
爆発の前後、現場では何が起きていたのか。従業員の証言と当時の映像から、その状況が見えてきました。
【画像】陸上自衛隊のドローンが捉えた店舗の内部 粉じんに覆われたがれきが…
内部の状況は
29日午後に入ってきた映像です。陸上自衛隊のドローンが店舗の内部を捉えています。
地震と爆発が起きる前は、何があった場所なのでしょうか。残っているのは粉じんに覆われたがれきだけ。原形をとどめているものは、ほとんど見当たりません。
付近を走行していた車のドライブレコーダーは、その瞬間を捉えていました。
九州最大級の大型商業施設「イオンモール熊本」で起きた爆発です。
スローで見てみると、内側からの爆風で建物全体が押し出されるように崩れる様子が見て取れます。
規制線の先、商業施設のロゴの左側、かなり広範囲にわたり壁が崩れ落ちているのが分かります。中があらわになってます。そして目線を手前に引くと、電線が垂れてしまっていて、民家のほうまでぶらんと垂れ下がっています。
イオンモール熊本の近くに住む人
「(Q.なぜ気が付いた?)音と衝撃波のような感じ。爆弾の衝撃波のような感じで」
「ビリビリッと窓がなるような揺れるような感じ。『ボン!』という破裂したような音だった」
たった16時間前には、多くの人が普段と同じようにショッピングを楽しんでいた場所です。
内部の電気は切れているとみられますが、こんなにも明るいのは、建物の壊れた部分から日が差し込んでしまっているからです。
当時のにぎわいを示す「セール」の垂れ幕は、鮮やかなまま残っていました。
わずかに残された店名などを頼りに、爆発が起きる前の様子と照らし合わせます。
元の姿を想像できないほど崩れた建物2階のフロア。本来は、衣料品店などが連なり、明るい雰囲気を放っていました。現在は粉じんで白っぽく覆われています。
何が起きた?
建物内にいた人たちの証言と、多数の映像から、当時何が起きていたのか徐々に分かってきました。
28日午後4時27分、熊本地方を最大震度7の大きな揺れが襲いました。
爆発時駐車場にいた人
「駐車場に戻って来た時にバーンと聞いたことのないような衝撃音がなって。数秒たって煙があがってきて映画館のほうから皆さんが走って来ていた。臭いはガスのにおいというか化学的なにおいがした」
地震発生直後の映像を見てみると、サイレンの音が鳴り響いているのも分かります。
従業員(30代)
「まずは完全にお客様誘導で出口に案内して、それでも戻ろうとするお客様、お手洗いに行こうとするお客様も何人かいた。入り口の所で引きとめる作業にかなり時間を要した」
話を聞いた従業員は、当時1階のフロアにいました。地震発生後は、客を優先して避難させていたそうです。
従業員(30代)
「私たちが見える範囲のところではお客様が外に出た状態で、『自分たちはどうする』となった時に、その前に1回『火災が発生しました』とアナウンスが流れた。まず『自分たちも避難しようか』としていた時、それが『誤作動だった』とアナウンスがあり、また店内に戻って必要なものだけを取りに戻った。もう一度アナウンスで火災のアナウンスがあったので、もう完全に『とりあえず出よう』と、『スタッフも出よう』と外に出た」
従業員(50代)
「客が落ち着いたり軽い余震が続いている感じだったので、貴重品とかを店内に残したままだったので取りに帰ったりして。外がとても暑かったので、二次災害起きるかもしれないので『すぐに帰りましょう』と(地震から)30分後には出た」
「ガス臭さもあった」
爆発が確認できた最初の映像です。時刻は午後5時45分ごろ。最初の揺れから約80分後でした。
ドライブレコーダーに残っていた記録も、ちょうど同じころに捉えられています。
従業員(30代)
「爆発した時は少し運転席のドアを開けていた状態。窓も下ろしていた状態だったので、もろに顔に風も来た。ガス臭さもありました」
イオンから200メートルほど離れた住宅の防犯カメラには爆発音も残っていました。
ここからさらに10分ほど経過すると…。
119番通報
「白い煙があがり、爆発音がした」
119番通報があったのは、最初の揺れから約90分後です。
この時、分かっていたのは、「2階部分が崩落し、建物内に多くの人が閉じ込められている」ということと、「複数のけが人がいる」ということでした。
映像や証言から最初の爆発が確認できた時間から10分以上経過していますが、建物付近で逃げている人の姿も見えます。
カメラが捉えた深刻な被害
イオンモールの外壁がはがれ落ちてしまっています。駐車場や辺りの地面に外壁部分が落ち、鉄骨のような部分がむき出しになってしまっています。
現場に入った陸上自衛隊のカメラから見えてきた被害もあります。
現場は、熊本中心部から南東約8キロに位置します。
改めて、建物2階で撮影された映像を見てみます。
このフロアには、ファッション関連のお店が20店舗ほど入っていたほか、フードコートなどもありましたが、ほとんどすべてが破壊されました。
建物の外側にも、爆発の衝撃を受けたものが残っています。
広がっているのは一体、何の一部なのでしょうか。それすらも分かりません。
その爆発により、壁がはがれて骨組みがあらわになっていますが、本来は搬入口として使われていたようです。もともと開いていた場所がどこなのか判断がつきません。
県によりますと、これまでに10人が救助されましたが、3人が死亡、1人が心肺停止、また状態の分からない人が1人いるということです。
(2026年7月29日放送分より)
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