欧州で史上最悪の山火事 中国にハイペース台風 世界で被害続出 異常気象なぜ?

欧州で史上最悪の山火事 中国にハイペース台風 世界で被害続出 異常気象なぜ?
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 27日も各地でゲリラ雷雨が発生しました。大分県の日田では、九州で初めて40℃以上の酷暑日を観測しています。さらに、中国やヨーロッパといった海外で極端な気象の変化による自然災害が相次いでいます。

【画像】テントを押さえていると…突然の風に体が持ち上がる男性 中国

中国で台風猛威 恐怖の瞬間

激しい雨と風に逃げ惑う人々
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 激しい雨と風に逃げ惑う人々。こちらでは傘は役に立たず、体は風に流されてしまう状況です。

 26日明け方、台風12号が上陸した中国・広東省。今年、中国に上陸した台風として最も勢力が強く、上陸前から大きな影響が…。

突然の風に体が持ち上がる
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 吹き荒れる雨や風の中、テントを押さえる男性。突然の風に体が持ち上がります。慌ててもう1人の男性も押さえますが、テントはひっくり返るように飛ばされてしまいました。

男性
「ぶつかって壁が割れているぞ。なんてことだ。外は今、台風が来ているんじゃなかったか?」

 台風接近で強まった風に振り回されるゴンドラ。作業員は乗ったままでした。

 室内でも…。突然の強風で店のドアが開き、商品が宙を舞っています。

 さらに、ものすごい勢いで店の外に飛び出したベビーベッド。植木に突っ込み転がりましたが、寝ていた子どもにけがはありませんでした。

 現地メディアによると、広東省では25日の夕方から26日の日中にかけて、最大瞬間風速は53.6メートル、最大降水量は501.3ミリを観測しました。

 至る所で道路が冠水し、5000本以上の倒木。住宅では、400軒以上の浸水被害が発生しました。

400軒以上の浸水被害が発生
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男性
「外に出られない。ドアが開かないんだよ。1階が全部浸水している」

 合わせて89万人以上が避難しました。

台風3度目 日本と連動?

 7月に発生した台風の進路について、三重大学大学院の立花義裕教授はこう指摘します。

三重大学大学院 立花義裕教授
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「最近は(台風が)中国に行きやすくなっている」

 7月ごろの台風は、太平洋高気圧のふちを吹く風に沿って北上し、日本に近付くことが多くなりますが…。

「日本を避けるように中国の方に」
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「(日本付近が)高気圧に覆われていると台風が日本の中に入れない。そういう意味で日本を避けるように中国の方に行く。7月になってからはやはり猛暑と連動している」

 中国では3日も台風が上陸しました。

 台風10号の影響で、広西チワン族自治区の町全体が浸水。学校では生徒ら1万2000人以上が校舎で孤立しました。

 被災者は260万人以上。農作物の被害面積は120万ヘクタールを超え、台風10号の被害金額は5300億円に達しました。

 さらに、石垣島などでも猛威を振るった台風9号が11日、中国・浙江省に上陸。遼寧省では大雨の影響で川が氾濫しました。17万人が避難するなど、甚大な被害が出ています。

7月すでに3個目の台風
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 台風12号の上陸で、7月すでに3個目となった中国。7月に上陸や影響を及ぼす台風の平年値1.8個を上回っています。

ワイン産地に迫る山火事

フランス ボルドー近郊
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 気候変動はヨーロッパにも大きな影響を及ぼしていました。記録的な熱波で相次いで山火事が発生。ワインの産地、フランス・ボルドー近郊では、22日から今もなお山火事が続いています。

