
1日に2つの台風が接近する、“異例”の事態となったこの週末。記録的な大雨で、各地に被害が広がっています。(6月27日OAサタデーステーション)
異例“1日に2つの台風”接近 各地で6月の観測史上最大の雨量
朝から激しい雨が降り続けた千葉県。沿岸の勝浦市では。
報告・仁科健吾アナウンサー(千葉・勝浦市 午後5時すぎ)
「午後5時の勝浦市です、雨が一段と強まってきました。海の様子を見てみますと大きな白波が押し寄せるようにして陸の方へと押し寄せているのが確認できます」
報告・仁科健吾アナウンサー(千葉・茂原市 午後2時半頃)
「排水溝でしょうか?マンホールから水が吹き出しています」
この大雨で、勝浦市には、自治体が避難指示を発令する目安となる「レベル4土砂災害危険警報」が発表され、開設された避難所には10人程の住民が避難。台風が過ぎ去るのを待っていました。
避難している人(千葉・勝浦市 午後6時半頃)
「(息子から)お父さん裏の木が危ないから避難しなよと(言われて来た)」
「レベル4土砂災害危険情報」が発表された館山市では、1日で、6月1か月分の8割に相当する雨が降りました。
報告・田丸由樹ディレクター(千葉・館山市 午後2時すぎ)
「あちらの住宅脇の道路は一部冠水し始めています。排水が追い付いていないようですね」
24時間雨量が232.5ミリと6月の観測史上最大となった、銚子市でも。
報告・田中爽大記者(千葉・銚子市 午後5時すぎ)
「こちら市内を流れる八幡川なんですが、ご覧のように護岸が10メートルほどにわたって崩れてしまっています」
崩落した護岸に、さらに雨が強く打ち付けています。
銚子市役所職員
「河川の水位が雨も多いので、二次災害がまたあるということなので、雨がある程度やんでからの対応という形になると思うんですけど」
同じく24時間雨量が、6月の観測史上最大を記録した君津市。市内を流れる小糸川は、平常時とは姿を変え茶色く濁った川に。氾濫危険水位を超え、「レベル4氾濫危険情報」が発表されました。東海から関東のエリアでは1日で2つの台風が接近しました。
“ダブル台風”接近 観光地翻弄
神奈川県では、土砂災害への警戒のため横須賀市と三浦市で一時およそ13万人に避難指示が出されました。
報告・張山紗彩記者(神奈川・横須賀市 午前9時すぎ)
「横須賀市の菖蒲園近くの道路ではこのように大きな木が道路をふさいでしまったといいます」
異例のダブル台風接近。翻弄されたのが、週末の観光地です。
報告・矢代玲依ディレクター(横浜市・桜木町 午後5時すぎ)
「午後5時過ぎの桜木町駅前です。断続的に雨が降っていてかなり強くなってきました。駅の中を見てみると雨宿りをしている人もいます」
人気の遊園地は臨時休園に。ロープウェイも終日運休になりました。
報告・手塚慶二朗ディレクター(神奈川・鎌倉市 午後1時すぎ)
「こちらのお店、台風のため、臨時休業と張り紙が貼ってあります」
鎌倉市でも台風に備え多くの店舗が休業に。こちらの飲食店は、長時間降り続く雨を警戒していました。
鎌倉新荘園 金本武哲店長(鎌倉市 午後1時すぎ)
「前回の台風(台風6号)の時ですね 、入口レジぐらいまでは水が結構(店の)中まで入っていたのでもうモップですくってという感じで。この後 4時ぐらいでお店閉めようと思うんですけど」
東京都内でも。去年冠水被害にあった商店街では、店の前に土のうが置かれていました。お昼の営業に向け、準備をしていた飲食店では。
もつ焼き串かつあさちゃん 熊谷淳店長(戸越銀座商店街 午前10時半ごろ)
「(この後)風とか雨が強いということであれば、一度(営業を)休止することも考えています、またここが浸水しないことだけを願って」
記録的な雨となった千葉県以外で、直近24時間の雨量が急激に増えたのが静岡県です。下田市では横殴りの雨が降り、雨粒が地面にたたきつけられていました。この大雨の中、行き場をなくした観光客の姿も。
観光客
「雨はすごい、アメリカにこれはない、とても怖い」
雨でよく冠水するという、高架下では。
報告・富樫知之ディレクター(静岡・下田市 午前10時半頃)
「この先の道なんですが冠水しているということで、作業員の方が車の誘導をおこなっています」
交通整理をする人
「今朝1回冠水して掃除をしたけどまたあがってきて2度目です」
下田市と南伊豆町には、一時「レベル4の避難指示」が出されました。その南伊豆町にある、野生のサルと触れ合える施設。大量の雨水や土砂が流れ込み急きょ休園に。
波勝崎モンキーベイ 白輪剛史園長(静岡・南伊豆町)
「(スタッフから)道路が川のようになっていると最初連絡があったんですね。お客様もサルがいるところに来ることができないし、休園するのが一番だと思って休園にしました」
各地で冠水・増水・土砂崩れ…死者も
各地で土砂崩れも発生しています。菊川市のこちらの道路では、復旧作業が行われていたといいます。
現場を目撃した人
「(現場は)片側斜線がつぶれちゃっている感じ。作業員が4~5名態勢で片付けしてくれている」
沼津市では。
報告・荒川三冬ディレクター(静岡・沼津市 午後3時半すぎ)
「午前3時半すぎの沼津市です、大平江川から狩野川へポンプを使って水を流す作業が行われています」
増水し溢れそうになった小さい川から、大きい河川への排水作業が行われていました。
人的被害も出ています。山口県・平生町では、昨夜、住宅の裏で土砂崩れが発生。家族5人が住んでいた住宅1棟が倒壊し、74歳の男性が行方不明となっていました。警察などによる捜索が行われていましたが、27日午後になり心肺停止の男性を発見。死亡が確認されました。
ほかにも愛媛県の加茂川では、サップをしていた男性3人が川に流され2人が死亡しました。当時川は、台風の影響で増水していたということです。
また活発な梅雨前線の影響で、今週月曜日から長雨となっていた福岡県内では。
近隣住民
「ドンという音がしたんですよ。そうしたら電柱がストンと下まで落ちて」
田川市の住宅街の土地が陥没。穴は縦9メートル横6メートル深さ5メートルほどと見られています。落ちた建物は倉庫でけが人はいませんが、警察は連日の雨の影響で陥没したとみて調べています。
