高校野球では、夏の甲子園への出場権をかけた地方大会が全国各地で始まっていて、各地で熱戦や熱闘が繰り広げられています。
今回紹介するのは千葉大会。文武両道を貫くエースを取材しました。
全国有数の進学校に入学した理由とは?
今年、春の千葉大会で注目を集めたピッチャーがいます。
ストレートは、140キロ超え。カーブやチェンジアップなど、5つの変化球を操るサウスポー。1試合でなんと20奪三振を記録したこともある、加賀谷一投手(3年)です。
その加賀谷投手が通っているのが、千葉県立千葉高等学校。毎年のように20人を超える東大合格者を出す、全国有数の進学校です。
ヒロド歩美キャスター
「なぜ、この高校に入ろうと思ったんですか?」
加賀谷投手
「自分の中で一番は勉強でした。一番は、医師になりたい。今は千葉大学の医学部を受けようと考えています。でも小さい頃からの夢で、プロ野球選手もあるので、そこは迷っています」
ヒロドキャスター
「野球だけで絞るとしたら、どの大学に行きたい?」
加賀谷投手
「東京大学ですかね。六大学でやりたいんです、野球を」
武器はストレートと…
中学時代は名門・京葉ボーイズでプレーし、多くの高校から誘いがあったという加賀谷投手。1日12時間の猛勉強で合格したこの県立千葉で、エースとしてチームを引っ張っています。
加賀谷投手の大きな武器は、ストレートです。
ヒロドキャスター
「ピッチャーとしての特長は?」
加賀谷投手
「フォームが独特なので、ストレートが球速より速く見える自負はある。打ちづらいボールが投げられると思います」
ヒロドキャスター
「キャッチャー目線で見ると…鋭い伸び!その秘密は加賀谷投手の『肩』にありました」
加賀谷投手
「体が柔らかいので、それを最大限活かせるフォームです。腕を後ろにグーッてやったら、ひじがつきます」
柔らかさを活かした独特なテークバック。腕が遅れて出てくるため、バッターはタイミングが取りづらいといいます。さらには、得意な理系科目を活かした分析力も。
加賀谷投手
「投げる時って、体が前に向くじゃないですか。その時に、ここと体が離れれば離れるほど加速するんですよ、腕が。自分は腕がどこまででも後ろに行くので、球速や伸びにつながっている」
練習後には日々遅くまで予備校に通うなど、文武両道の加賀谷投手。高校最後の夏が始まります。
加賀谷投手
「秋、春と自分たちは結構いいところまで行ったなと思った中でコテンと負けちゃうので、今回は自分たちの目標を達成できるように満足いく結果を残したい」
打者14人に8奪三振の活躍
9日、我孫子二階堂との初戦を迎えた県立千葉。加賀谷投手は、立ち上がりからいきなり2者連続三振を奪うと、3番バッターに対して、自己最速142キロで3連続三振。最高のスタートです。
4点リードの3回表、2アウトながら、フォアボールとエラーで2塁3塁のピンチを迎えます。しかし、要所を締め、加賀谷投手はこの回で一度内野に移ります。
4回裏には満塁のチャンスで、8番の根本将騎選手(2年)が走者一掃のタイムリー2ベースを放ち、リードを広げます。
そして、7回表、再びマウンドに上がった加賀谷投手は、最後も三振で締めくくりました。この試合打者14人に対して8奪三振、次はシード校の市立松戸に挑みます。
大越キャスターからエールも
ヒロドキャスター
「加賀谷投手は、国立大学医学部を目指しながら、最後の夏まで高校野球に打ち込んでいます。本人は部活が終わってから3時間ほど予備校で勉強をして、家に帰って寝るという生活を送っていて、文武両道で頑張っています。(東大野球部出身の)大越さん、加賀谷投手にエールを」
大越健介キャスター
「今はいろいろ進路の選択肢があって悩むことも多いと思いますが、野球部を卒部して学業に専念することになった時、必ず自分の行くべき道は見えてくると思います。今は目の前にあることに全力を注いでほしいですね」
ヒロドキャスター
「加賀谷投手は『勉強が一番』と高校に入学しましたが、仲間たちと野球をしていることで、『今は自分の中では高校野球が一番です』と話していました」
(2026年7月9日放送分より)