 昼夜問わず懸命な消火活動が続いていますが、鎮火のめどは立たず拡大。すでに火の手は人々が暮らす生活圏にも及んでいます。

 火災現場から10キロほどにある都市・メリニャックに住む日本人女性は、いつ警報が鳴るか不安で夜もなかなか眠れないといいます。

 「史上最悪」と称されるほど拡大を続ける今回の山火事。約240軒の住宅をのみ込み、26万人近くが避難を余儀なくされています。

避難する人
「悲しい事態です。これは大惨事です」

避難する車で渋滞
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 道路は避難する住民たちの車で渋滞。一部鉄道も運休し、交通に影響が出ています。

 山火事が発生してから間もなく1週間、炎はボルドーから15キロの所まで迫っています。

 フランス軍が上空から消火剤を散布するなど、懸命の消火活動が続いているものの、火災現場付近では風が強く吹き付けるため、飛び火が起き、収拾がつかない状態になっていたといいます。

 今回の火災で焼失した面積は4万2000ヘクタール、パリ市の約4倍です。これは過去に例を見ないほどの規模です。

「州史上最悪の火災」

スペイン マドリード
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 山火事は隣国スペインでも。22日、首都マドリードの西部の山間部で山火事が発生。住宅街が炎と煙に包まれます。

 強風にあおられ、勢いを増し続ける炎との闘いが至る所で続いています。

 マドリードの州知事は今回の火災について、「州史上最悪の火災」「最悪の事態」とコメントしました。

“山火事”による国家非常事態宣言
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 そう表現するほど深刻な事態に、スペイン政府は史上初となる山火事を理由にした国家非常事態宣言を出しました。

 今年は、すでに32件の大規模な山火事が発生。去年の同時期はわずかに7件でした。

拡大背景に“燃料”

 焼失面積は去年の7倍。この「異常事態」に、欧州中期予報センターのジュゼッペ主任研究員は、今年は悪条件が重なったことが原因と話します。

欧州中期予報センター ジュゼッペ主任研究員
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「特にスペインでは雨の多い春が続き、植物が成長して生い茂りました。そのため山火事の“燃料”が多い状態が生まれたと考えられます」

 雨が多い春に草木が成長。その後、熱波が襲来したため、成長した草木が極度に乾燥。これが、非常事態宣言が出されるほどの被害拡大につながったとみられています。

37万人以上が避難
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 これまでに11万6000人が避難。スペイン、フランス合わせると37万人を超える人たちが、自宅に帰ることができない状態です。

欧州熱波 地理的な要因も

 ヨーロッパの記録的な熱波には、偏西風の蛇行が関係していると専門家は指摘します。

偏西風の蛇行が関係
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 三重大学大学院の立花教授によると、偏西風が北に大きく蛇行することで、南側の暖かい空気が入り込み、熱波が発生します。

 今回発生した熱波には、さらに地理的な要因が大きく関係しています。

地理的な要因も
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 山火事が起きているイベリア半島周辺のすぐ南側にはサハラ砂漠があり、偏西風が大きく蛇行することで、より熱く乾燥した空気がヨーロッパ側に流れ込みやすくなるといいます。

日本の酷暑 要因は

 さらに、この蛇行が日本の気候にも影響を与えるということです。

 ヨーロッパで起きた偏西風の蛇行が1、2週間ほど遅れて日本に到達することで、高温に。これに加えて、今年の日本の猛暑には別の要因もあります。

 太平洋の赤道付近で海面水温が異常に高くなる「スーパーエルニーニョ」現象が影響しているといいます。

「スーパーエルニーニョ」現象が影響
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立花教授
「スーパーエルニーニョというのは、温帯の海面水温がどこもかしこも異常な高温になる現象。その現象がこれまでと今年の違いです」

 先週、40℃以上の酷暑日が史上初の5日連続観測されるなど、記録的な暑さが続く日本列島。

九州地方で酷暑日になるのは観測史上初めて
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 27日、大分県日田市では40℃に到達。九州地方で酷暑日になるのは観測史上初めてです。

 猛暑が続く一方、長野県伊那市伊那ではレベル4大雨危険警報などが気象庁から発表されました。

(2026年7月28日放送分より)

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