
建設現場で働く人たちの中で年収1000万円を超えるケースが急増しています。かつては厳しい労働環境のイメージもあった建設業界で、若くして高収入を実現した27歳の職人に密着しました。
【画像】高所の足場を忍者のように移動しながら作業を進める伊藤さん
27歳で足場のプロに
直径5センチのパイプに足を掛け、ジャングルジムのように歩く姿はまるで忍者です。無駄のない動きで縦横無尽に駆け回ります。
伊藤さん(27)の今の年収を聞きました。
「(年収)1000万円くらい。稼げるだけいっぱい稼ぎたい」
秋田出身の伊藤さんは中学校卒業後、とび職に。今は個人事業主として、足場の会社から仕事を請け負って働いています。
「ヨンマル(足場板)もう4枚かな」
この日の現場はリフォームする住宅の足場の組み立て。伊藤さん指揮のもと2人で、木造2階建ての住宅を囲うように、重さ5キロの足場板などを組んでいきます。4時間後には…。
「(Q.これで全部?)(これで全部)終わりです」
伊藤さんは、一般住宅のほかマンションの大規模修繕など、さまざまなタイプに対応できる足場のプロフェッショナル。数をこなせばこなすほど収入がアップします。
「働いた分だけ稼げるのでリスクは高いけれど、リターンもいい時はいい。だから体が動く間は今の状態でいいかな」
伊藤さんの収入の仕組みは、組み立て1件でおよそ4万円、解体1件でおよそ3万5000円です。1日で組み立てと解体を行えば、7万5000円稼げて経費を除いた5万5000円が手元に残ります。
「妥協なく」絶大信頼
とび職との出会いは、中学卒業後の16歳の時。地元・秋田の会社に就職しました。
「(年収は)200万いくかいかないかなくらい。やっぱり(給料が)少なかったので、夜に飲食店で働いて2つ仕事していました」
社員として働くこと3年。20歳で結婚し、年収は330万円に。子どもを養うにはもっと稼がないといけないと考え、21歳の時に上京しました。
「地元の時の給料が物足りなかったので、友達の紹介で日給が高い方に行こうかな」
「(Q.上京した時の日給はどれくらい?)1日2万くらい。(給料は)2倍くらい違った」
個人事業主の職人として働くようになると、年収は600万円に。23歳で現場を仕切る親方に昇格し、年収は800万円に増えました。
その後、技能と共にチームを指揮する力も付き、年収はついに…。
「いい時だと(月収は)100万円は超える。年収は1000万円くらい。丁寧にやれば次も仕事をもらえると思う。それでちゃんと丁寧に妥協なくやっています」
伊藤さんに仕事を発注する足場会社「リリーフ」の落合裕樹社長はこう話します。
「住んでいる方から、しっかりあいさつできているとか笑顔であいさつしてくれたっていう声をいただく。新規の仕事を営業さんが取った時に、伊藤君なら一発目うまくやってくれる絶大な信頼はある」
「現場にこだわる」妻も満足
今、伊藤さんが働く原動力になっているのが6歳の長女・えるちゃんと3歳の長男・えとらくんです。
「仕事に行く前に家族全員玄関まで来て、頑張ってと言ってくれるので、そのために頑張っている」
この日、都内の自宅に帰ってきたのは午後5時。パパがソファに座っていると…。
「(Q.大人気ですね?)きょうはちょっと人気かも」
今の生活について、妻・まりんさん(27)は「満足している」と話します。
伊藤さんは今後も現場にこだわりたいといいます。
「いければいけるだけ稼げるだけ稼ぎたい。とりあえず目標は1100万円」
(2026年6月26日放送分より)
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