
投資トラブルを起こしている「みんなで大家さん」を巡って、成田市議の2人が「大家さん」側から利益を得ていた疑いがあります。市議会は政治倫理審査会を開いていますが、2人は欠席を続けています。
成田市議 政倫審欠席
9日、政治倫理審査会が成田市議会で行われました。
成田市議会 政治倫理審査会
宇都宮高明委員長
「結論から言うと、(審査対象の)2人から『諸事情により、きょうの委員会の出席はかなわない』というご回答をいただきました」
2人の市議は、6日の審議から欠席を続けています。
質疑が予定されていたのは、30年以上前から8期連続で当選している上田信博市議。そして、2015年に初当選した鬼澤雅弘市議です。
去年7月以降、配当の支払いが遅れている「みんなで大家さん」。個人投資家などから2000億円を集めた成田のプロジェクトでは、来年冬の開業を予定していましたが、2%しか完成していません。
共生バンクグループ 柳瀬健一代表
「心から深くおわび申し上げます」
成田市が計画に開発許可を出したのは2019年。許可の前に、小泉一成市長と「大家さん」をつなげた人物が上田市議です。
小泉市長
「(柳瀬代表との面会は)市議からの紹介です。成田でこういう開発をしたい事業者がいるので、会ってくれないかということで会った」
成田市長と「大家さん」側は面会を5回していて、上田市議はすべてに同席。成田市が開発許可を出す前に、上田市議の親族が経営する会社と「大家さん」側が契約を結びました。
土地の紹介料などとして、数千万円の支払いを受けたとも報道されています。
成田市長への働きかけ否定
成田市議会は、市議2人が自ら説明責任を果たさず、議会の名誉や品位が損なわれた可能性があるとして政治倫理審査会を設置しました。
しかし、6日、意見陳述が行われる予定でしたが欠席。文書で成田市長への働きかけを否定しました。
上田市議による陳述書の読み上げ
「審査を始める以前に、請求者の本審査請求の申請事項が完全に破綻している状況と考えております。市議会議員が私人として行う一般的な民間企業間の商取引を禁止する法令は存在しません」
上田市議は、番組の取材に対しても「法令に違反することは一切ない」と説明しています。
警備会社を設立するも…
一方、鬼澤市議は、自身が役員を務める警備会社がプロジェクトの土地の警備を請け負っていました。
この警備会社は、開発許可が出た翌年に設立されました。
鬼澤市議の知人を取材すると、こう回答しました。
「会社設立前に『警備会社を作れば開発用地の警備ができる』と言っていた。事業者側から仕事をもらえることは分かっていたと思う」
「共生バンク(大家さん側)と直契約を結んだと言っていた。実績もない小さな会社なのにすごいなと思った」
鬼澤市議は文書で、「警備の受注を前提にして会社を設立した事実は一切ない」と主張しています。
市議2人は、9日の政倫審も欠席。理由について、上田市議は諸事情だと説明し、鬼澤市議は体調不良だとしています。
度重なる欠席について、宇都宮委員長は次のように述べています。
「我々としては結論を出さないといけない。出すために、対象の方は(政倫審に)来て、こうだよということをちゃんと述べてもらいたい」
今後、他の議員12人が委員として審査を進め、来月9日までに報告書が議長に提出されます。
(2026年7月10日放送分より)
この記事の画像一覧
