
熊本県内では多くの建物が倒壊、複数の火災が発生しました。時間を追うごとに被害の規模は拡大しています。

2016年4月の震度7の地震で大きな被害を受けた熊本城。10年前は屋根瓦の大半が剥がれ落ちましたが、映像を見る限り、今回、天守閣に目立った被害はありません。しかし、石垣の一部が大きく崩れました。

上月花梨アナウンサー
「熊本駅前です。かなり多くの人が外に避難してきているのが分かります。暑い中ですが、皆さん外に避難してきています」

当時、駅の建物ではイベントが行われていました。
スタッフ
「屋根の下は危険です。屋根の外に避難してください」
(Q.中から人を出している状況)
「出ていただいております」
熊本市内の道路は夕方の帰宅ラッシュと重なったこともあり、至る所で渋滞が発生しました。

熊本地方を大きな揺れが襲ったのは、28日午後4時27分。宇城市と氷川町で最大震度7を観測しました。また、震度6強を熊本市南区・八代市・宇土市・美里町・益城町、6弱を合志市・上天草市などで観測しています。気象庁によると、震源の深さは約16キロ、地震の規模を示すマグニチュードは7.1でした。
その後も地震が相次いでいます。
内原健文アナウンサー
「今、緊急地震速報が鳴りました。私たちは熊本市西区にあるKAB熊本朝日放送の社屋から、最大震度7を観測した宇城市・氷川町方面に向かっていますが、今、緊急地震速報が携帯から鳴りました」
最大震度5弱を3回観測しました。
気象庁 地震津波対策企画官 清本真司氏
「今後の地震や雨に十分注意し、危険な場所に立ち入らないように。過去にも熊本地震の例がある。続発した地震の事例もある。十分注意していただきたい」
震度7を観測した宇城市では。

伊藤彩香記者
「火の様子が少し見えますね、アパートでしょうか、火がめらめらと住宅の中から出ているのが確認できます。屋根はすでに燃えてしまっていて、骨組みがあらわになっています」
火災は同じく震度7を観測した氷川町でも。

伊藤彩香記者
「白煙がもくもくと広範囲に広がっています。住宅でしょうか。屋根の部分が焦げてしまったのか、なくなっている様子も確認できます」
上空からは、熊本県内の広い範囲で被害が出ていることが分かります。
伊藤彩香記者
「八代市にある日本製紙工場の上空です。煙突の上部が焦げてしまっているのが確認でき、下に目を向けてみますと、煙突が折れてしまったとみられます。ぽっきりと折れているのが確認できます」

この工場では安否が分からない人が複数いるということです。
さらに、インフラへの被害も。
伊藤彩香記者
「電車が止まっている様子が確認できます。あたりには6人ほど、電車の乗客でしょうか、人が下りてきています。電車は動かず止まっている状態です」

この地震で、JR九州は全線で一時、運転を見合わせました。
高速道路への被害も確認できます。

伊藤彩香記者
「通れなくなったトラックが止まっている状況です。高速道路の車線をまたいで割れてしまっています。一切通れない状況です。ガードレールもぐにゃりと曲がっています。高速道路の真ん中がひび割れて通れない状況になっています。そして道路を通れなくなった車が立往生しています」

この地震で、熊本県内では一時、約4万8000戸で停電が発生しました。震度7を観測した宇城市で約1万戸。震度6強を観測した八代市で約1万4000戸が停電し、復旧の見込みは確認中としています。熊本県内では熱帯夜になる所が多くなる見込みで、暑さにも十分な注意が必要です。
熊本県内では午後5時時点で、家屋の倒壊が12件、家屋の閉じ込めが4件、確認されています。市内にある病院では、けがをした人が約50人確認されていますが、被害の全容はつかめていません。
今回の地震について、気象庁は『令和8年 熊本地震』と名付けました。現時点では2016年の地震との関連は不明としています。政府は、この地震を受けて非常災害対策本部を設置しました。

高市早苗内閣総理大臣
「今後1週間程度は最大震度7程度の地震の発生に注意してください。また、停電が発生している地域もございます。安全な場所に避難するなど、身を守る行動を取っていただくと共に、熱中症対策にもご留意ください。高市内閣ではできることは全てやります。人命第一で、総力を挙げて対応にあたってください」
