
特別国会の閉会にあたって、27日午後6時から記者会見に臨んだ高市総理。
【画像】「反省点は特にない」「公約実現への歩みを止めない」国会閉会 高市総理が記者会見
158日間の国会でした。

高市総理
「316議席、2月の衆院選で、国民の皆さまからちょうだいしたこの大きな大きな負託。その責任の重さを毎日かみしめながら、公務に向き合っています。国会が終わってもなお、公約実現への歩みを止めることはない。むしろ、その歩みを加速していかなければならない。そう決意しています」
支持率下落「原因わからない」
午前9時ごろ、会期を終えた国会に高市総理の姿が。
総理出席による衆議院予算委員会の集中審議が、閉会中審査という形で行われました。
中道改革連合 階猛幹事長
「総理は、ゼロから3時間睡眠が常態化するほど働いてきた。にもかかわらず、支持率が下落している原因をどう考えるか」

高市総理
「1つ1つの世論調査の結果について、下落している原因を私自身が分析することは困難。ただ、各世論調査で政策に関する問いなどがあるので、それについては、国民の皆さまのお気持ちとして参考にしている。原因に関してはわかりません」

中道改革連合 階猛幹事長
「私は2つ要因があると考えています。一つは、物価高で、冷房や食事を控えざるを得ない生活者。あるいは、ナフサ不足で、仕事が回らない勤労者。その暮らしを後回しにしてきたこと。二つ目は、国会での説明責任より、SNSでの自己アピールに熱心だった」
高市総理
「物価高対策に取り組んでいないのではないか。いや、最優先で取り組んでまいりました。一世帯あたり標準的に年間8万円を超える支援を盛んだ。現在、G7で最も低いインフレ率、G7で最も高い実質賃金上昇率」

野党側から「国会軽視」と批判されてきた高市総理。実際に衆参予算委員会の集中審議にどれだけ出席したのか調べると、時間にして38時間でした。歴代の総理大臣と比較をしてみても短く、石破前総理は91時間。岸田元総理、菅元総理、安倍元総理にも大きく及びません。
その一方で、公邸や官邸で、国会答弁の準備や政策の立案に時間をかけ、会期中に8カ国を訪問し、各国の首脳との会談も重ねてきました。
消費減税 与野党一致せず
掲げた公約に縛られ、「結論ありきでは」との批判もあった消費減税については。

高市総理
「飲食料品の消費税減税の実施に向けて、検討すべき課題、方向性の結論をいただいているわけではない。ご心配のないように政府としては対応する」

国民会議の実務者会議が27日開かれ、消費減税をめぐる与野党の意見集約を断念。来年4月から1%に引き下げる議長案で一致できず、早期の現金給付の実施など、各党の意見を並べた中間とりまとめ案を示しました。

自民党 小野寺五典税調会長
「(Q.食料品の消費減税は与党内でも反対論があるが)特にわが党としても、一定の方向が決まっているわけではない。私どもとしては、今後どのような議論になるか状況を見極めていきたい」
高市総理は、週後半にも自民党幹部に党内のとりまとめを指示する方向で、政府・与党として最終判断し、来月上旬の閣議決定を目指します。
ただ、消費減税に対しては、自民党内でも慎重意見が根強く、意見集約がスムーズにいくかは不透明です。

石破茂前総理(26日)
「次の時代を語ることができる。結局、減税しても、物価が上がることになったらば、この国は、どうやって次の時代につないでいったらいいのか。“そのときだけ良ければいい”ようなこと言って、本当にいいのか」
「反省点は特にない」
27日の会見で、明確になったことがあります。「挑戦」や「投資」といった攻めの姿勢です。

高市総理
「私が内閣総理大臣に就任以来の株価上昇は、年金財政の安定などを通じ、国民の皆さまにも安心をお届けするとともに、企業の資金調達を容易にし、設備投資や賃上げの環境を改善。まさに、日本経済は、音を立てて動きだしつつある」
今国会の反省点や教訓について問われました。

高市総理
「私は、さまざまな声をうかがいながら、謙虚に真摯に国家国民のために仕事をしていくだけでございます。反省点というのは、特にございません。とにかく、がむしゃらに政権公約を1つでも多く実現しようと、頑張ってまいりました。あえて言えば、もう少し“マーケットへのメッセージ”“市場への発信”、こういったことが重要になってくるのではないかなと」
なぜ?国会運営“強引”指摘も
◆政治部官邸キャップの千々岩森生記者に聞きます。
(Q.高市総理は、今国会について『特に反省はない』と明言しました。どう見ますか)
政治部官邸キャップ 千々岩森生記者
「この部分のQ&Aが、きょう会見で、高市総理が最も緊張した表情を見せたと感じました。質問を聞きながら、手元にペーパーを準備していたのだと思いますけれど、固い表情で頻繁に、目を落としていました。会見のあと取材しますと、総理周辺からは『反省がないわけではない』『あの一言、ちょっと余計だったよね』と本音のような声もいくつか聞こえて来ました。私も、この間『こんな混乱した国会は初めてだ』という自民党関係者のつぶやきを何度も聞きました。振り返りますと、皇室典範も消費税もそうですが、与野党の意見をまとめようとして、最後まとめきれず、政権側が結論を出していくという、ある種の“強引さ”が指摘されました。思う方向に物事を進めたいというのは、どの政権もどの総理大臣も同じです。当たり前です。ただ、過去の政権と比べて、本当に手法が強引な側面と、コミュニケーションをはかりながら、じっくりまとめていくというのが苦手なゆえに、結果として、最後、強引にせざるを得なくなるという、両方の側面があるように見えました」

(Q.高市総理といえば『働いて働いて』から始まり、最近は『寝る間も惜しんで』と自ら投稿しています。ある種の“一生懸命”さをどう見ますか)
政治部官邸キャップ 千々岩森生記者
「睡眠時間も0から3時間、短いと発信されていますので、文字通り、寝る間も惜しんでということだと思います。非常にまじめなタイプの方なんだと思います。きょう会見で、一つ気になったのが『国が向かうべき方向性や、国家像を腰据えて考える時間が、なかなかない』という趣旨の発言をされていました。高市総理は、歴代総理と比べて、比較的、帰宅時間も早いです。夜や週末もあまり外出しないタイプです。面会者もさほど多いわけでもない。私は、観察していて、極めて自分の時間を確保するタイプの総理大臣だと見ていましたので、それで考える時間がないとすると、もちろん、夜も資料を読み込んでいるということがあると思いますが、まさに国家運営に関わってきますので、今後、いかに時間を捻出するか。もしくは、いかにアウトソースしていくかというのが課題になるのかもしれません」
