
大型で強い台風9号は、現在、石垣島など沖縄の先島諸島に最も接近しています。気象庁は、11日夕方にかけて沖縄地方で線状降水帯が発生する可能性があると発表しました。
台風9号 石垣島に最接近
10日夕方、暴風域に入った石垣島は、すでにおよそ12時間もの間、暴風域の中にいます。
今まさに、台風の中心に最も近い位置にある石垣島はピークを迎えています。
沖縄地方では、一部の住宅が倒壊する恐れのある猛烈な風が吹く見込みです。
宮古島では、最大瞬間風速40メートルを観測しました。
10日は雨が降ったりやんだりしていましたが、強い風が一日中、吹き荒れていました。
午後9時を回り、風が一段と強くなってきました。木々も大きく揺れています。そして、街路樹も根元から大きく揺れているのが分かります。
停電・断水に備える住民
移住者が多いことで知られる石垣島。台風直撃の経験がそれほどないという人たちは、恐怖におびえながら備えていました。
「今回どうしていいか分からず不安で、市役所に避難場所などを電話して確認した」
こう話すのは、およそ2年前に夫の転勤を機に石垣島に移住した丸山孝子さん。これほどの規模の台風を経験するのは、初めてだといいます。
丸山さんが撮影した映像。少し離れた所にある建物は、牛舎です。
屋根が吹き飛ばされないように、タイヤを上に置いて対策を施しているのだといいます。さらに…。
「エアコンの室外機だったりとかは、外にいつも出しっぱなしという状況なので、ロープで縛った方がいいだったりとか」
飛来物から守るために車に貼り付けた緩衝材は、強風で一部剥がれてしまいました。
即席麺やミネラルウォーターを買い込み、断水対策で鍋や容器、ポットなどにも調理用の水を備蓄します。
風呂やバケツにも、たっぷり水を張り、カセットコンロのガスも多めに準備。停電対策としてバッテリー類の充電を配線だらけにしながら、しっかり準備しています。
それでも徐々に強まる雨風に…。
「今の状況は、午後から雨と風がどんどん強くなって、特に風がすごく強まっています。夜になって風の音がすごく強くて、今晩はドキドキして眠れなそうな感じ」
暴風予想 停電も発生
石垣市の繁華街では、ほとんどの店がシャッターが閉じています。そして、防風ネットが敷かれている店もあります。防風ネットが至る所で敷かれています。
半年前に移住し、飲食店「B&B Dining」で店長として働く佐藤秀哉さん。石垣島で台風を経験するのは初めてだといいます。
「ネットももう売り切れちゃって、いろんな所で足りなくて。友人に聞き回って、手に入れた。看板とかも大丈夫かなって」
店内を見てみると、椅子やテーブルはすべて奥の部屋に移動。窓ガラスが割れた場合に被害を最小限に抑えるためです。
また、店を離れた後も様子を確認できるよう、監視カメラの位置も変えました。
「家でも見えるように何かあった時。地元の人に聞いても、15年ぶりぐらいにすごい勢力が強いって。車ひっくり返るような。心配でしょうがなかったので、とりあえず思いつく限りのことをやったんで」
防災無線が鳴っている途中で交差点の信号が切れました。今、赤も青も黄色も全くついていません。
沖縄電力によると、沖縄県での停電は時間とともに増え、11日午前6時13分時点で、およそ1万6000戸に上っています。
島を出られない宿泊客も
一方、石垣島と時を同じくして暴風域に入った宮古島。10日午後2時ごろ、船を縄で縛っていたダイビングショップのオーナーが撮影した写真を見ると、打ち寄せる波はすでに防波堤を超え、しぶきが車道の行く手を塞いでいます。
さらに、石垣島と宮古島の間にある多良間島でも…。映像を撮影したのは、ホテル「夢パティオたらま」の支配人・畑義康さん。普段は穏やかな海も…。ホテルには島を出られなくなった客が9人いるといいます。
「ここ数年で一番強いのでは。今回は島民の皆さんも言っていたんですけど、かなり強い。離島の離島で小さな島。山がないというか、サンゴでできている隆起している所なので、高台がないんですよ。だから、風の通りがすごいんですよ」
道端には風で吹き飛ばされたのか、木が折れています。
気象庁は、沖縄に線状降水帯の半日前予測情報を発表。宮古島地方と八重山地方では、夕方にかけ、線状降水帯が発生して、大雨災害の危険度が急激に高まる恐れがあります。
(2026年7月11日放送分より)
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