
雷雨をもたらす原因の1つが“暑さ”ですが、この暑さで夏の風物詩・祭りにも異変が起きています。17日に38度を記録した京都で行われたのは、祇園祭の前祭のハイライト『山鉾巡行』。華やかな祭りの裏で、厳しい暑さへの対応に追われました。
【画像】猛暑で“夏祭り”にも異変…祇園祭“山鉾巡行”直前に熱中症の疑いか 京都で38度
山鉾巡行直前に熱中症の疑い
都大路でこんな光景が見られるのも、祭りの日だけ。
荒井理咲子アナウンサー
「祇園祭のハイライト、前祭の山鉾巡行を前に、信号が折りたたまれていきます」
先頭を進む長刀鉾は8階建てビルくらいの高さがあります。巡行が始まろうとした、その時。
荒井理咲子アナウンサー
「午前9時をまわり、長刀鉾が動き始めたばかりですが、すでに熱中症か倒れた方がいるということで、警察が駆け付けています」
警察
「熱中症の疑い。四条大丸前で男性が倒れています」
午前8時半には、もう30度に達していました。そんな中、いよいよ。
荒井理咲子アナウンサー
「お稚児さんにより注連縄が切られました。前祭の山鉾巡行がスタートします。それと同時に会場からは大きな歓声が上がりました」
きらびやかな装飾を施した山や鉾が京都のメインストリートを進みます。
見せ場は辻回し。車輪の下に敷いた割り竹に、水をまいて。掛け声で息を合わせて90度回転。山鉾巡行は祇園祭の前祭のハイライトです。
祇園祭は平安時代、疫病退散を願って始まったと伝えられています。京都の人にとって単なる観光イベントではなく、伝統の継承と街の誇りをかけた大切な神事です。
“伝統の継承”初導入の対策
小まめな水分補給を心がけて。全長3キロほどのルートには4カ所の給水所が設けられていました。
荒井理咲子アナウンサー
「給水所では、大人たちに扇子で仰がれた子どもたちが休憩しています」
救急救命士も巡回して警戒を続けます。17日の最高気温は38.0度。この夏一番の危険な暑さとなりました。それは見る側にとっても。
見物客
「凍らせた水をたくさん持ってきた。子どもたちにかけて涼めるようにしている」
荒井理咲子アナウンサー
「京都市役所の屋上では、人ごみを避けようと集まった方々が観覧しています。屋上ということもあって、風が吹くと涼しく感じます」
ミストを噴射したり、打ち水をしたり。ただ、これほどの暑さに対しては。
男性
「あまり効かない。とてもよく見えるけど暑い」
一番暑かったころ、ようやく。
荒井理咲子アナウンサー
「菊水鉾が約5時間の巡行を終え、今帰って来ました。曳き手の方の表情を見ると、皆さん達成感に満ちたような表情です」
鉾の中から運び出されたのは、サーキュレーター。今年から導入しました。
笠をかぶって鉾を曳いたのも、この夏が初めてです。
菊水鉾保存会 横山隆介理事長
「体調管理が一番だと思う。先代から受け継いで来ているのを、そのまま良い形で後世につなげていきたい」
京都市消防局によると、山鉾巡行の観覧者など12人が熱中症の疑いで搬送されたということです。
