
台風が暴風域を伴い列島に接近するなか、九州では記録的な大雨が続いています。冠水や斜面の崩落など被害も相次いでいます。
台風接近前から記録的大雨
午前6時前の長崎県大村市の映像です。横殴りの雨が吹き付け、すでに台風が直撃したような光景です。
佐世保市では、住宅の裏の山が崩れ、車などが下敷きになりました。長崎では3日間で500ミリを超える雨が降っています。
台風が接近する前から記録的な雨となり、被害が相次ぎます。
河川の被害が相次いだのが福岡県です。川と歩道の境目がかろうじて見えるほど。
こちらは橋すれすれまで増水しています。
普段は大牟田市の住宅街を流れる川も、一気に水量が増え、道路ギリギリまで増水しています。
同じ大牟田市内の住宅街には、茶色い濁流が流れ込みました。
近くで働く人
「きょうのほうが降っている。ジャンジャン降って音がすごかった」
冠水で車立ち往生
大牟田市の道路を走っていると…。
作業員
「(Q.今どういう状況ですか?)まだ冠水しているので、今車を止めている」
道路が冠水しています。奥に見える車のタイヤ部分が水に浸かっています。
普段は片側一車線の道路が、雨が降り、車が立ち往生しています。左右も奥も、かなり広い範囲で冠水しているのが分かります。
作業員
「車は冠水して動けない状態。40センチくらいたまっていると思う」
福岡県を流れる一級河川の矢部川も、一旦水量が少なくなりますが、夜から雨が強まり、再び増水し始めます。
福岡県などでは、「レベル4」土砂災害危険警報が発表されました。
人々が憩う公園も、遊具やベンチの足元が水につかってしまっていて、公園とは分からない状態となっています。
公園の職員
「きのうは多分、普通に大丈夫だった。普段は遊歩道とかがあって、人が歩けるような公園。(きょうは)つかってますね。私は初めて見たので。いつもと全然違う景色なので、こんなになるんだなって。心配ですね」
大分では斜面崩落も
大分県でも「レベル4」土砂災害危険警報が発表されました。
普段は緑が生い茂る斜面が大きく崩落し、地面があらわになっています。
中津市を流れる山国川も、一時「レベル4」氾濫危険警報が発表されました。
午前9時ごろの佐賀県武雄市です。道路が冠水し、境目が分からなくなっています。白いガードレールだけが見えている状態です。
佐賀県内でも、3日間で450ミリを超える記録的な大雨となりました。懸念されるのは、農作物への影響です。
近隣住民
「田植えしたばかりだから、水田がどうなるか心配。水田が一番心配」
2つの台風 進路は
雨が続く中、さらに迫る台風への備えも…。
地元の人
「今回“W台風”ということで。降らないのもいけないけど」
地元の人
「会社で、きょうは無理して出勤しなくてもいいと連絡が…」
台風7号は、26日にかけて沖縄など南西諸島に接近する見込みです。台風8号も、本州に向かい北上しています。
2つの台風から、大量の湿った空気が梅雨前線に流れ込んだため、接近前から各地で記録的な大雨となりました。
強風域に入った宮古島は、海が荒れてきました。
気象庁らの会見
「台風7号は宮古島の南海上を暴風域を伴って北東に進んでいる。梅雨前線、さらにそれを活発にする台風8号。そして最後に台風7号と大雨の期間が長くなり、西日本・東日本において大雨に厳重に警戒が必要」
川も氾濫寸前に
すでに、都市部でも雨が強まってきました。関東でも25日夜から、警報級の大雨となる恐れが出ています。
雨脚が強まる山口市内です。仁保川の水も増水し、いつもより流れも速くなっています。
九州に記録的な大雨を降らせた雨雲は本州へ移っています。下関市では道路が水浸しに、車は水しぶきを上げながら走ります。道路わきの排水溝も、この状態です。
住宅街のそばを流れる川では、茶色く濁った水が激しく流れています。
普段の様子と比べると、小川のように穏やかな流れは一変。氾濫寸前の危険な状態になりました。横から見ると、橋げたのすぐ下まで水が迫っていました。
下関市では1時間に21ミリの今年一番の強い雨が降り、一気に増水しました。
住宅街の道路も、あちこちで冠水。中には進むのを諦めて引き返す車もありました。
四国では電柱折れ…停電も
四国・愛媛では、大雨による事故も起きました。
電柱が折れて倒れているとともに、木も倒れ、道路をふさいでいます。
宇和島市では、24日からの雨により道路の斜面にある木が根元から倒れました。電線を巻き込み電柱は真っ二つに。歪んだガードレールが衝撃の大きさを物語ります。
この影響で道路は一時通行止めに。周辺では一時およそ500軒で停電が起きました。
雨は関西でも強まっています。
尼崎市の中心部です。朝から雨が降っていて、川はかなり増水しているのが分かります。そして階段は下の部分が水につかっていて、フェンスの半分以上が見えなくなるほど水位が上がっています。
この川が流れているのは大阪市に隣接する兵庫県尼崎市の中心部です。冠水しかけた階段の先には普段、川べりに植物が生い茂っています。それが、水の中に沈みました。
近畿地方では、27日にかけて警報級の大雨になる恐れがあります。
近隣住民
「(水位が)いっぱいになったらどうなるかなと。3階くらいまでは浸水するので。ここは(土地が)低いから」
「(Q.何階にお住まい?)4階。ぎりぎりか危ないかな」
大阪平野を一望できる生駒山のてっぺんにある遊園地。東京スカイツリーを超える高さからの眺めが自慢ですが、25日に見えたのは、真っ白な景色でした。雨雲が絶景を隠しました。
大雨をもたらした前線に、台風も近づいています。関東でも、今夜から警報級の大雨になる恐れがあります。
梅雨前線に2つの台風。各地で警戒が続いています。
(2026年6月25日放送分より)
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