
「母親は私のことが分からなくなった」と逮捕前、親族に話していたという長女。介護施設から母親を連れ出し、殺害しようとした疑いが持たれています。
施設から連れ出し80代母殺害か
近隣住民
「宏予ちゃん(容疑者)が長女なので、昔は長男長女が家を守るという考えだったから、『私はお嫁に行かず、お父さんとお母さんの面倒見る』って。小さい時から言っていた。だから一生懸命に介護も…(母親に)認知症の症状が出て(施設に)入所させてからも一生懸命行けるときは行っていた」
母親を殺害しようとした疑いで逮捕されたのは、娘の田部井宏予容疑者(55)です。
親族
「かわいそうすぎて話にならない。今年の5月に(容疑者が)来た。ビール4本持って袋に入れて。(母親の敏子さんについて)『どうした敏子は?』って言ったら『おかげさまだけど…(母親は)私が行っても私が分からない』と。(介護施設が)100万円以上かかる。お金を全部出していた。泣き言を言わなかったから。『ずいぶんお金がかかるんだよ、おじちゃん』と話していた」
「施設に行っても母親は自分のことが分からなくなった」。そう話したという娘は、警察に…。
田部井容疑者(捜査関係者によると)
「自分が無職であることや年老いた母親の姿を見て悲観した(趣旨の供述)」
「母親を殺して自分も死のうと思った」
介護施設にいた母親を連れ出し、殺害しようとしたとされる娘に何があったのでしょうか。
事件が起きたのは先月、前橋市にある河川敷です。
事件当日、母親の敏子さん(82)は、入所していた高齢者介護施設にいました。そこへやってきたのが、長女の宏予容疑者です。宏予容疑者は敏子さんを施設内から連れ出し、車に乗せて現場に向かったということです。
実は宏予容疑者は犯行の前、妹(三女)に連絡をしていたそうです。
「母を連れて、前橋の竹橋の下に行く」
容疑者の妹で、被害者の三女である女性は連絡を受け、警察に通報します。
通報を受けて現場に駆け付けた警察官が発見したのは、意識を失った状態で倒れている被害者と、隣で横たわる容疑者でした。
捜査関係者によると、現場には遺書のようなものと、何らかの液体が入ったペットボトルが残されていたということです。
容疑者は薬品などを飲んだとみられ、警察が駆けつけた時には会話ができない状態だったということです。
警察は回復を待ってから、宏予容疑者を逮捕しました。母親を殺害しようとして、何らかの方法で呼吸困難にさせた疑いが持たれています。母親はその後、死亡しました。
田部井容疑者(捜査関係者によると)
「自分が無職であることや年老いた母親の姿を見て悲観した(趣旨の供述)」
「母親の将来を悲観して殺そうと思った。母親を殺して自分も死のうと思った」
「泣き言は言わなかった」
容疑を認めているという長女ですが、もともとは仲の良い家族として知られていました。
親族
「(Q.仲の良い家族?)仲良かったよ。義理は堅いしな」
「(Q.事件が起きたことについて)何かあったら俺ん家来いよって、宏予(容疑者)にはよく言ったけど、『おじちゃんお世話になるね』って。良い子だったんだよ。一番最初の女の子だからな。かわいくて…おぶってな」
近隣住民
「宏予ちゃん(容疑者)が長女なので、私はお嫁に行かないで、父と母の面倒見るんだよって。小さい時から言ってた子」
被害者には3人の娘がいて、容疑者は一番上の子どもでした。
2人の妹が家を出てからは、しばらく両親と3人で暮らしていたといいます。
親族
「うちは2番目と3番目(の娘)が結婚したから、(容疑者は)ずっと一緒に住んで助けていた」
その後、両親は介護施設に入所し、父親は施設で亡くなったといいます。
容疑者は施設に入った母親について、「自分のことを分からなくなった」と話していたそうです。
親族
「(母親の敏子さんについて)『どうした敏子は?』と言ったら、『おかげさまだけど、私が行っても(母親は)私が分からない』と。介護施設に100万円以上はかかる。(宏予容疑者は)全部出していた。(宏予容疑者は)泣き言は言わなかったが『ずいぶんお金がかかるんだよ。おじちゃん』と話していた。銭のほうも本当に使い切ったのではないか」
近隣住民は、容疑者が施設に通っていたと話します。
「(母親が)渋川の施設に入所するという話も本人から聞いた。『同僚が紹介してくれて、そこに入ることにしたのよ』。(母親に)認知症の症状が出た。(施設に)入所させて行ける時は行って。介護は経費がかかるから。安く入れる場所ならなんとかなるかもしれないが、自分の生活費と母親の入所費、全部自分で賄うのは本当に大変だと思う」
親族
「(Q.金銭的なところが一番大きかった?)俺はそう見たけどな。かわいそうだよ」
(2026年7月6日放送分より)
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