W杯決勝トーナメント進出のカギ握るGK・鈴木彩艶 強烈・正確ロングパス 試合前に「あんこ」食べるルーティンも あす、スウェーデン戦へ

 FIFAワールドカップ2026。26日、日本代表は決勝トーナメント進出をかけてスウェーデン戦に臨む。

 決勝トーナメント進出をかけたスウェーデン戦で勝負のカギを握るのは、日本代表の「ゴールキーパー」だ。

趣味は「あんこづくり」

 日本代表のゴールキーパー・鈴木彩艶選手(23)は、身長190センチ、体重100キロ。この体格を生かしたパワフルなプレーが特徴の選手である。

 現在、鈴木彩艶選手は、世界のトップリーグ、イタリアセリエAの名門・パルマに所属している。パルマといえば、過去に中田英寿さんが所属していたクラブである。

 ガーナ出身の父と日本人の母を持つ鈴木彩艶選手は、アメリカ生まれで埼玉・浦和育ち。地元を本拠地とする浦和レッズでプロ入りを果たした。

 浦和レッズニュース(2022年7月22日)によると、趣味はアズキからあんこを自作すること。高校2年の頃から試合前に、どら焼きなどあんこを食べるのがルーティンだという。

セリエA6位の精度

 鈴木彩艶選手のすごさは、強烈で正確なロングパス。

 スポーツ配信サイトによると、イタリアのセリエAで今シーズン、ロングボールの精度が高かったゴールキーパーのランキングで鈴木彩艶選手は成功率40.1%(334本中134本)で、第6位にランクイン。

 セリエAは20チームあり、各チームに複数名のゴールキーパーが所属しているなかでの6位は、世界のトップランクといえるだろう。

GK泣かせの公式球

 ゴールを死守する守護神にとって、実は今大会ならではの注意点があるという。それは今大会の試合で使われる公式球だ。

 今大会、公式球として採用されているのが「トリオンダ」。TRI(トリ)が開催3カ国(アメリカ・カナダ・メキシコ)を意味し、ONDA(オンダ)がスペイン語で「波」を表している。

 ボールをよく見ると、カナダを象徴するカエデの葉、メキシコを象徴するワシ、アメリカを象徴する星がデザインされている。

 そして、表面は少しデコボコしており、雨天時のグリップ力が高まり滑りにくくなるという。さらに、ボールの表面には深い溝があり、これにより空中での安定性が高くなっているという。

 では、このボールがキーパーのプレーにどんな影響をもたらすのだろうか。

 工学院大学の瀬尾和哉教授によると、ゴールまで25メートルのフリーキックを想定した実験では、トリオンダの曲がり幅は4.5メートルを記録した。前回大会のボールの4.2メートルよりも、ボールおよそ1個半分(約30センチ)曲がるようになっている。

 また、ゴールキックを想定した実験では、前回大会球が59.9メートルと最も飛距離が長かったのに対し、トリオンダは58.3メートルで、直近3大会で最も飛距離が伸びなかった。

 こうしたことを踏まえ、瀬尾教授はトリオンダについて、「これまでのボールより曲がりやすく飛びにくい。ゴールキーパー泣かせで、フリーキッカーに有利な球」であると分析している。

警戒すべき2人のFW

 鈴木彩艶選手は、次の試合ではスウェーデンの強力オフェンス陣に立ち向かう。なかでも2人のフォワードに要注意である。

 1人目は、リバプール所属のイサク選手(26)。身長190センチ、高さと足元の技術を併せ持つ万能型FWだ。

 2人目は、アーセナル所属のギョケレシュ選手(28)。身長189センチ、フィジカルを生かしたキープ力に加え、スピードや決定力も兼ね備えている。

(2026年6月25日放送分より)

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