ウクライナが過去最大規模の攻撃 狙いは「クリミアの孤立化」? プーチン大統領「防空システム強化必要」

ウクライナが過去最大規模の攻撃 狙いは「クリミアの孤立化」? プーチン大統領「防空システム強化必要」
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 ウクライナがドローンなどを駆使して、ロシアに過去最大規模の攻撃を展開している。

【画像】ウクライナによる過去最大規模の攻撃 ロシアの石油施設に集中

 この事態を受け、ロシアが一方的に併合したクリミアでは、21日から一般向けの燃料販売が停止されているという。両国に何が起こっているのだろうか。

ロシア国内にも影響

ロシアの製油所9カ所に着弾
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 ウクライナによる過去最大規模の攻撃は、ロシアの石油施設に集中している。

 ウクライナは16日と18日に、モスクワ市内に過去最大規模のドローン攻撃を行った。モスクワ南東部の製油所は攻撃を受けて、稼働を停止した。

 ウクライナは製油所への攻撃を加速させていて、ウクライナ軍は先月にもロシアの製油所に対し過去最多の攻撃を行い、ウクライナ国防省はロシアの製油所9カ所に着弾したと発表した。

 攻撃を受け、ロシア国内にも影響が出ている。

 ロシアの独立系メディア「メドゥーザ(17日)」によると、53の地域では自家用車の燃料の購入が制限され、ロシア独立系メディア「アゲントストボ(17日)」によると、全国2万9000カ所の給油所のうち、7000カ所以上で販売制限がされているという。

狙いは「クリミア孤立化」?

ウクライナ国防省は、クリミアなどへの兵站封鎖作戦を発表
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 ウクライナの攻撃の狙いは、「クリミアの孤立化」とも指摘されている。

 ウクライナ政府が運営するメディア「ユナイテッド24(15日)」によると、ウクライナ無人システム戦力司令官のブロブディ氏が「近い将来、クリミアは孤立するだろう」と話しているという。

 クリミアは、ロシアが攻撃作戦の拠点として利用していて、ロシア軍基地などが集中している。ウクライナ国防省は、クリミアなどへの兵站(へいたん)封鎖作戦を発表した。兵站とは、前線部隊を後方から支援する軍事活動である。

 ウクライナはクリミア奪還のため、クリミアと周囲をつなぐ複数の橋や、輸送に不可欠な燃料を奪うために石油貯蔵施設を攻撃した。

 ウクライナメディアは「クリミアの孤立により、ロシアの戦力の土台となっていたクリミアが、むしろ足かせとなる」と伝えている。

ロシア経済が危険な状態?

国防費を維持して他の部分での歳出削減を指示
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 戦争がロシア経済にも影響を与えている。ロシア経済が危険な状態だと指摘されている。

 アメリカメディア「ブルームバーグ(1日)」によると、ロシア財務省と中央銀行高官はプーチン大統領に財政赤字が危険な水準に達していると警告した。これを受けプーチン大統領は、国防費を維持して他の部分での歳出削減を指示したという。

 ロシア連邦統計局は先月15日、今年1月から3月期の実質GDPが前の年の同じ時期と比べ0.2%減ったと発表した。

 また、ロシアの独立系メディア「メドゥーザ(2月3日)」によると、ロシア国民からは「コーヒーを買う余裕もない。カフェではなく家でジャガイモを食べるだけだ」「あらゆるものが2年前から30%値上がりしている」といった声が聞こえているという。

ドローン技術 飛躍的向上

射程は3000キロに
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 そんな中、ウクライナのドローン技術が飛躍的に高まっているという。

 ウクライナはロシアによるウクライナ侵攻以降、軍と民間企業が協力し、ドローンを開発している。現在、450社がドローンを製造している。

 ウクライナの主力ドローンの射程は、2022年はおよそ1000キロ。去年はおよそ2000キロで、今年は3000キロと能力が向上している。

 2022年の射程1000キロではモスクワにかろうじて届く程度だったが、2000キロになるとプーチン大統領の故郷で第2の都市・サンクトペテルブルクが圏内に入り、射程3000キロになると地方部のインフラ施設にも到達するようになった。

 さらに、AIも活用しているという。

 AI搭載ドローンは、標的に近づくとカメラ映像から敵を自動的に識別し、攻撃する。さらに、電波妨害の影響も受けづらいという。

 ウクライナの通信社は、ゼレンスキー大統領が2月8日、「ドローンはウクライナ最大の産業だ。今年はウクライナの技術への投資の年となる」と語ったと伝えている。

 ウクライナのドローンを、プーチン大統領も警戒している。

プーチン氏も警戒?

プーチン大統領「防空システムを強化する必要がある」
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 4日、プーチン大統領は「一部のドローン攻撃に防空体制を突破された。防空システムを強化する必要がある」と語ったという。

 CNN(20日)によると、防空体制を突破された背景には、ロシアが戦闘の初期に防空システムをウクライナとの国境地帯や前線に集中させたのに対し、ウクライナが広範囲を攻撃し、防空システムを分散させたことがあるという。1回の攻撃で100機を超えるドローンを発射し、一部が防空網を突破したという。

 また、衛星通信の精度も影響しているとも言われている。

 アメリカの航空宇宙メーカー「スペースX」は、ロシア軍に対し、衛星通信網「スターリンク」の使用を2月に禁止した。ロシア軍は、ドローンの精密爆撃も困難になっているという。

 ブルームバーグ(12日)は「ウクライナのドローンには1つ優れた点がある。『スターリンク』に接続できることだ」と伝えている。

ウクライナ復興会議とは?

 25日から26日にかけて開催
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 そして、25日から26日にかけ、ウクライナ復興会議が開催される。

 ウクライナ復興会議は2022年から毎年開催されていて、今年で5回目。今年はポーランドで開催される。

 この復興会議には、世界各国から国家元首、政府や国際機関の関係者、企業経営者などが参加。ウクライナの復旧や復興の支援強化と、ウクライナ企業への投資促進を目的としている。

 今年から「安全保障・防衛」を柱の一つにしていて、防空・無人技術などのほか、エネルギーや重要インフラ、物流の復興などについて話し合われるという。

(2026年6月23日放送分より)

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