
副首都構想に関する法案が、衆院本会議で15日夜、自民党と日本維新の会の与党などの賛成多数で可決されました。これで衆議院は、主な法案をすべて処理したことになります。しかし、それは、圧倒的な数の力があってこそ。与党が過半数に満たない参議院は、状況が異なります。
【画像】「立法府の総意」認識ただす…“皇室典範改正案”成立の公算大 高市総理×野党6党首

国民民主党 玉木雄一郎代表
「緊迫と言うか、混乱をしている。皇室典範の改正すら円満・円滑に行かない状況。憂慮すべき事態だ」
その皇室典範。15日の党首討論でも大きな議論となりました。
消費減税「8月上旬で間に合う」
約2カ月ぶりの党首討論。最初に討論に立った国民民主党の玉木代表は、いまだ答えの出てない食料品の消費税減税について取り上げました。
国民民主党 玉木雄一郎代表
「各党で合意が十分とられていない、議長案といわれる1%に減税と、1%の給付を組み合わせる案。これはもう変わらないのか」

高市総理
「国家の品格として、みんなが困っているときには、食料品だけでも税率を引き下げられないかと。夏前に議論が終わって、法整備に取りかかりたかったが、8月の頭ぐらいでしたら、十分に作業的に間に合いますので」

政府・与党が想定しているのは、来年4月から2年間に限った減税。多くの野党は、その後、税率を元に戻せるのか疑問視しています。
国民民主党 玉木雄一郎代表
「2029年4月から何があっても1%を8%に戻す。この方向は変わりませんか」
高市総理
「国民会議での議論中ですので、ここで断言はできません」
“国会軽視”の批判に反論
中道改革連合の小川代表は、高市総理が、国会を軽視しているのではないかとただしました。

中道改革連合 小川淳也代表
「今国会、残念ながら総理の出席は、極めて少ない。SNSを通して、自身の発信したいことは、一方的にされている。内閣総理大臣としての資質に疑問符がつきかねない事態に立ち至っていると私は感じますが、総理の認識をお聞きします」

高市総理
「お呼びがあれば、国会に来て、答弁をしていますし、答弁書も自分でしっかりペンを入れて、相当、私は、懸命に誠実に答弁しています」
「立法府の総意」認識ただす
立法府の総意に基づいていないという指摘が根強い皇室典範の改正案についても、議論が交わされました。
中道改革連合 小川淳也代表
「政府は、成案をつくるに際して、両院の議長、副議長が提起した内容に忠実に寸分たがわず法文として、再現すべきだった」
高市総理
「政府としては、全国民の代表で構成される国会において、衆参両院の正副議長の下で、立法府の総意として、議論の取りまとめをいただいて、改正法案を立案しました」

改正案では、皇族の養子となった男系男子のもとに生まれた男の子に、天皇になる資格があると明示されています。それは、国会がまとめた“総意”では触れられていなかった内容です。

立憲民主党 水岡俊一代表
「皇族数確保策として始まった議論が、結果として、新しい皇位継承資格者を生み出す制度にすり替わっている。私たちはだまされたんでしょうか」
高市総理
「衆参の正副議長にリードしたもらった議論の取りまとめにおいて、法制化をさせていただいた」
養子縁組が可能になれば、さまざまな思惑が入り乱れ、皇室に混乱を生じさせるのではないかという懸念も根強くあります。
皇室典範改正案 成立の公算大
党首討論に先立って行われた皇室典範改正に関する参議院の特別委員会では、野党からこんな指摘が上がりました。

立憲民主党 長浜博行参院議員
「三笠宮寛仁親王妃信子さまは、麻生太郎議員の実の妹。養子と養親とのご縁は、誰がどのようにつなぐのでしょうか。恣意的要素、政治的思惑は、どのように排除できるのでしょうか」
木原稔官房長官
「本改正法案が成立した場合には、宮内庁によって、養子縁組の具体的な手続きを行うことになり、適切に検討されることになる」

皇室典範の改正案は、16日の委員会で採決が行われ、可決される見通しです。
ただ、衆議院で可決された副首都法案を会期内に成立させるのは難しいことから、政府・与党は1週間~10日程度、会期を延長する方針を固めました。
