
1日も各地で40℃に迫る危険な暑さとなり、熱中症による搬送が相次ぎました。そしてこの暑さが今、私たちの食卓にも深刻な影響を及ぼし始めています。(サタデーステーション8月1日OA)
猛暑一転 都内襲うゲリラ雷雨
都内では、夕方、ゲリラ雷雨が襲いました。あちこちで雷鳴が響き渡ります。
急変する天気。そして危険な暑さに見舞われた一日となりました。
熱中症で搬送相次ぐ コーチが体育館で…体調急変
蓮田市消防本部
「救急車の要請ですね」
1日、埼玉県の蓮田市消防本部の指令室に入った救急要請。現場に救急車が到着すると待っていたのは78歳の女性。
救急隊員
「熱が38℃以上あるので、熱中症かもしれない」
その場で問診を行い、病院に搬送することになりました。
搬送された女性
「水分補給は気にしていたんですけどね」
搬送された女性は、すぐに血液検査などが行われ、熱中症ではなく、別の病気と診断されましたが、熱中症の疑いで救急搬送される人は各地で相次ぎました。埼玉県熊谷市の病院に運び込まれたのは50代の男性。
医師
「プレーしていたんですか」
搬送された男性
「してないです」
体育館でコーチをしていた際、突然座り込み、救急搬送。1日夜まで治療が続いていたということです。
全国243地点で猛暑日 都心は4日連続
報告・四宮謙太郎
「午後2時すぎの東京・銀座です。通りを見ていると日傘をさしている人が多いですね」
1日、東京都心は最高気温36.5℃と4日連続の猛暑日となりました。全国で最も暑かったのは浜松市の天竜で、酷暑日目前の39.7℃を観測。全国243地点で猛暑日となり、列島は危険な暑さに包まれました。
炎天下の作業 独自対策で守る命 建設業は5年で52人死亡
建設現場の監督
「午後から気温が高くなってきますので水分補給、塩分補給欠かさずにしていただくこと」
大阪市の建設現場。周りには日光を遮るものが一切無く、地面の温度が58℃になるなど過酷な状況です。
厚生労働省によると、職場における熱中症による死傷者数は増加していて、2025年は過去最多の1803人に。
建設業では、過去5年で52人が亡くなっています。
三和建設では塩分補給用のゼリーを自社開発し、作業員に配布。
また、炎天下ではヘルメットの中が高温になるため、シャンプーする場所を用意するなど熱中症対策に取り組んでいます。
さらに今年から導入したのが、工場などでホコリを飛ばすために使われるエアーシャワーの技術を使った冷却装置です。
三和建設 大阪本店工事グループ 籔内直人さん
「過酷な作業現場となっていますので、より快適に作業していただくために私たちもできることはしていかないといけない」
高温障害で“変色” ミニトマト被害 「枯れるのを待つ状態」
暑さの影響は食卓に欠かせない、夏野菜にも。
青梅トマトガーデン 市川裕二さん
「もう完全に高温障害で、ここまできちゃうと、枯れるのを待つ状態」
都内のミニトマト農家。本来、ハウスの温度は20℃~25℃が適温で、遮光性の塗料を屋根に塗って対策しているものの、室温が40℃を超えることも多いといいます。
青梅トマトガーデン 市川裕二さん
「暑さでこれ以上大きくならないし、色もつかないですね」
約3割のミニトマトは、強い日差しや暑さが原因で「へた」の周りが赤く熟さず、黄色く変色。見た目が悪く、味も落ちるため、ひどい時は出荷できない場合もあるといいます。
青梅トマトガーデン 市川裕二さん
「うちの場合だと、夏はもうやらないっていう感じですね。ここまで来ると品質も落ちてくるので、最低限の対策にして秋に向けて準備」
“夏バテ”で割れる卵 サイズも小さく 「物価の優等生」を襲う猛暑
暑さで危機を迎えているのは、価格の高止まりが続く卵も同じです。ヒナに与えていたのは「氷」。
浅野養鶏場 浅野敬貴さん
「体が少し冷えるので、エサを食べやすくするためにあげています」
1万羽のニワトリを飼育している浅野養鶏場。
ニワトリは暑さに弱いため、近年の暑さに頭を悩ませています。
浅野養鶏場 浅野敬貴さん
「ある一定の温度を超えると、10分~20分の間で、バタバタっと死んでしまう」
水を撒いたり送風機を設置したりして、なんとか耐えていますが、ニワトリたちは“夏バテ”状態です。
浅野養鶏場 浅野敬貴さん
「夏場はどうしてもその餌を食べなくなるので、殻が薄くなったり、小さい卵が増えたりする」
見てみると、大きさの違いは一目瞭然。割れてしまう卵は倍増しています。ニワトリが産む数も減っていて、1日200kgとれるはずの卵は170kgほどしかとれていません。現在1kg600円~650円で販売していますが、中東情勢の影響でエサ代が高騰するなど経営状況は厳しいといいます。
浅野養鶏場 浅野敬貴さん
「できれば1kg700円ぐらいに上げないと赤字が見えてきている」
