
本格的な夏山シーズンを迎え、山の遭難が増加しています。中には1回の登山で「2度遭難」するケースも相次ぎ、警察などが注意を呼びかけています。
「山で死ぬな」悲痛な訴え
長野県警察山岳遭難救助隊 公式Xから
「突然のお電話…と、ご遺族に悲しいお知らせをする…あと何件すればいいのでしょうか。山岳遭難は事前に防ぐことができます。山で死ぬな」
夏山シーズンを迎え、各地で遭難が相次いでいます。中でも今、深刻な問題となっているのが、一度救助された登山者がそのまま登山を続け、再び救助を求める2度遭難です。
今月2日、長野・白馬大雪渓で撮影された救助の様子です。下山中に疲労で動けなくなった男性。実は、2日前の先月30日にも登山中に遭難して救助されていました。
また、今月14日には、外国籍の女性2人が下山中に足の痛みを訴え、ヘリコプターで救助されました。2人は、その2日前にも登山中に行動できなくなり、救助されていました。
相次ぐ2度遭難に、アルピニストの野口健さんはXにこう投稿しています。
「『果たして助ける必要があるのだろうか?』と首を傾げてしまう。山を、救助隊員を『舐(な)めていないかい?』と憤りを感じる」
富士山でも今月12日、疲労で動けなくなった男性が救助されました。男性は前日、登山中に救助を要請していたということです。
専門家「登山の覚悟を」
なぜこうしたケースが相次いでいるのでしょうか。山岳カメラマンの鈴木岳美さんに聞きました。
「救助要請自体が、すごく手軽なものになってしまった。遭難しても原則は誰も助けてくれないよという前提で、山に入ることはすごく大事だと思います」
「SNSとかインターネットが普及している世の中で、技術を学んでしまう。他の人の成功体験がものすごく見える状態」
ネット上の情報や他の登山者の成功例をまねるだけでは、山の危険を避けることはできません。必要なのは、装備を整えることだけではないのです。
「インターネットで勉強をしている人は、登山の覚悟までは学べない。自分の体力や技術はどのぐらいなのか、自分を知るところから始めていただきたい」
(2026年7月27日放送分より)
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