
アメリカとイスラエルによる軍事作戦で殺害された、イランの前最高指導者ハメネイ師の国葬が首都テヘランで始まりました。一方、アメリカでは建国250年の記念式典を前に、トランプ大統領がイランへの攻撃の成果を誇示しました。
国葬に3500万人参列か
会場の中にはハメネイ師の大きな写真が掲げられています。そして広場には参列客が多く集まっています。
祭壇には、ハメネイ師と、一緒に亡くなった親族の棺(ひつぎ)が並べられました。そこには、1歳2カ月で犠牲になった孫娘の小さな棺も。
地元メディアによると、9日まで続く行事には、全土で3500万人の参列が見込まれ、「イランで最大規模となる追悼行事」になるとされています。
市民
「すべてのイラン国民は参加するべきです。いとしい指導者は最後の瞬間まで責務をしていたのです」
今回の国葬は、ハメネイ師の次男で最高指導者を継いだモジタバ師への忠誠心を示す場という意図もあるとみられます。ただ、モジタバ師本人は、2月の戦闘で負傷してから公の場に姿を現していません。
アメリカ・ニューヨーク・タイムズは、モジタバ師が9日の埋葬に参列する意向を示したものの、警護当局がイスラエルによる暗殺の恐れがあるとして参列を認めなかったと報じました。
トランプ氏が成果アピール
死後4カ月という異例のタイミングで始まった今回の国葬。これはアメリカの独立記念日に時期を重ねた政治的メッセージだという見方もあります。
4日、建国250周年を迎え、祝賀ムードが広がるアメリカ。それに先立ち、3日、トランプ大統領はサウスダコタ州のラシュモア山で演説しました。山肌にリンカーン大統領など、歴史に名を残す4人の大統領の顔が刻まれる名所です。
トランプ大統領
「アメリカ合衆国は人類の歴史上、最も成功し、最も多くを成し遂げ、最も卓越した国家なのです。アメリカ合衆国ほど、この世界に多くの善をもたらしてきた国はありません」
イランへの攻撃の成果についても…。
「我々はイランを徹底的にたたきのめしました。彼らは是が非でも和解して決着をつけたがっています。私たちは親切心からお葬式のために1週間の休みを与えてあげました」
戦闘終結に向けた覚書に署名したにもかかわらず、攻撃の応酬が続く中、今後の協議は、ハメネイ師の国葬が終了してからできる限り早い時期に実施されるということです。
(2026年7月5日放送分より)
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