オランダ国王夫妻とのW杯観戦「ピースフルな結果にホッとした」 両陛下オランダ・ベルギー訪問 同行記者が明かす舞台裏

ニュース解説
【写真・画像】2045年に「日経平均30万円」? ゴールドは再び上昇する? “不透明な未来”を専門家たちが分析 1枚目
【映像】愛子さまが「20年前に」オランダの城を訪問された様子

 天皇皇后両陛下は現在、オランダとベルギーを国賓として訪問されている。同行しているテレビ朝日社会部の秋本大輔記者が、ベルギー・ブリュッセルの世界遺産「グランプラス」から現地の中継で、両陛下の訪問の様子や背景について解説した。

【映像】愛子さまが「20年前に」オランダの城を訪問された様子

 中継場所となったグランプラスは、歴史的な建造物が立ち並ぶ広場。23日には両陛下がブリュッセル市庁舎のテラスにお立ちになり、集まった多くの人々へ手を振られた。現地では両陛下を一目見ようと多くの人が集まって歓声が上がり、現地の人からは「天皇陛下にお目にかかるのは一生に一度の体験かもしれない」といった声も聞かれた。陛下ご自身も、訪問先で多くの人々が集まってくれたことに対し「びっくりしたし、嬉しかった」と話されていたという。

 今回の訪問は、オランダとベルギーからの招待によるもので、24年ぶりとなる2カ国公式訪問となった。両陛下は即位後、インドネシアやイギリスなどを訪問されてきたが、ヨーロッパには日本の皇室と親交の深い王室が多数あり、いずれの国も「次こそは自国へ」と待ち望んでいた。その中で訪問先を1カ国に絞ることは難しく、様々な調整を重ねた結果、最終的に2カ国訪問が実現したという。

 両陛下はそれぞれの国で、最初の数日間は王室別邸のお城に滞在された。ベルギーでは22日までシエルニョン城、オランダではヘット・アウデ・ロー城に滞在された。お城への招待は特別な待遇だという。2006年に、皇后さまが療養を兼ねてご一家で初めて海外で静養されるなど深い絆に基づき、静かな環境で旧交を温めるために招待されたという。

 滞在中には親密な交流が行われた。オランダでは、オランダ側の提案でサッカーの試合を一緒に観戦。試合は2対2の引き分けとなり、陛下は晩餐会で「ピースフルな結果にホッとしました」とスピーチし笑いを誘った。アレキサンダー国王も「私たちの友情に熱のこもった瞬間があった。経験を分かち合えたのは大きな喜び」と語った。ベルギーでもお城の庭で国王夫妻やエリザベート王女ら家族全員と夕食を共にし、和やかなひとときを過ごされた。

 一方で、公式行事では歴史的な側面にも向き合われた。オランダの晩餐会で陛下は、第二次世界大戦中に両国が戦火を交えた歴史に触れ、「絶えず謙虚に過去の歴史から学び、悲しみを繰り返さないよう、悲惨な体験や苦労を後の世代に伝えていかなければならない」と思いを示された。このお言葉は、皇后さまとギリギリまで推敲を重ねられたという。両陛下は戦没者記念碑に花を手向けて約1分30秒の黙祷を捧げたほか、晩餐会後には戦争被害者や遺族団体の代表二人と言葉を交わされた。代表からは、この問題は終わっていないとしつつも両陛下の今回のお言葉や真摯な姿勢に感謝する声が上がった。

 この晩餐会には、首席随員として同行している石破茂前総理も参加しており、現地に到着した際には集まった日本人から歓声が上がる一幕もあった。

 このほか、オランダでは小児がんの医療施設「プリンセス・マキシマ小児がんセンター」を国王夫妻とともに視察された。エントランスの吹き抜けには宮内庁の想定を超えるほどぎっしりと患者や職員が集まり、皇后さまがしゃがんで子どもから歓迎の花束を受け取られる姿が印象的だった。オランダ王室との別れの際、アレキサンダー国王は陛下に「私たちの関係は本当に特別だ」と話し、陛下もうなずかれていた。

 両陛下は24日、ブリュッセルを出発してベルギー南部のナミュール市や半導体の国際的な研究施設を訪問される。25日には国王夫妻とお別れし、政府専用機でブリュッセルを出発。日本時間26日の昼ごろに東京へ帰国される予定。

ABEMA/ニュース企画)
 

このまま画像を見る
続きは広告を見た後にご覧いただけます
クリックして広告を見る