
例年の2倍のペースで台風が発生し、土砂災害への不安が高まる中、安全対策が十分ではない危険な盛り土が全国で250カ所以上あることが明らかになりました。
危険な盛り土 無許可で搬入
地面を激しく打ちつける雨。暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、12日の秋田県内は大雨となりました。
今年は例年の2倍のペースで台風が発生していて、大雨による被害が懸念されます。
そうした中、削り取られたように草木が消え、土がむき出しになっています。これは神奈川県内にある盛り土です。
県によりますと、先月の“ダブル台風”がもたらした雨によって、一部が崩落したといいます。
土砂はすぐ下の畑に流れ込んだほか、市道をふさぎ、通行止めになりました。道路上には、泥が残っています。
幸い人的被害はありませんでしたが、実はこの盛り土は自治体も知らない間に無許可で運び込まれたものでした。地域住民によると、土の搬入は4年から5年ほど前に始まったといいます。
管理者は行政指導を無視
2022年と2025年の画像を見比べると、3年間で小高い山のような盛り土が形成されたことが分かります。
地域住民
「夜中でも(搬入)。朝までとか夜遅くでも、どこかから(土を)持ってきて置いて行って」
3年前、近隣住民からの通報を受け、神奈川県は事態を把握しました。県は土地の管理者に対し、土砂の搬入をやめるよう要請したほか、安全対策を求めるなど再三にわたって行政指導を行いました。
しかし、管理者が耳を貸すことはなかったといいます。
神奈川県 担当者
「口頭でも文書でも指導し、パトロールも行っていました。しかし、一向に改善されませんでした」
土砂が流れ込んだ農家はこう話します。
「今は何も(農作物を)作っていないから良かった。何か(農作物を)作っていたら大変。(土砂をなくして)全部、畑がきれいに(元々と)同じような畑になってほしい」
総務省「全国に254カ所」
番組が崩落した盛り土について土地を管理する男性に話を聞きました。
「周りに迷惑をかけて申し訳ありません。行政指導を受けていながら措置を講じておらず、今になって従っておくべきだったと後悔しています。台風が来る前に対処しておけばよかった」
男性は「一部の残土について引き取り手が見つかった」として、少しずつ搬出を進めていると話しています。
こうした災害防止の措置が取られていない盛り土が今年4月の時点で、全国に少なくとも254カ所あるとしていて、総務省は各自治体に対応を促しています。
(2026年7月13日放送分より)
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