
長崎市で、太平洋で獲れるクロマグロの漁獲枠を話し合う国際会議が開かれています。
【画像】日本は25%増を目指し議論…クロマグロ“漁獲枠”拡大なるか

北海道・新ひだか町の沖合。定置網を上げると、かかっていたのは“海のダイヤ”とも言われるクロマグロが何匹も。しかし、漁師たちは、マグロを次々と海に戻します。背景にあるのは、国際的に決められた厳しいルールです。


大澤漁業部 大澤晃弘社長
「国際条約の規定の中で、太平洋沿岸は、あまり捕獲する数量をあてがってもらっていない。(Q.マグロは全部)全部、放流。マグロがいるおかげで、とれる魚がとれなくなっている可能性がある。要は、マグロのエサとなる魚が少なくなっている可能性がある。とれない以上、石ころ。とって、初めて価値が出るダイヤモンドになるんじゃないか」
こうした状況が、日本各地で起きています。

クロマグロの資源量は、乱獲などの影響で大きく減少し、2010年には、歴史的な低水準まで落ち込みました。このため、国際会議で厳しい規制を導入。すると、資源量は急速に回復し、2021年には、合意された目標を上回る状態になっています。

長崎市で行われている『太平洋クロマグロ国際会議』には、12の国と地域が参加。9日から本格的な議論が始まりました。

今回の会議で、日本側は、30キロ以上のマグロの漁獲枠を25%増やすよう求める一方、資源保護のため、小さいマグロを6%減らす案で議論を進める方針です。
これに対し、アメリカなどは、大型のマグロの漁獲枠を増やすことに、一定の理解を示していますが、小型のマグロを20%程度減らすよう主張しています。
一連の議論は14日まで行われ、合意すれば、11月から始まる国際会議で正式決定されます。
東京都内のすし店も、会議の行方に期待を寄せています。

田無漁港直売所 早津茂久社長
「漁獲枠の大幅アップを、ぜひお願いしたい。漁獲枠が広がってくれれば、流通量が増えて、値段が落ちるんじゃないかと期待しています。美味しいものを、いろんなお客さんに食べてほしい」
