
タイ・バンコクの飲食店で大規模な火災が発生し、これまでに28人が死亡しました。なぜ炎は短時間で燃え広がったのでしょうか。
多くの被害者 原因は避難経路?
店の入り口付近から激しく噴き出す炎。多くの人が悲鳴を上げながら、店内から逃げ出します。
救助に駆け付けた人
「私が到着したころには炎が激しく広がっていました。人々は建物から逃げ出していました。胸が張り裂けるようでした。あの光景は今でも忘れられません」
13日、タイ・バンコク北部の飲食店で発生した火災。
現地メディアによると、店内には当時およそ200人の客がいたといい、28人が死亡しました。71人がけがをし、このうち25人が重傷です。
多くの被害者が出た原因の一つが「避難経路」です。
現場で作業している人
「広場へと続く出口があったが、その出口には『スタッフ専用』と書かれた看板が掲げられていて、鍵がかかっていました」
店には出入り口が4カ所ありましたが、トイレ付近の非常口は利用できなかった可能性が高く、多くの遺体が見つかっています。また、厨房(ちゅうぼう)側の出入り口はロッカーや棚でふさがれ、人が1人通れる程度の幅しかありませんでした。
フラッシュオーバー現象か
火元はステージの上部とみられ、天井裏のエアコンの電気系統がショートした可能性があります。
なぜここまで一気に燃え広がったのでしょうか。専門家は、室内の火が一気に部屋全体へ燃え広がる「フラッシュオーバー現象」が起きた可能性があると指摘します。
元東京消防庁 麻布消防署長
坂口隆夫さん
「(防音材の)ウレタン等に着火すると、非常に燃え方が早い。ウレタン等から発生する可燃性ガスに一気に火がついて爆発的に燃え広がった。真っ黒い煙が早期の段階で発生するので、やはり通常の火災と異なって、なかなか避難がしにくい」
海外へ旅行する人が増える夏休みシーズン。慣れない旅先で火災の危険から身を守るには、どうすればいいのでしょうか。
「基本的には(建築物に関する)法律が異なるということを、海外旅行をする方は知っておかなければいけない。海外に行っても利用しているビルの避難経路を確認することで、火災の時の命を守ることにつながる」
(2026年7月14日放送分より)
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