
ベルギーを訪問中の両陛下が、晩餐(ばんさん)会に出席されました。雅子さまが着用されたティアラには、ベルギー王室との女性同士の深いつながりの物語がありました。
両陛下が晩餐会にご出席
日本時間午後5時45分ごろ、天皇陛下はナミュール市を訪問されました。地元の人たちは色とりどりの民族衣装を着て陛下を歓迎しました。
天皇陛下
「勉強はどの科目が好きですか?ん?算数か」
前日には現地で暮らす子供たちらに気さくに話しかけられます。
雅子さま
「何年生?」
子ども
「4年生」
雅子さま
「Fourth year」
雅子さまは、子どもたちの言葉を英語でマチルド王妃に伝えられます。
陛下の挨拶も、オランダ語とフランス語でした。
「Bonsoir(フランス語で『こんばんは』) Goedenavond(オランダ語で『こんばんは』)」
昨夜の晩餐会は、時間大幅に延長し、部屋に戻った時には、午後11時を過ぎていたそうです。スピーチからも、仲の良さがうかがえます。
「これまでに12回も訪日いただいていますが、 今回の私と皇后の貴国への国賓訪問を通じて、長きにわたって続く交流の歴史に、 新しい1ページを加えることができることをうれしく思います」
12回の来日を重ねたフィリップ国王は、陛下の意外な姿を告白します。
ベルギー フィリップ国王
「ともに皇太子だった時代には、東京の美しい御所の庭園や、ここラーケンの公園で一緒にジョギングをしたこともありました。今宵、告白したいと思います。私は陛下の素晴らしい御健脚に大変感銘を受けました。陛下のペースについて行くのは容易ではありませんでした」
ティアラの“つながり”
晩餐会で雅子さまは、オランダの晩餐会と同じものとみられるティアラをつけられました。今回は、似たデザインのネックレスも、合わせられています。
これはいわゆる第三のティアラといわれるもので、皇后のティアラは他に2つあるそうです。第一のティアラは、雅子さまが即位の礼の時につけられた「御冠A型」で、明治の昭憲皇太后から受け継がれたものです。
皇室ライター 西武文理大学 非常勤講師
つげのり子さん
「伊藤博文の進言によって国際儀礼にのっとったものを作ろうということで、この豪華なティアラが作られたんです。それが通称『皇后の第一ティアラ』と呼ばれるものなんですね」
第二のティアラの菊のデザインが印象的な「御冠B型」は、大正時代、貞明皇后のために作られたもので、雅子さまがイギリスの晩餐会でつけられたものです。
そして、今回の第三のティアラです。
「秩父宮妃勢津子さまが使われていたもので、勢津子さまから美智子さまに譲られたのではないか」
ボードワン国王の妻・ファビオラ妃と美智子さまにも深い交流がありました。
「ファビオラ王妃の葬儀の時には美智子さまが参列された」
当時美智子さまは、お一人での参列でした。
「そうしたベルギー王室との親しい交流をされてきた美智子さまの思いをティアラに託して、 雅子さまは晩餐会でこのティアラをお付けになったんじゃないかと思います」
ベルギー“初の女王”
ベルギー王室にも、今回初めてティアラを付けた王族がいます。次女のエレオノール王女(18)です。国王夫妻の4人の子供は、今回が晩餐会デビューです。4人の中で、長女のエリザベート王女(24)は王位継承順位1位で、国民的な人気があるそうです。
将来ベルギー初の女王となる見通しのエリザベート王女は、去年の世論調査で、ベルギーのロイヤルファミリーの中で最も高い評価を受けました。
現地メディアの調査では、エリザベート王女がトップで、その後に母親のマチルダ王妃と、父親のフィリップ国王が続きます。18歳の時には切手になり、25歳になる10月には、記念切手と金貨が発売されるということです。
18歳
「私たちは自分たちのプリンセスをとても誇りに思っている」
ベルギーは、現在の第7代フィリップ国王まですべて男の王で、女王が立つのは初めてのことです。1991年、子供がいなかったボードワン国王の時代に法律を変え、絶対的長子継承に代わったためです。当時、弟のアルベール国王には男子が2人いましたが、女子でも王となれる方向にかじを切りました。
当時のメディアによると、反対する保守系議員もいて「王室の伝統を変えることに対し慎重な意見も出ていた」ということですが、大きな反対はなかったと伝えています。
それから30年以上たった今、ベルギーの人たちはどう受け止めているのでしょうか。
男性
「ベルギー王室で初めての女王になります。ベルギー王室の生活や公式活動の中で存在感が高まっていることがうれしい」
59歳
「しっかりとした教育を受けているし、軍事教育を含めイギリスでも学んでいる」
(2026年6月24日放送分より)
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