【速報】イオンモール宇城で男性発見 死者36人 災害関連死の懸念…9500人超避難

【速報】イオンモール宇城で男性発見 死者36人 災害関連死の懸念…9500人超避難
この記事の写真をみる(17枚)

大震度7を観測した熊本地震。その発生から72時間が過ぎた31日午後6時過ぎ、宇城市にある『イオンモール宇城』で、崩落した壁の下敷きになっている男性が発見されました。

【画像】イオンモール宇城で男性発見 死者36人 災害関連死の懸念…9500人超避難

イオンモール宇城で男性発見

イオンモール宇城
拡大する

イオンモール宇城は、地震発生直後から安全確認のため、休業していました。
午後6時15分、イオンの職員から消防に「男性が建物内の崩落した壁の下敷きになっているのを発見した」と通報がありました。

男性は、80代とみられ、発見時、足だけが見える状態だったということです。心肺はすでに停止していて、消防が定めた搬送基準を満たさなかったため、病院には運ばれませんでした。

イオンモール熊本』
拡大する

地震後の爆発によって7人が死亡した熊本県嘉島町の『イオンモール熊本』。連絡がとれなくなっていた人は、これまでに全員が見つかっています。

イオンモール熊本』
拡大する

しかし、本当に取り残された人はいないのか。建物は損傷が激しく、被害の全容はいまだわかっていません。人が立ち入るのは難しい場所も多くあるため、ドローンの目も活用して、大規模な捜索活動が続けられています。

木原官房長官
「発災から72時間を意識し、救命・救助を要する方が残っていないか。引き続き、警察・消防・自衛隊を中心に関係閣僚が連携し、漏れのない確認を行います」

災害関連死の懸念 9500人超が避難

熊本県内
拡大する

確認された死者は36人。9532人が避難生活を送っています。

10年前の熊本地震では、県内の死者275人のうち、地震による直接死が50人、災害関連死が225人でした。しかも、10年前の地震は4月でしたが、いまは真夏。熱中症のリスクは格段に高い状況です。

かき氷
拡大する

氷川町では、少しでも体が冷えるようにと、熊本市内で飲食店を営む夫婦がボランティアで、かき氷を振る舞っていました。

住人
拡大する

住人
「車の中で熱中症みたいになって、頭がふらふらしたので、氷の配布があったから冷やそうと。もらって助かっています。人の温かさがわかってきます。おかげで気持ちが前向きになっていきます」
住人
「久しぶり、おいしい。こういうことで感動するなんて思わなかった。うれしい」

危険な暑さ 施設からの“SOS”

心配なのは、体温を調整する機能が低下し、熱中症のリスクが高い高齢者。

震度7を観測した宇城市の高齢者施設を訪ねました。

高齢者施設
拡大する

荒井理咲子アナウンサー
「こちらの高齢者施設、いまは、みなさん食堂に集まって、いつも通り食事をされていますが、電気が復旧するまでは、この場所に布団を敷いて夜を過ごしたということです」

SNS
拡大する

停電が続く間、室内は相当な暑さだったといいます。4人に、熱中症とみられる症状が現れ、施設はSNSで助けを求めました。SNSを見た人から発電機が届き、体調が優れない人は、冷房の効いた部屋に入ることができました。しかし、現在も1人が十分に回復していません。

老人ホームつばさ 松岡長明施設長
拡大する

老人ホームつばさ 松岡長明施設長
「地震の恐怖とか、インフラの断絶だけでなく“暑さ”。“暑さ”が高齢者の命や健康を脅かすのかと。しっかり対応しないといけない」

大切なのは、とにかく体力を落とさないこと。食事の時間には、こんな呼びかけが行われていました。

老人ホームつばさ 松岡長明施設長
「きのうで電気が復旧して、館内がパッと明るくなった。ぜひ、全部食べてほしい。脱水にならないように水分も」

清潔な環境の維持が大きな課題
拡大する

施設では、いまも断水が続いていて、生活に必要な水が圧倒的に足りていません。清潔な環境の維持が大きな課題となっています。

老人ホームつばさ 松岡長明施設長
「私の希望は、頭を洗ってあげたい。ドライシャンプーがあれば、集めに行こうかなと」

災害関連死を防げ 各地で取り組み

災害関連死を防ぐ取り組みは避難所でも見られました。

宇城市内の避難所を巡回する保健師に同行しました。

保健師 松本久美さん
拡大する

保健師 松本久美さん
「(Q.いま一番怖いのは)熱中症と感染症の拡大ですかね。あとは、もう少し長期化すると、メンタル面の不調とか。普段、不安定な状況にある方が、どんどん訴えが多くなったり、困りごとが出て来たりするので、そこからの長期戦に入るので」

市の多目的施設
拡大する

約500人が避難している市の多目的施設。
施設には広いアリーナがありますが、地震で損傷したため立ち入ることができず、避難した人たちは、通路などに段ボールやシートを敷いて生活しています。冷房は効いていますが、パーテーションはなく、雑魚寝の状態です。

保健師 松本久美さん
拡大する

保健師 松本久美さん
「こんにちは、体調の確認にきました。いま、どんなですか。足が腫れたりしてきてませんか?」
避難者
「大丈夫です」
保健師 松本久美さん
「ちょっと、くるぶしがちょっと見えづらい。いつもこんなですか?ここ押して、跡がなかなか消えないとか。大丈夫そうですね。少し動いたりされていますか?」

救急病院も被災…断水の影響も

重要なのは、とにかく健康を保つこと。なぜなら、医療体制が十分とはいえないからです。

救急基幹病院
拡大する

熊本県南部最大規模の救急基幹病院。建物だけではなく、医療機器も損傷し、診療体制に大きな影響が出ていました。
さらに、追い打ちをかけているのが断水。検査機器の洗浄ができず、一部の検査や治療は、制限せざるを得ない状況です。

熊本労災病院 松岡雅雄院長
「どうしても重症患者になると、こういう血液検査が必要になる。手術の対応が難しい。そこを、いま復旧するため、全力を尽くしています」

地震の揺れで脚立から転落し、足を骨折した男性(50代)。

入院患者
「地震の日に来たけど、ここも、結構、ひどかったので、応急措置だけしてもらって、1日、2日は家。もうちょっと痛くなってきたんで、きのう来て」

本来であれば、すぐにでも手術が必要な状況ですが、いま、この病院では対応できません。

ドクターヘリ
拡大する

延増惇ディレクター
「いま、病院のヘリポートに、1機、ドクターヘリが到着しました。これから入院患者をほかの病院へ移す作業に入ります」

いまは、ドクターヘリでの搬送が患者の命綱。高速道路は通行止めが相次ぎ、一般道も各地で渋滞が続いているため、陸路でのスムーズな搬送は困難です。

九州新幹線 一部区間は見合わせ続く

九州新幹線
拡大する

一方、九州新幹線は、博多・熊本間の運転が再開しました。
熊本と鹿児島中央の間は、レールが割れている箇所など、損傷が多数あり、新幹線は動かないまま。熊本・新水俣間については、8月中の再開は難しいと見込まれています。

この記事の画像一覧
外部リンク
この記事の写真をみる(17枚)
このまま画像を見る
続きは広告を見た後にご覧いただけます
クリックして広告を見る