
10日に審議入りした皇室典範改正法案が、与党に加え、中道や国民民主などの賛成多数で可決され、衆議院を通過しました。採決の直前に退席する議員も。
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委員会質疑 3時間半で終了
国会周辺には10日夜、政府・与党の国会運営などに抗議する人たちが集まりました。中には「国民の声を聞け」というメッセージも。終盤国会の最優先事項とされた皇室典範の改正案。その審議が会期末まで残り8日で始まりました。

自民党 小林鷹之政調会長
「皇族数を増やしていくためには、皇統に属する男系男子を養子としてお迎えし、皇族とすること以外に方策はないと考える」
改正案では、皇族数の確保策として「女性皇族が結婚後も皇室に残れる」ことと「旧宮家の男系男子を養子に迎える」ことが柱とされています。
これらは衆参両院の議長らのもとでまとめられた“立法府の総意”に基づくものです。しかし改正案には、この立法府の総意になかったことまで盛り込まれたとして、一部野党は反発しています。例えば、養子のもとに生まれた男子に皇位継承の資格を認める規定です。
共産党 塩川鉄也衆院議員
「旧11宮家の方々と、今の天皇との共通の祖先は約600年前の室町時代までさかのぼる遠い血筋の方々であるとされておりますが、一体何親等の隔たりがあるのか」
宮内庁 緒方禎己次長
「今上陛下とは36~38親等の隔たりがあるものと承知しています」

共産党 塩川鉄也衆院議員
「はるか遠い血筋の男系男子の養子の男子には天皇になる資格を与える一方で、今の天皇の子である女性皇族や、その子には天皇になる資格を与えないというのが本法案の本質であります。到底、国民の理解は得られない」

養子の子の皇位継承を理由に態度を保留してきた、中道改革連合。
中道改革連合 中野洋昌衆院議員
「皇位継承の議論をしていくという中において、現段階で政府として何か方向性を決めているものであるのか」
木原稔官房長官
「将来の皇位継承のあり方について、立法府における将来の検討を先取りしたり、縛ったりするような趣旨のものではないと改めて申し上げます」
「苦渋の思い…」中道も賛成
改正案は、与党に加え、国民民主党や参政党、そして委員会の中での木原官房長官の答弁で一定の担保が取れたとして、中道も賛成し、可決されました。
中道改革連合 小川淳也代表
「この問題の重要性、そして党派的対立に落とし込み、持ち込むことを避けたい。苦渋でございますが賛成」

一方、自民党の代議士会。
自民党 宮内秀樹衆院議員
「なかなか経験できないような記念すべき皇室典範等の改正案でございますので、皆様方におかれましては“セイヒン”な空気感と。静謐(せいひつ)すみません」
採決で中道から棄権
改正案は、その日のうちに本会議に緊急上程され、採決へ。
森英介衆院議長
「賛成の諸君の起立を求めます。起立多数。よって本案は委員長報告の通り可決」

本会議でも、与党に加えて、中道や国民民主などが賛成。共産党は反対しました。党の方針に反して、採決を棄権した人も。
中道改革連合 早稲田夕季副代表
「女性天皇、女性宮家、私たちはずっと主張してきたが、これについても盛り込まれなかったこと。国民の皆様にも理解ができないのではないか」

審議の舞台は参議院へ
参議院では、審議の場となる特別委員会が設置されました。与党側は、14日にも審議を始めるよう提案しましたが。
立憲民主党 斎藤嘉隆国対委員長
「果たして、こういうスケジュール感で参議院に送付されてきて、本当に良いのかという思いは正直持っている」
