23日、沖縄は先の大戦末期の沖縄戦で犠牲になった人々を悼む「慰霊の日」を迎えた。糸満市摩文仁の平和祈念公園では「沖縄全戦没者追悼式」が営まれ、玉城デニー知事や高市総理らが参列し、正午には犠牲者に黙とうがささげられた。式典で高市総理がスピーチをした際、総理の言葉を遮るように多くのヤジが飛び交う一幕があった。
高市総理がマイクの前に立ち、話し出す前から、会場からは「戦争反対!」「9条を守れ」「24万人に謝ってこい!」など多数のヤジが上がった。
激しいヤジが響き渡る中、高市総理は「令和8年沖縄全戦没者追悼式が執り行われるにあたり、沖縄戦において戦禍に遭われ、亡くなられた御霊、戦場に斃れられた御霊に謹んで哀悼の誠を捧げます。先の大戦においては、ここ沖縄の地は凄惨な地上戦の場となりました。罪もない民間人や県内外出身の兵士の方々など、20万人以上もの尊い命が失われ、沖縄の美しい自然、豊かな文化は容赦なく破壊されました」とスピーチを始めた。
その後も、高市総理の声をかき消すかのように、依然として激しいヤジが飛び続けた。
高市総理は続けて、「平和の礎には、今年新たに95名のお名前が刻印されました。多くの夢や希望を抱きながらも、国を、家族を守ろうと戦って斃れた若者たち、我が子の無事を願いながら息絶えたお父様、お母様、全ての戦没者の皆様の無念と残されたご遺族の方々の悲しみを思うとき、本当に胸が締め付けられる思いでございます。今日、私たちが享受している平和と繁栄は、この地で命を落とされた方々の尊い犠牲と、沖縄の歩んだ筆舌に尽くしがたい苦難の歴史の上に築かれたものです。そのことを改めて深く胸に刻みながら静かに頭(こうべ)を垂れたいと思います。我が国は、二度と戦争の惨禍を繰り返さないという決然たる誓いのもと、平和を重んじる国家として歩みを進めてまいりました」と述べた。
それでも、会場からのヤジの手が緩むことはなく、継続した。
高市総理はさらに、「これからも、日本人の誰もが平和で心豊かに暮らせる世の中を実現するため、不断の努力を重ねていくことを御霊にお誓い申し上げます。沖縄の皆様には、戦後80年を経た今もなお、米軍基地の集中による大きなご負担を担っていただいております。在日米軍施設・区域の整理・統合・縮小に取り組むとともに、沖縄の皆様と連携し、駐留軍用地跡地の有効利用を進めてまいります」と言明。
続けて、「令和元年10月に焼失してしまった首里城は、沖縄の皆様のみならず、我が国の誇りです。復元に向けた取り組みを進めた結果、今年の11月に正殿復元完成式が挙行されます。首里城は、沖縄戦の際を含め、何度も焼失の憂き目を見てきました。しかし、この極めて重要な建造物は、諦めずに再建されてきました。困難を乗り越え、希望を紡ぎ出していく。沖縄の皆様が培われてきたその強さ、強くあらねばならなかった。そのことに内閣総理大臣として思いをいたしています」と語った。
最後に、「結びに、この地に眠る御霊の安らかならんことを、そしてご遺族の方々のご平安を心からお祈り申し上げます。令和8年6月23日内閣総理大臣高市早苗」と結び、スピーチを終えた。
(ABEMA NEWS)

