皇室典範改正案 参・委員会で可決 養子は?女性皇族は?どうなる

皇室典範改正案 参・委員会で可決 養子は?女性皇族は?どうなる
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 参議院の特別委員会で皇室典範の改正案が可決しました。養子は誰がどのように選ぶのか、女性皇族の家庭はどうなるのでしょうか。

【画像】改正案議論を女性天皇や女系天皇に広げる必要は? 世論調査で57%が「必要」

16日午後 最後の質疑

 15日から、那須でご静養中の天皇陛下。宮内庁の黒田長官は16日、記者から「あす皇室典範改正案が成立された場合、陛下に伝えるのか」と問われると、「今ご静養にいかれていますので、どのような形でお答えするのかについては、まだ決めておりません」と答えました。

 どんな内容を陛下に伝えることになるのでしょうか。

 参議院の皇室典範特別委員会では、16日午後から最後の質疑が行われました。

立憲民主党 長浜博行議員
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立憲民主党 長浜博行議員
「私は皇室典範等の一部を改正する法律案に対し、立憲民主党・無所属を代表して修正の動議を提出いたします。旧11宮家から養子を受け入れ、その子孫が皇位継承の資格を有するものとすることについては合意されていません」

 立憲民主党は、旧11宮家の男系男子の養子縁組の規定を削除するなどとした修正案を参院特別委員会に提出しました。

「昨日からご一家で那須御用邸に入られた天皇陛下は、皇室典範改正法審議の状況をどのようにお感じになっておられるのでしょうか。衆参通じての形骸化した国会審議に対し強い違和感を覚えます」

共産党 小池書記局長
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共産党 小池書記局長
「3時間余りの質疑で採決することは許されません。そもそも日本国憲法第1条では、天皇の地位は主権の存する国民の総意に基づくとされています。昨日の質疑で木原稔官房長官は国民の理解はいまだ得られていないことを事実上認めました。国民の総意に反するやり方は将来に大きな禍根を残すものです」
「さらに実際の養子縁組において、政治家などが縁組に関与し天皇の制度の政治利用を引き起こすことが危惧されることも強調しておきます」

 前日の質疑では、改正案が成立したその先の疑問についても触れています。

国民民主党 川合孝典議員
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国民民主党 川合孝典議員
「旧宮家ご出身の男系男子が皇籍を取得される際、その要件や人選の透明性をどのように確保していくのかについて、ほとんど議論されておりません」

養子はどう選ぶ?

 まず、養子をどう選ぶのか。

養子をどう選ぶのか
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立憲 長浜議員
「三笠宮寛仁親王妃信子殿下は麻生太郎代議士の実の妹様です。養子と養親のご縁は誰がどのようにつなぐのか。恣意(しい)的要素、政治的思惑はどのように排除できるのか」

 養子は皇位継承権を持ちませんが、養子の子は継承権があります。その養子をどう選ぶのか、恣意的にならないか政府の答えは…。

木原官房長官
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木原官房長官
「養子縁組は養子・養親、双方の自由な意思に基づいて行われるので、恣意的要素には当たらないと想定しております。なお本改正法案が成立した場合には、宮内庁によって養子縁組の具体的な手続きを行うことになり、適切に検討されることになると承知しております」

 木原官房長官は、具体的な手続きは「宮内庁」としました。

 宮内庁はどう受け止めているのでしょうか。

黒田宮内庁長官(16日)
「養子縁組には決められたプロセスがあるわけではございません。宮内庁として具体的にどのように取り組むかは、今後検討ということになります」

 また、宮内庁として「旧宮家の誰が養子に該当するかはまだ承知していない」と話しました。

家庭内で立場の差

 改正案では、女性皇族が結婚後も皇室に残るとされていますが、その夫や子供は皇族となりません。家庭内に立場の違う人が混在します。

参政党 松田学議員
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参政党 松田学議員
「家庭内に皇族と民間人が混在するということについて、(皇室典範)第13条が本来目指していた家族との一体性との間で整合性がないんじゃないかという指摘があるかもしれませんので、この点を国民にきちんと理解を求める説明をしたほうがいいんじゃないか」

「何か問題が生じているわけではない」
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木原官房長官
「例えば日本人と外国人の夫婦が現実にいらっしゃいます。そういう夫婦において国籍であるとか参政権、あるいは戸籍の有無によって違いが生じるわけですけれども、家族の一体性ということでいうと不整合は生じていないと考えています」
「イギリス王室ではアン王女は王族ですが、ご家族は王族ではありません。それによって何か問題が生じているわけではないと伺っています」

 亡くなったエリザベス女王の娘・アン王女は、現在75歳ですが、14日も夫妻で韓国を公式訪問するなど、活動を続けています。このように女性皇族の家族も一緒に公務に行くことは想定しているのでしょうか?

「内親王または女王のご活動を公務として行う場合、それに同行できるのかどうかということが出てくると思いますが、これについては配偶者等についても公費から旅費等を支給するということは考えられると思います。また、内親王または女王とともに家族として、これは皇室用地、すなわち行政財産たる皇室用の財産、御用地というふうに言っておりますが、そこにも居住できるというふうに考えております」

 宮内庁は「婚姻までのしかるべき適切なタイミングにおいて、そのご意志を確認する必要は当然出てくると思います」としています。

女性天皇はダメ?

 そして、立法府の総意にはない、そもそもの疑問も…。

社民党 福島党首
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社民党 福島党首
「女性天皇はだめなんですか?」

「皇位継承の流れをゆるがせにしてはならない」
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木原官房長官
「今上陛下から秋篠宮皇嗣殿下、次世代の悠仁親王殿下という、皇位継承の流れをゆるがせにしてはならないことについて、立法府としてもこれを確認する、その上で議論の取りまとめに法制化することを求めるとされております」

社民党 福島党首
「全く答えになっていません。なぜ女性天皇がだめなのか答えになっていません」

57%が「必要だ」と回答
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 世論調査では、今後議論を「女性天皇」や、母方をたどると天皇につながる「女系天皇」に広げる必要があるかどうかについて、57%が「必要だ」と答えています。

「今2026年、男女平等で、女性天皇を認めるべき。いかがですか?」

 1995年、愛子さまが生まれる前、まだ男性皇族が多い時期にも、そうした議論がありました。

記者
「男女平等が書いてありますが、皇室典範を改正する気はある?」

小泉純一郎氏
「私は女子が天皇陛下になるのは悪くないと思います」

橋本龍太郎氏
「国民がみんな認めるなら、私は直すことに、別に直してはいけないと性質のものではない。現実に男子がいるなか急いで改正する必要があるのか」

 皇位継承の問題については、今回の改正では、先送りとなっています。

木原官房長官
「次世代の皇位継承者がいる中で、仕組みに変更を加えることは慎重でなければならない。悠仁親王殿下の次代以降の皇位継承については、具体的に議論するには現状は機が熟しておらず、かえって皇位継承を不安定化させることが示されました」

 皇室典範の改正案は、17日の参院本会議で採決される予定です。 

(2026年7月16日放送分より)

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