
埼玉県の町が、ある害虫に1匹100円の懸賞金を付け、駆除に乗り出しました。桜に害を及ぼす厄介な黒い虫による被害が全国に広がっています。
【画像】クビアカツヤカミキリ59匹駆除して5900円ゲットした人も
懸賞金100円「小遣い稼ぎ」
日本の春を象徴する桜。花見や入学式など、さまざまな思い出を彩ってきました。その桜が今、危機にさらされています。
原因は、特定外来生物の「クビアカツヤカミキリ」。幼虫が木の内部を食い進み、木を枯らしてしまいます。
2012年に愛知県で発見されて以来、16の都府県で発生を確認。今年2月には、新たに岐阜県でも発見されました。
そんな桜にとって天敵とも言える虫を食い止めようと、ある取り組みを始めた自治体があります。
川島町長 藤間隆氏
「多くの方に知ってもらいたい。懸賞金を付けたらいいなという形でスタートさせていただきました」
埼玉県川島町では、今月1日から埼玉県に住んでいる人が駆除したクビアカツヤカミキリの成虫を役場の窓口に持ち込むと、1匹ごとに100円を交付する「奨励金制度」を始めました。
実際に持ち込んだ人は…。
13匹持ち込み 30代女性
「子どものお小遣い稼ぎに一緒に虫捕まえたので持ってきた」
「何に使うの」
子ども
「お菓子」
こちらの男性は、家の近所を探したところ、59匹のクビアカツヤカミキリを発見しました。
59匹持ち込み 30代男性
「来年の桜が見られなくなったり、木を切らなきゃいけなくなるというのは悲しいので来年のためにも捕れればいいかなと」
この後、男性は家族3人、奨励金でお寿司を楽しんだそうです。担当者は反響は予想以上と話します。
川島町 農政環境課 友野篤司さん
「予算の元々予定していた上限は、実は先週のうちに到達してしまって、(当初の予算が)15万円という金額なので1500匹分。(持ち込まれた数が)5000匹、今の時点で超えてしまっているので、これはちょっと参ったなと思いました」
追加予算の見通しはたっていないといいますが、当面は継続する予定だということです。
部活で122匹捕まえる
埼玉県では、3年前から部活動の一環としてクビアカツヤカミキリの捕獲を行っている高校もあります。
正智深谷高校 荻野孝洋先生
「こちらがいつも私たちが活動している、唐沢川の桜並木なんですけど、この3年でほとんど枯れてしまいまして、57本あった木が、13本しか残ってない状況です」
捕獲活動の中、先生はある特徴が見えてきたといいます。
「雨の日は全然来ない。雨の降った日の次の日で気温がよく上昇した晴れの日。非常によく飛来します」
前日に雨が降ったこの日、木に取り付けた温度計は、31℃に。先生の言葉通り、2時間で122匹を捕獲することができました。
クビアカツヤカミキリの駆除を目的とした取り組みを行う自治体は他にもあります。
大阪府では、今月からクビアカツヤカミキリの捕獲数を競うイベントを週末に開催しています。
(2026年6月25日放送分より)
この記事の画像一覧
