倒壊免れても…困難な生活続く“甚大被害”八代市の今 熊本で震度7 死者34人に

倒壊免れても…困難な生活続く“甚大被害”八代市の今 熊本で震度7 死者34人に
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熊本地震は3日目の夜を迎え、徐々に被害の実態が明らかになってきました。県は、災害との関連を調査している人を含め34人が死亡したと発表しています。今回の地震で最も被害が集中したと言われる八代市。災害はまさに現在進行形で起きています。

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甚大な被害八代市の今

煙突が倒壊し、11人が建物内に閉じ込められた日本製紙八代工場。30日に最後の1人が救出されました。容体は分かっていません。工場ではこれまでに8人が死亡、2人がけがをしています。

日本製紙八代工場
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町の被害も甚大です。多くの家屋が倒壊した鏡町地区に入りました。

大越健介キャスター
「八代市、被害が大きいと聞いてやってきましたけれど、まさかここまでとは思いませんでした」

住宅
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八代市によれば、これまでに被害が確認されている住宅は42戸。

大越健介キャスター
「なんて言ったらいいのか、今回現場に来て最も壮絶な光景の1つだと思います。川沿いに建てられた建物、家が川の中に崩れ落ちてしまっている。川の中にはまりこんでしまっています」

川沿いに並ぶ家
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川沿いに並ぶ家の多くは、土手にせり出すようにして建てられています。地震によって土台の部分が崩れ家屋の倒壊につながったとみられます。この家に住む男性。地震発生時は、職場にいたため無事でしたが、家の中に入るのは危険なため、必要なものを取り出せずにいます。

川沿いに並ぶ家
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自宅が倒壊した男性
「片付ける気力が湧いてこない」
(Q.家財道具は中に残ったまま)
「全て(仕事に)出た時のままです。川が満潮になってくると、つかっちゃう。ほとんど濡れているので使い物にならないと思う」
(Q.これからどう立て直していこうと思う)
「全く何も考えていない。考えられない」

男性
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日本製紙八代工場が男性の勤め先。職場も自宅も被災し、今後の生活がどうなるかは見通せません。

自宅が倒壊した男性
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自宅が倒壊した男性
(Q.会社も犠牲者が出ているが、会社から仕事の復帰やシフトの話は)
「とりあえず今日まで自宅待機。出られる人は明日から出てくださいと。出てもほとんどやることはないと思う。片付けとかなんですけど」
(Q.家族は)
「家族もまだ頭が真っ白な状態で、何も考えられない」

倒壊免れても…困難な生活続く

倒壊を免れた住宅も復旧は簡単ではありません。

八代市
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大越健介キャスター
「外から見るとがっしりしている住宅も、家の中を見るとかなり大変で、水回りは使えない、電気はつかない、暑い、暗い。大変ですね」

八代市
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30日は午後1時過ぎに35.2度まで気温が上がった八代市。停電は午後9時30分時点で約2870戸で続いています。

女性
(Q.ワンちゃんもびっくりしている。暑いけれど我慢してね)
「かわいそう。エアコンがほしい」

地区の中にはこんな場所も。

水をくみに来た人
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水をくみに来た人
(Q.水をくまれているのは地下水)
「前、ここに家が建ってた時の井戸水です。地震前までは枯れていたけれど、急に出てき始めたそうです」
(Q.地震で急にまた出た)
「水脈が変わったんでしょうね。それでお風呂入れたり」

それはまさに命の水。

米をとぎに来た人
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米をとぎに来た人
(Q.晩ごはん用)
「そうです。ごはん久しぶりに食べます。パンがかろうじてあったので、それを2人で1枚1食を半分ずつに。水がなかったから、米もとげないじゃないですか。電気がきていないので、炊飯ジャーが使えないじゃないですか。やっと台所を昨日片付けて、ガスで炊いています。圧力鍋で久しぶりのお米です」

