
給食センターに現れた一頭のクマです。山から離れた街の中心部に、なぜクマが現れたのか。専門家に聞きました。
「カーテン開けたらクマ」
自宅の窓の先に住人が驚く光景が…。
目の前の道路にいたのは、体長1.5メートルほどのクマです。
自宅前にクマ 住人
「カーテンを開けたらいた。びっくりした。大きかった」
カーテンを開けたら、突然…。
「(クマと)目が合っていた」
現場は秋田市の住宅街です。9日の午後2時ごろ、白昼にクマが現れます。
「窓は毎日開けている。ネコが外を見るから。(当日は)湿気が強く、たまたま閉めていた」
クマは人におびえる様子はなく、ゆっくりと坂の上をのぼっていったといいます。
「車に乗り込むまでも怖い。危ない」
「(Q.対策は?)見て思ったが逃げられないと思う、鉢合わせたら。対策を本当にどうすればよいのかと考えた」
幼稚園でもクマ遭遇リスク
14日、番組の取材班は秋田市の市街地へ。
向かったのは、秋田駅からおよそ5キロの住宅街にある幼稚園です。
高清水幼稚園 中村滋園長
「普段(バスは)そこに止まる。きょうはクマが来るから横付け」
午前9時すぎ、送迎バスが幼稚園の目の前に止まります。クマとの遭遇を避けるための対策です。
園児たちはみな、クマよけの鈴をかばんに付けています。
7日、幼稚園の敷地にクマが現れたのです。
中村園長
「この防犯カメラ」
玄関の防犯カメラを確認すると、画面の右上から現れたのは体長1メートルほどのクマです。
クマは幼稚園の敷地内にある駐車場のほうへ歩いていきます。
「ゆっくりのんびり。散歩するように端から端まで。何の不安もなく歩いている感じで」
時刻は午前5時50分ごろ、まだ幼稚園が始まる前でしたが、この5分前には幼稚園の前を杖をついた男性が歩いていました。クマ出没の3分前にはランニングする人も。
街の中心部であわや、クマと鉢合わせになる事態となっていたのです。
「見た目は怖い。体つきはがっしりしている。怖い。あれがかかってきたら大変」
職員全員にクマスプレーを持たせているといいます。
「いざとなったら使えるようにしておかないと」
クマの脅威から園児たちを守るため、必死に対策を取っています。
そもそも、山から離れた市街地にクマの出没が相次いでいることに驚きを隠せません。
「市街地を通らなければ来られないはず。山からおりてくる場所ではない」
給食施設にもクマ
岩手県でも街の中心部にクマが出没しています。
クマが走り回る姿を防犯カメラが捉えました。
現場は盛岡駅からおよそ3キロの市街地にある盛岡市学校給食センターです。
9日の正午ごろ、門からクマが侵入してきます。人がいる先で、敷地内をクマが走っているのが分かります。
そこへパトカーが到着します。クマは警察官の目の前を通り、10分間、逃げ回ります。
その後、給食センターの南側のフェンスを乗り越えて立ち去る姿が目撃されています。
山から離れた街の中心部に、なぜクマが現れるのでしょうか。
クマの生態に詳しい
岩手大学農学部 山内貴義准教授
「今まで母グマと一緒にいた子グマが独り立ちする時期。自分でエサを探さなくてはならない。山のエサは探しているが、十分に探せず人里近くに依存してしまう」
目撃情報では、午後4時20分ごろ、クマはJRの線路の東側に現れます。
さらに、午後5時20分ごろには北上川の東側に出没。盛岡市は同一の個体が川を泳いで移動したとみています。
「(市街地に)迷い込むパターンが多い。どこに移動するか予測がつかない。特に日中は草むらや建物の中に逃げ込もうとする傾向。クマの出没情報があったら、戸締まりをするのが重要」
(2026年7月14日放送分より)
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