
9日も全国的に気温が上昇しました。“猛暑日”を記録したのは4地点。“真夏日”は544地点で、今年最多となりました。
【画像】熱中症対策は“組織”の時代へ…生活にも変化 “警戒アラート”最多 真夏日544地点
“警戒アラート”最多 生活に変化
“熱中症警戒アラート”は、今年、最多となる7都県9地域に出されました。

9日、一番、暑かったのは、大分県日田市の35.5度。8日に続いての猛暑日で、2日連続、猛暑日となるのは、今年初めてです。
暑さは、子どもたちの活動に影響しています。

日田市内の幼稚園では、遊具が熱くなると、やけどの危険があるため、体を動かす時間が減ってしまうそうです。それを受けて、こんな取り組みも行っています。

保育士
「気温に応じて旗を出している。30度以上で黄色い旗、35度以上で赤い旗を出します。子どもたちは、この旗で外で遊べる・遊べないの判断をする」
川で溺れ…水の事故相次ぐ

午後3時過ぎ、福岡県大野城市の御笠川で「男性が溺れた」と119番通報がありました。溺れたのは、13歳の少年とみられ、病院に搬送されましたが、意識不明の重体です。

滋賀県湖南市では、午後3時40分ごろ、野洲川親水公園付近で、高校1年の男子生徒5人が川遊びをしていて、このうち2人が川に流され行方不明になりました。警察と消防が捜索にあたり、溺れたとみられる2人が心肺停止の状態で見つかり、救急搬送されました。
暑さから命を守る“シェルター”

いま、暑さは“避けるもの”へと変わっています。
千葉県柏市。
テニスのレッスン中、汗をかいた参加者が向かった場所がありました。4~5人が入ることができる簡易的な休憩スペースです。中には、エアコンや換気扇などがついていて、暑さから逃れる“シェルター”の役割を果たしていました。


テニスレッスン利用者
「頭が痛くなったり、足がつりだしたら遅い。その前に入って、冷えると、全然、違う」

この“シェルター”、外部にコンセントがついていて、車輪もあるため、あらゆる場所に設置が可能です。
設置した企業によりますと、今年4月に販売を開始し、倉庫や工場、建設現場などからの問い合わせが非常に多いといいます。

ハマネツ 山崎伸二さん
「倉庫・工場の方からは、(暑さに)耐えられないという声。熱中症対策義務化に伴った有効な手段を探しているお客さんが大半」
熱中症対策は“組織”の時代へ

厚生労働省によりますと、去年、職場での熱中症による死傷者数は、1803人に上り、過去最多となりました。業種別では、製造業・建設業を中心に多く発生しています。
去年6月に施行された労働安全衛生規則の改正では、事業者に対し、『暑さ指数の把握』や『作業中断や搬送を含む対応手順の整備』などが義務化されました。
対策不足は、命だけでなく、法的責任にもつながります。
去年7月、富山県にある砂利の製造施設で、40代の作業員が熱中症で死亡しました。

その翌日、労働基準監督署が立ち入り調査をしたところ、工場内は、外気と変わらない気温だったにもかかわらず、作業スペースには、法律で規定された“塩”が備えられていなかったということです。労基署は、今月6日付で、会社と安全管理責任者の課長を書類送検しました。

厚生労働省は、“塩”を常備しなかったことによる書類送検は、去年の夏以降、全国で初めてとみられるとしています。
“熱中症”をセンサーで管理
熊本市の工事現場。

作業をする現場全体が、センサーで管理されているそうです。風速や湿度、温度などを管理し、『暑さ指数』が規定を超えると、アラームが鳴る仕組みになっています。

作業する人も“変化”を感じていました。
休憩所に入ると、早速、水分を補給します。また、テーブルの上には、たくさんの飴が置かれていました。

作業員
「『休憩をとれ』とか、意識が会社ごとに高まってきた感じ。昔は、飲み物などは出なかった。現場から至急なんてなかった。(Q.あっという間に水がなくなった)冷蔵庫にストックで入れてもらっているので、ありがたい」

吉永・三善建設工事共同企業体 亀野有伽工事主任
「(Q.これからの暑さ心配ですか)とても心配です。熱中症となると、しびれて手足が動かなくなる状態なので、それを食い止めたいという気持ちで頑張りたい」
