
裁判長 「動機はきわめて自己中心的」「酌量の余地はない」

判決を言い渡されたその時、内田梨瑚被告に目立った反応はありませんでした。
裁判長
「殺人の実行行為に該当すると認められる。わいせつ行為と死亡の間に因果関係が認められる」
旭川地裁は求刑通り、懲役27年の判決を言い渡しました。
裁判長
「強く辱めるわいせつ行為を繰り返しせまって、橋から落下させている。残虐で卑劣なもの。動機はきわめて自己中心的なものであって、酌量の余地はない。真摯な反省をくみとることはできない」
(22日 午後7時更新)
内田梨瑚被告に懲役27年の判決 旭川地裁
おととし、 北海道旭川市の橋から、当時17歳の女子高校生を川に転落させ殺害したなどの罪に問われている内田梨瑚被告の裁判で、旭川地裁は6月22日、内田被告に懲役27年の判決を言い渡しました。
内田被告は、これまでの裁判で「監禁」は認めた一方で、「私に殺意はありませんでしたし、橋から落下させていません」と 「殺人」と「不同意わいせつ致死」は否認していました。
(22日 午後3時すぎ更新)
男が法廷に侵入、一時休廷
この裁判で法廷に不審な男が侵入し、休廷する事態となっています。男は60代ぐらいで「こんな裁判あるか」などと叫んだということです。男はその場で取り押さえられました。
(22日 午後3時45分更新)
検察が内田被告に懲役27年求刑(6月8日)

6月8日、検察の論告で、「服を脱がされ裸にされて橋の欄干に座らされ、『落ちろ』『死ねや』などと言われ、橋から落ちるような心理状態は明らか」
「落下に至る直接の理由がなんにせよ、被告人らの執拗な暴行や脅迫行為が招いた結果である」などとして内田被告に懲役27年を求刑しました。
内田被告が遺族に謝罪「本当に申し訳ございません」
弁護側の被告人質問(6月4日)
内田被告は、弁護側からの被告人質問で遺族に伝えたいことはありますかと問われると、涙を流しながら「被害者を再三傷つけ苦しませ、これからの人生を奪ってしまい、本当に申し訳ございません」と遺族に20秒ほど頭を下げて謝罪しました。
また、被告は「殺意を持っていたのは共犯の女だ」と主張しました。
内田梨瑚被告
「女子高校生に対する殺意は全くありません。橋の上で落下させてもいません。ですが、女子高校生が亡くなってしまった、そのきっかけは女子高校生と合流して女子高校生を苦しめた結果だと、そのように思います」
内田梨瑚被告
「本心を聞いたわけではないので分かったわけではありませんが、(共犯の女は)橋の上で殺意を持っていたのに私は殺意がなかった。『同じ場所で同じ行動をして同じ場面を見ていたのに私と考えが違うはずがない』と思っていたんだと思います」
被告母親の証言に内田被告が涙 弁護側の証人尋問(6月3日)

6月3日に法廷で証言したのは、内田被告の母親です。
内田被告は、旭川市の高校を卒業し母親と同じ会社で、化粧品販売員として働いていたといいます。
内田被告の母親 (弁護側証人尋問)
「幼いころから明るくて陽気でとても人懐っこくて、おじいちゃんとおばあちゃんが大好きで…いつも家に遊びに行っていました」
その瞬間、内田梨瑚被告(23)は、涙を流したということです。
内田被告「ナイフがあれば刺していた」 被告人質問
(6月3日)

6月3日の裁判では内田被告への被告人質問が行われました。
検察からの質問では、女子高校生にどれくらい腹を立てていたと取り調べの際に話したのか問われると、「検察官にも言ったかは曖昧(あいまい)なままですが、警察には『ナイフがあったら刺していたと思うくらいに腹が立っていました』と話した」と証言しました。
内田被告は「落ちたところを見ていない」と主張 被告人質問
(5月29日)
5月29日午後、内田被告の被告人質問が行われ、内田被告は「高校生を橋の欄干において車に戻った。その後、キャーという声が聞こえた」、「落ちたところを見ていない」などと主張しました。
また、内田被告は、被害女性が死ぬと言って聞かないので「死んでみろ」と言ったと証言しました。
内田被告は、女子高校生が内田被告の写真を無断でSNSに投稿したことに腹を立て、電話でやりとりをしたといいます。
事件発生時にビデオ通話していた少年が証言 証人尋問
(5月28日)
5月28日の裁判では女子高校生が神居大橋に連れて来られた際、自宅で内田被告とLINEでビデオ通話をしていた当時16歳の少年の証人尋問が行われました。
少年は、女子高校生は橋の床で全裸の状態で内田被告に蹴られるなどの暴行を受けていたと証言しました。
また、女子高校生について内田被告は馬鹿にするような口調で「『死んだふりをしている』と言っていた」とも話しました。
内田被告の共犯、当時19歳の女が出廷 証人尋問(5月27日)
5月27日の裁判では、内田被告の共犯で懲役23年の刑が確定している当時19歳の女が出廷し、証人尋問が行われました。
女は女子高校生が転落した時の状況について、「女子高校生はおびえていた」と話し、「内田被告は『早く落ちろ。自分で死ねや』と怒鳴っていました」と証言しました。
また、「内田被告が肩甲骨のあたりを両手で押しました。姿が一瞬で消えました」などと証言しました。
検察側が2つの動画を証拠として提出(5月26日)
5月26日の裁判で検察側は、女子高校生が全裸で橋の欄干に座らされ内田被告らに土下座をして謝罪する様子など2つの動画を証拠として提出しました。
動画が流された際、内田被告は表情を変えることはありませんでした。
初公判 内田被告は殺人罪などを一部否認(5月25日)
おととし、北海道旭川市で女子高校生が橋から落とされ殺害された事件で、殺人などの罪に問われている女が、初公判で殺人罪などを一部否認しました。
殺人、不同意わいせつ致死、監禁の罪に問われているのは、旭川市の内田梨瑚被告(23)です。
起訴状などによりますと、内田被告は2024年4月、旭川市の神居大橋で、当時19歳の女と共謀して留萌市の女子高校生を全裸にし暴行を加え、橋の欄干から川に落として殺害した罪などに問われています。

5月25日の初公判で内田被告は、「私に殺意はありませんでしたし、橋から落下させていません。その他は弁護人にお任せします」と殺人罪と不同意わいせつ致死罪については否認し、監禁罪について認めました。
検察側は冒頭陳述で、「橋から落とすという実行行為がなくても、被告らのそれまでの行動のせいで実質的に女子高校生を転落させたのであれば殺人罪は成立する」と述べました。
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