
繁殖力の強さから「地球上最悪の侵略的植物」とまで呼ばれる水草「ナガエツルノゲイトウ」が、各地で大繁殖しています。これに意外な食材で立ち向かう自治体があります。
31都府県に拡大 水害リスクも
佐賀市の用水路を埋め尽くした植物。水面が見えているのは、ごく一部です。
一面を緑に染めた、この植物の名は、「地球上最悪の侵略的植物」とも呼ばれる、南米原産の「ナガエツルノゲイトウ」です。
驚異的なのはその繁殖力と生命力。きれいに駆除しても、1年後にはまた増え始め、翌年には用水路をほとんど覆ってしまいました。
1989年に兵庫県で初めて確認されたナガエツルノゲイトウ。現在、31都府県にまで分布が広がっています。
大繁殖は水害のリスクにもつながります。大雨で増えた水の流れをナガエツルノゲイトウがふさぐことで、水があふれ出す恐れがあるのです。
実際、佐賀市では、先週の台風でナガエツルノゲイトウが水路の流れを妨げたといいます。
空心菜を使用して対策
爆発的に増えることから、人力での駆除は難しく、重機を使って取り除くケースがほとんどです。
そうした中、佐賀市では独自の方法での対策が試されています。活躍が期待されているのが、中華料理でおなじみの空心菜です。
空心菜はナガエツルノゲイトウと同じ窒素やリンで育ちます。そこで、水路の上流で空心菜を育てることで、下流のナガエツルノゲイトウに回る養分を減らし、繁殖を抑えようと試みています。
過去に岐阜県では、空心菜を水耕栽培したところ、窒素やリンで増えると考えられているアオコの繁殖を抑える効果が確認されました。
佐賀市では、有明海のノリの養殖への影響も見極めながら、空心菜を使った対策を続ける方針です。
(2026年7月1日放送分より)
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