しかし、この井戸だけで、生活に必要な水を賄うことはできません。

避難所にトイレ ようやく改善

避難所となっている中学校で行われていたのは。

バケツリレー
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大越健介キャスター
「プールの水をバケツですくって、バケツリレーで水を運ぶ作業が行われています。簡易トイレに水を補充する作業です」

簡易トイレ
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30日新たに、プールから近い場所に5台、簡易トイレが設置されました。ただし、使うためには予め水を貯めておかなければなりません。

八代市資産税課 田中慶彦さん
「今、仮設トイレの設置が終了しました。皆様ご使用いただいて構いません」

トイレすらままならなかった避難生活は、少しずつ改善されています。

避難所で生活
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避難所で生活(小学3年生)
(Q.これができたことで少し楽になるかな)
「少し楽にはなってほしい」
(Q.トイレも使えるようになったり、慣れていくしかない)
「我慢しないと。死ぬよりかはマシだから」

“司令塔”が損傷…移転も視野

ただ、八代市には解決に時間を要しそうな大きな問題があります。司令塔機能を担うはずの市役所庁舎が、十分に機能を発揮していないのです。

八代市庁舎
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延増惇ディレクター
「がれきが散乱しています。地下へと行く階段なんですが、壁が崩落しています。フェンスや柱も散乱していて、地下の入口のドアが飛び出しています」

庁舎は2022年に完成したばかり。市は特徴をこう紹介していました。

八代市公式YouTube
「熊本地震の経験を踏まえ、震度7に耐える免震構造に。また、大規模災害時に、地下の公用車駐車場を支援物資などの仮置き場として使えるよう、震災の教訓を生かした工夫を取り入れています」

免震ダンパー
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ところが、この免震ダンパーが損傷を受けました。市は、震度7にも耐えられる構造だとうたっていましたが、観測された震度は6強。災害時に重要な役割を果たすはずだった地下の駐車場は使えていません。

今後どうするのか。対策会議を終えたばかりの小野市長に話を聞きました。

八代市 小野泰輔市長
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八代市 小野泰輔市長
「かなり激しい揺れに備えたダンパーが元通りではないんですね。これに関して私自身は、この後そのままでいいのか。専門家の意見を聞いて判断したい。ここが使えないとなったら他の場所を考えないといけない」

市は、庁舎機能の移転も視野に入れています。

イオンモール熊本“安否確認”終了

爆発事故があったイオンモール熊本。30日新たに2人の死亡が確認されました。これで亡くなった人は合わせて7人。全員が専門店の従業員でした。7人を除いた従業員の安否は全て確認できたということです。爆発時、来店客の避難は完了していましたが、施設内の捜索は今後も続けられることになっています。

イオンモール熊本
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救出活動に加わっていた福岡県警の機動隊が取材に応じました。

福岡県警第1機動隊レスキュー小隊長平野俊幸警部補
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福岡県警第1機動隊レスキュー小隊長平野俊幸警部補
「2階南西側が特に爆発の影響で被害が大きかったと感じています。外壁や天井が崩れて崩落している状態で、いつ二次被害が起きてもおかしくないような状態でした。発見された方は非常に残念な形で発見され、こちらも心苦しく思っています」

建物
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午後9時の時点で熊本県内の死者は34人。避難している人は9196人に上ります。県内の病院には全国各地からDMAT(災害派遣医療チーム)が集まっていました。

DMAT
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DMAT隊員
「今心配しているのが、高齢者の施設で冷房がなくて、高齢者の方々が熱中症になってきているんじゃないかと」

ただし、今、被災地に入れるのはこうしたプロだけ。県は当面、ボランティアは自粛するよう呼び掛けています。

熊本県 木村敬知事
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熊本県 木村敬知事
「こちらは余震も続いています。また、倒壊した家屋からの人命救助の活動も続いていますので、ボランティアぜひ行きたいという方も、もう少し焦らず待っていただいて、態勢が整いましたらぜひお越しいただきたい」

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