
戦闘終結へ向けた覚書の署名後初めてとなるアメリカとイランの協議がスイスで行われました。イランがホルムズ海峡の再封鎖を宣言し、双方の駆け引きが続いています。
記念撮影にイラン代表団の姿なし
車に乗っているとみられるのは、アメリカのバンス副大統領です。
「ここ数時間の間にすでに大きな進展がありました。今後数時間のうちに、さらなる進展があるものと期待しています」
覚書の締結以降、初めてとなるイランとの協議。仲介国も参加して、日本時間21日にスイスで始まりました。
しかし、冒頭の記念撮影にイラン代表団の姿はありませんでした。一体、何があったのでしょうか。
「弱腰」批判避けるためか
出発前、バンス副大統領は記者団に対し、協議は数日に及ぶとの見通しを明らかにしました。
「核問題とレバノン停戦の進展に期待しています。この2点が最重要課題になります」
イラン側はイスラエルによるレバノン攻撃を理由に、ホルムズ海峡を「再び封鎖した」と宣言しています。
無線の音声 ペルシャ湾上の船が受信
「ホルムズ海峡は閉鎖されている。すべての船舶が対象だ」(※20日録音)
イランが協議を有利に進めるための「揺さぶり」とも、イラン国内の「強硬派を納得させるため」とも指摘されています。
協議冒頭の写真撮影も、イラン側が拒否したことが分かりました。
イラン代表団に近い関係者
「イラン交渉団はこうした儀礼的な手続きに反対し、アメリカ代表団との記念撮影には参加しないことを表明しました」(※タスニム通信)
これも「弱腰」とみられることを避ける戦略なのかもしれません。
「国がなくなる」警告も
協議に影を落とすレバノンでの戦闘継続とホルムズ再封鎖。イスラエルのネタニヤフ首相にメッセージはあるかと、記者に問われたバンス副大統領はこう答えました。
「ここ数日の間に、レバノンにおける停戦の維持に向けて大きな進展がありました。こうした事態は常に多少の混乱を伴います。ホルムズ海峡の開放、イランの核開発計画の終結、これらすべてはすでに達成されています」
「多少の混乱」と表現。楽観論を打ち出し、大勢に影響はないとしました。
一方、アメリカのトランプ大統領は、60日間の交渉期間の後も「ホルムズ海峡で通航料は課されない」とSNSに投稿。ただし、合意が成立しなければ、アメリカが通航料を徴収する可能性があると主張しています。
「封鎖すれば、あなたたちの国はなくなります」
アメリカ、イラン双方の駆け引きが続いています。
(2026年6月22日放送分より)
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