「水がない」稲穂が出る時期なのに 水田の蛇口14個盗まれる 農家「実にならないと」

「水がない」稲穂が出る時期なのに 水田の蛇口14個盗まれる 農家「実にならないと」
この記事の写真をみる(6枚)

 狙われたのは「蛇口」でした。コメを作る上で最も水が必要な時期に、蛇口が相次いで盗まれました。被害に遭った農家は、不審な人物をたびたび目にしていたといいます。

【画像】合計約14万円を自費負担 盗まれた蛇口をプラスチック製に交換

水田の蛇口14個盗まれる

被害に遭った農家 村澤昭夫さん(76)
「こういうことをやる人がいなくなってほしい。悔しくて腹立てても、それをぶつけるところはない」

 被害に遭ったのは、茨城県水戸市のコメ農家です。

茨城県水戸市のコメ農家
拡大する

 水田へ水を運ぶための金属製の蛇口が取り付けられていますが、この蛇口の部分から先端の部分までが盗まれました。

 22日早朝、田んぼを所有する男性が稲の様子を見に来たところ、金属製の蛇口19個のうち14個が盗まれていることに気がつきました。

19個のうち14個が盗まれた金属製の蛇口
拡大する

「あぜんとして、あれ?あれ?それしかない。頭の中が真っ白だった。水がないんだから」

 今は稲穂を育てるうえで、最も水が必要な時期だといいます。

「今、穂が出てきて実になる予定。これが実にならないといけない。これがダメだったら、1年間何にもない」

プラスチック製に交換した蛇口
拡大する

 村澤さんは、盗まれた蛇口をすべてプラスチック製に交換することに。費用は部品代などを含め1カ所につきおよそ1万円、合計で14万円ほどかかり、すべて自費で負担したといいます。

「補償してくれるところはどこもないから。だから結局、全部自分の懐から出す以外はない」

事件前に“不審グループ”

 村澤さんはここ数年、近所で不審なグループを頻繁に目にするようになって以降、盗難が起きるようになったと話します。

「草刈り機など、背負って使うような機械とか、その辺(屋外)に置いてあるようなもの。誰もいないことを確認すると、軽トラに(その機械を)載せて持って行ってしまう」

被害に遭った農家 村澤昭夫さん(76)
拡大する

 現在、村澤さんは鍵のかかる場所で機械類を保管していますが、周辺の住宅3軒が窃盗の被害に遭ったといいます。

「(グループは)前は必ず2人で来ていた。2人か3人で来ていたのが、(最近は)1人で来るようになった。1人で来る人はたぶん、下見で来ていると思う。来だすと連続で来る」

茨城県はプラスチック製蛇口への交換呼びかけ
拡大する

 茨城県では蛇口の盗難被害が相次いでいて、県は盗まれにくいプラスチック製の蛇口への交換を呼びかけています。

(2026年7月28日放送分より)

この記事の画像一覧
外部リンク
この記事の写真をみる(6枚)
このまま画像を見る
続きは広告を見た後にご覧いただけます
クリックして広告を見る