
◆農水大臣・環境大臣をトップとする対策本部設置

サクラやモモなどの樹木を食い荒らす特定外来生物のクビアカツヤカミキリの被害拡大を受け、農林水産省と環境省は対策本部を設置したと発表しました。

鈴木憲和農水大臣
「我が国の文化や農業に大きな影響をもたらす懸念があり、大変な危機感を抱いているところであります」
特定外来生物に指定されているクビアカツヤカミキリはサクラやモモなどの木に卵を産みつけ、幼虫が内部を食い荒らすことで枯らせてしまいます。
2012年に愛知県で初めて発見され、今年7月時点で、関東、関西などを中心に20都府県にも被害が広がっています。

被害の拡大を受け、31日、鈴木農林水産大臣と石原環境大臣がトップを務める対策本部が設置され、第一回目の会合が開かれました。
対策本部はクビアカツヤカミキリの分布拡大の防止、まん延地域での生息密度の低減などの防除戦略を策定していくとしています。
(7月31日19:00更新)
◆特産のウメでも被害(7月)
神奈川県の被害はこれまでサクラのみでしたが、7月10日に小田原市のウメを栽培する農園で初めて発見されました。
すでに十数匹が発見されていて、幼虫がいた形跡のある木も数本見つかっています。
小田原市はウメの生産量が県内で最も多く、被害の拡大を防ぐため、県は今後、人員を増やして対策にあたるとしています。
(2026年7月17日放送から)
◆懸賞金1匹100円「小遣い稼ぎ」反響(6月)
川島町長 藤間隆氏
「多くの方に知ってもらいたい。懸賞金を付けたらいいなという形でスタートさせていただきました」
埼玉県川島町では、今月1日から埼玉県に住んでいる人が駆除したクビアカツヤカミキリの成虫を役場の窓口に持ち込むと、1匹ごとに100円を交付する「奨励金制度」を始めました。

担当者は反響は予想以上と話します。
川島町 農政環境課 友野篤司さん
「予算の元々予定していた上限は、実は先週のうちに到達してしまって、(当初の予算が)15万円という金額なので1500匹分。(持ち込まれた数が)5000匹、今の時点で超えてしまっているので、これはちょっと参ったなと思いました」
追加予算の見通しはたっていないといいますが、当面は継続する予定だということです。
(2026年6月25日放送から)
◆花見シーズン前にサクラ伐採 被害16都府県に(2月)

江東区の都立・辰巳の森緑道公園は、毎年春になると「さくらまつり」が開かれます。

しかし、今年はその花見シーズンを前に、公園の桜の木が20本ほど伐採されることになりました。その理由は…。


東京都海上公園課 大久保貴子課長
「これがフラス(排泄(はいせつ)物)で、この辺がクビアカの穴。クビアカツヤカミキリの被害。これは倒木の危険がある」
特定外来生物の「クビアカツヤカミキリ」。サクラやウメなどの幹に卵を産み付け、このカミキリムシの幼虫が木の中を食い荒らします。そうすると、カミキリムシの排泄物「フラス」が大量に出てくるのです。
これは木が被害を受けている証拠。夏に成虫になると穴から出てきて、他の木に移っていきます。

(2026年2月23日放送)
◆外来カミキリムシ 被害深刻(2020年)
サクラの木などを食い荒らして枯らせてしまう外来種のカミキリムシの幼虫の被害に遭った木が全国で6800本以上あることが分かりました。

元々、中国などに生息していた外来種のクビアカツヤカミキリの幼虫は木の内部を食い荒らして枯らせてしまいます。群馬県立館林高校のサクラ並木はその被害に遭って4割以上が枯れてしまいました。

群馬県立館林高校・高張浩一校長
「ここもそっちもきれいなサクラの花を見せてくれたんですけど…」
環境省はクビアカツヤカミキリを2年前(2018年)に特定外来生物に指定し、対策に乗り出している自治体に補助金を交付するなど警戒を強めています。
(2020年7月5日放送)
