サッカー、FIFAワールドカップ2026。大会は10日から準々決勝。前回大会準優勝のフランスと前回ベスト4のモロッコが対戦しました。
注目はフランスのキャプテン、エムバペ選手(27)とモロッコのキャプテン、ハキミ選手(27)。実はこの2人、強い絆で結ばれた関係性なんです。
現地にいる内田篤人さんの解説で見ていきます。
ベスト4かけ 親友対決
フランスの絶対的エース、エムバペ選手。前回大会の得点王で、今大会もここまで7ゴールと、得点ランキング2位につけています。
対するモロッコを引っ張るのは右サイドバック、ハキミ選手。同い年のこの2人、かつてパリ・サンジェルマンでともにプレー。プライベートでも仲良しなんです。
親友との対決を制し、準決勝に進むのはどっちだ?
エムバペ選手、ハキミ選手、両キャプテンを先頭に入場してきました。前回大会の準決勝と同じカードになりました。
前半25分、ハキミ選手からボールを奪ったフランス。そして、ここからエムバペ選手につなぎ、PKを獲得。キッカーはエムバペ選手です。しかし、ここは止められてしまいます。
「また親友に戻るから」
一方、モロッコ、ハキミ選手。世界最高の右サイドバックと言われる高い守備力を見せていきます。
攻撃方向が変わった後半、2人のマッチアップです。激しくぶつかり合っています。
そして、試合が動いたのは後半15分。ボールを持ったエムバペ選手、親友の目の前で先制ゴール!
エムバペ選手は今大会8点目で、得点ランキングでメッシ選手に並びました。
フランスはその後、追加点を奪い、この試合を2対0で勝利。3大会連続、準決勝進出です。
試合後にはこんなシーンがありました。エムバペ選手は親友ハキミ選手のもとへ。
エムバペ選手
「試合中、ピッチ上に感情はない。僕もハキミも勝つためにここにいる。ロッカールームで再会する時の方がつらい。そこでは、また親友に戻るから」
際立つ決定力と責任感
史上初の2大会連続得点王も見えてきたエムバペ選手。その先制シーンについて、内田さんに聞きました。
「ディフェンダーも分かっているけど、シュート精度・スピードは桁外れ。相手ディフェンダーは股下を通るシュートを警戒して足を閉じたけど、フェイントを入れながら、ゴールキーパーの届かない所に蹴り込む。シュートセンス、シュートを打つまでの過程は素晴らしい」
そんなエムバペ選手は今大会、エースとしてだけではなく、キャプテンとしても大きな役割を担っています。
「エムバペは“我が強い選手”。わがままと捉えられる部分もなくはない。でも、ストライカーで結果も出している。そういう人にキャプテンを任せることで、ワールドカップで勝ち抜くための姿勢などが、良い方向でチームに浸透している」
本来、我の強いエムバペ選手がキャプテンの責任を全うしていることで、チームにいい影響を及ぼしているといいます。
「今のところ、フランスに負ける要素はない」
ベスト4 勝ち上がるのは
残る準々決勝3試合は週末の開催です。
11日はヨーロッパ王者、スペインが登場。勝てば準決勝でフランスと対戦します。
今大会、いまだ無失点のスペイン。ボールを保持する伝統的なスタイルで試合を支配してきました。
「スペインに対して、ボールを握れるのはフランスくらい。試合を優位に進めるのはスペインだが、点が取れないとベルギーにワンチャンスある」
ノルウェー対イングランドは両ストライカーに注目です。
ノルウェーの怪物ハーランド選手(25)は、王国ブラジル戦で衝撃の2ゴール。初のワールドカップでゴールを量産中です。
対するイングランドのケイン選手(32)はチームトップの6ゴール。サッカーの母国を60年ぶりの優勝まで導けるのか。
ベスト4 注目のカードは
そして、内田さん注目のカードがメッシ選手(39)擁するアルゼンチン対スイスです。
「解説する立場としては、なるべく公平にと思っているが、アルゼンチンには惹きつけるものがある」
エジプトとの決勝トーナメント2回戦。2点ビハインドから終盤にメッシ選手のゴールで追いつくと、後半アディショナルタイムの決勝ゴールで大逆転勝利を挙げました。
「アルゼンチンは劇的な勝利をして、疲労はかなりある。彼らはタフなので、メッシを中心にどこまでいけるのか」
一方のスイスにも、内田さんにとって思い入れのある選手がいます。
「1トップにエンボロという僕の元チームメートがいる。深い位置でポストプレー、味方が生きるプレーもしていた。彼の強さは、いい起点になれる。スイスも応援しながら、好ゲームを期待したい」
週末のワールドカップも見どころが目白押しです。
(2026年7月10日放送分より)
