
刃物を持った男に警察官が発砲する瞬間です。現場で何があったのか、入手した2つの映像から緊迫の一部始終が見えてきました。
“2つの映像”に緊迫の状況
警察官
「武器を下ろせ!武器を下ろせ!」
「下ろせ!下ろしなさい!」
「下ろせって。武器を下ろせ!」
「武器捨てろ!」
「確保」
撮影者
「これ、ニュースに出る?」
熊本県合志市、拳銃発砲の瞬間をカメラが捉えていました。別角度からの映像もあります。
警察官に確保されると、男は質問に答える形で、自らの氏名を名乗ります。
警察官
「名前はなんて言うの?」
男
「前田詩音…」
前田詩音容疑者(21)。公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕されました。
目撃者
「パンパンパンじゃない。パン・パン・パンって感じ」
「住宅街で静かな所、こういうのがあると恐ろしい」
“刃物男”に警察官が発砲命中
そもそもの発端は22日午後6時ごろ、コンビニ店員からの通報でした。
110番通報
「刃物を持った男が入ってきた」
通報にあった「刃物を持った男」というのが、警察官と対面している前田容疑者でした。
この動画が撮影される数分前、前田容疑者はコンビニの店内に刃物を持って入ってきました。
前田容疑者
「現金を早く出せ」
容疑者は店員に対して現金を出すよう脅し、現金3万円を奪ったということです。
目撃者
「初めて音を聞いたので、あれが実弾か空砲か分からない。3発ほど撃って、その後にパトカーから盾を持ってきて、盾でガードしながら刃物を警棒かな?あれで落とした」
発砲があったのは、前田容疑者が押し入ったとされるファミリーマート永江団地店の駐車場でした。現場を上空から見てみると、たくさんの住宅に囲まれた場所だということが分かります。
容疑者と警察官の距離は
この時、前田容疑者の右手にはナイフのようなとがったものが握られていて、警察官の方に刃先を向けている様子が分かります。
一方、奥の警察官は拳銃を手前の警察官は警棒と盾を手にして、容疑者と向き合っています。
目撃者
「いろいろしていても、パンパンと聞こえたから。えらい鳴るから、気になって外に出て。犯人みたいな人を威嚇して、空にパンと撃たれた。現場を初めて見て、すごいことが起きていると確信した」
目撃者によると、容疑者と警察官の間の距離はかなり近く、1メートルから2メートルくらいに見えたそうです。
発砲回数など 不明な点
この映像に記録されていた発砲は1回。前田容疑者は警察官に包丁を突き付けたとして、公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕されました。
消防によると、前田容疑者は右肩と右足を負傷しましたが、命に別状はないということです。警察官の撃った弾が当たったことは確認されていますが、具体的にどこに当たったのかは分かっていません。
目撃者
「(Q.銃声は何回?)3回か4回、鳴ったのでは」
「結構聞こえた。4発、5発ぐらいは聞こえたと思う」
「確保された後にその人は『強盗だ』みたいなことを自分で言っていた。怖くなって、ちょっと隠れてた」
周辺を取材すると多くの人が銃声らしき音を聞いていましたが、その回数はバラバラでした。
目撃者
「私が見たのは、上に向かって撃ったところ」
発砲回数の詳細や予告があったかどうか、上空に威嚇射撃をしたかなどは分かっていません。
警察官どういう時に発砲?
警察官はどういう時に発砲するのか、元神奈川県警捜査1課長の鳴海達之さんに聞きました。
「全国数十万の警察官いますけれども、拳銃を発砲して犯人を逮捕するっていうことに遭遇するっていうのは、本当に0.0何%ぐらい」
「時間的に余裕がある場合、相手と間合いがあるとか、相手が止まっていて向かってこないという場合、凶器を持っていたら『凶器を捨てろ』という警告をする。それでも捨てない場合は、上空に向けて威嚇射撃をする。『捨てろ』と言って上空に向けて発砲する。それでも捨てない、なおかつ向かってくる場合には、相手に向けて発砲する。今の警察官は、持っている武器は人の生命、自分を守るために積極的に使いなさいと言われています」
(2026年7月23日放送分より)
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