
連日の猛暑や酷暑で深刻な影響が出ているのが運輸業界です。現場では何が起きているのでしょうか。
【画像】猛暑は「業務の支障」炎天下での作業を求められる“運輸業界の現実”
引っ越し作業員の“対策”
猛暑や酷暑の中でも“屋外での作業”を求められる仕事があります。引っ越し作業が行われていた東京都福生市周辺の気温は午前8時の時点で、すでに32度を超えていました。水分補給をしながら、荷物をトラックに運んでいきます。
KIZUNA引越センター 長内昌平さん
「朝、この気温だと正直きつい」
そして取り出したのは冷却タオル。体を拭き、暑さをしのいでいました。

KIZUNA引越センター 長内昌平さん
「昼過ぎぐらいになると、尋常じゃないぐらい顔が真っ赤になる」
この暑さは企業活動に影響しています。猛暑日や酷暑日などの顕著な高温を記録した日に、業務に支障が出た企業の割合は5割に達しています。主な業界別に見ると、建設業や農林水産業についで、運輸・倉庫業は54.7%に上っています。

さらに経営にも。KIZUNA引越センターでは、暑さ対策への手当として1日あたり1000円支給しています。しかし。
KIZUNA引越センター 江澤久夫業務課長
「始めたのは3~4年前で、500ミリのペットボトルが150円。6本買って3リットル。最近は物価も上がってきて、1000円だと3リットル飲めない。暑さの対策をお客様に(価格)転嫁していけないつらさはある。どうしていこうか悩ましい」
午前8時から始まった積み込み作業は30分で終わりました。運転席からは夏の作業に欠かせないものが出てきました。

KIZUNA引越センター 長内昌平さん
「着替えが4枚」
(Q.においなどを気にして)「そうですね。(汗で)ビシャビシャだと失礼なので、新居へ行く際は必ず着替えています。靴下もビチョビチョになるので、もう1足、靴下を必ず持っています」
“灼熱の滑走路”で体冷やす
過酷な炎天下での作業は羽田空港でも。航空機の安全な運航を地上から支える、日本航空の現場スタッフの皆さんです。23日の羽田の最高気温は35.5度。日差しを遮る建物などがなく、照り返しが強い滑走路では、過酷な暑さの中で作業が行われていました。
従来は長袖のつなぎだった整備士の制服。今年から半袖ポロシャツの試験導入を始めました。

整備士
「通気性がよく、速乾性もよく、着ている感じの気持ち悪さがない」
そして、夏場は熱気が滞留するため、体力の消耗と作業効率の大幅な低下が課題となっていた貨物倉庫。直径約7メートルの4枚の羽根で空気を循環させる“大型ファン”を導入するなど、過酷な作業環境を改善する施策が行われています。

さらに、休憩中のスタッフが口にしていたのは、かき氷。体を冷やせるよう、管理職が持ち回りで氷を削る役割を担うということです。

