
夏の風物詩、花火大会が警備費の高騰や天気の急変で中止や縮小に追い込まれる中、全国各地の打ち上げられなかった花火を救う大会が1日、茅ヶ崎で開かれました。
東日本大震災時に続行も「中止」
神奈川県茅ヶ崎市で50年以上続く、サザンビーチちがさき花火大会。去年は台風で中止だったため、2年ぶりの開催です。
日本の夏の風物詩。その楽しみ方に新たな流れが…。
この場所は、全席指定の有料席です。1席3500円から、テーブル付き・6人定員で40000円まで。約2000席の有料席は、例年より2週間ほど早く完売したといいます。
有料席初 5人家族
「無料の所だと(夫婦)どっちかが残って買い出し行ってとやるが、席があれば別に行って戻って来てと、みんなでできる」
「収益のこともあるでしょうから、私も運営側もウィンウィンでいいのかなと思います」
今や主流になっている有料席。帝国データバンクによると、夏の主要な花火大会の8割で導入されています。
価格は、この3年で平均2割高くなっていますが、そこには花火大会が置かれる厳しい状況があります。
須賀川市釈迦堂川花火大会事務局
渡邉耕樹次長
「釈迦堂川花火大会は、今年度は休止と4月に決定しました」
福島県の「須賀川市釈迦堂川花火大会」は毎年10万人が訪れる、県内有数の夏の風物詩です。東日本大震災があった年も中止せず続けてきましたが、今年は「休止」という苦渋の決断に至りました。その理由は…。
「安全性を十分に担保するための人員体制が若干不足している。物価高騰で、特に警備員の単価はどんどん増加しています。収支のバランスが多少崩れてきているというのがまさに現状」
全国花火大会白書によると、6割の花火大会が去年より「運営費用が上がった」と答え、費用は平均で2割増しになっているといいます。資金不足や人出不足によって、ここ5年で全国の約4分の1の花火大会が中止、もしくは規模の縮小に追い込まれているのが実情です。
支援に動く企業も
こうした状況に、企業も支援に動いています。キリンビールは「晴れ風ACTION」として、花火大会を守るため晴れ風の売り上げの一部を全国の自治体に寄付しています。
キリンビール 晴れ風担当 村井志保さん
「花火大会はみんなで打ち上げるもの、みんなで守るものという意識に変わると、より良く花火大会が未来にもつながっていく世界が実現できるのでは」
“中止になった花火” 夜空へ
「花火大会を守る」。それは中止によって打ち上げられなかった花火を、ここ茅ヶ崎に集め、皆に楽しんでもらおうというもの。花火玉は、宮崎県や兵庫県など全国各地から集まりました。
いよいよ待ち望んだ打ち上げの時。そして花火大会開始から30分、全国から集まった花火が打ち上がります。
渡邉次長
「きれい」
来場客
「上げられなかった花火が、ここで上げられてうれしかったと思う」
渡邉次長
「花火は五感というか振動とかいろんなものを感じられる。どんなにいろんなことがあっても、本当に笑顔を見ていただけることが、やはり一番うれしい」
今年は休止となった須賀川市釈迦堂川花火大会は、来年以降の再開に向けて動いています。
「新しい花火を作り上げるという気持ちを新たにした。本当にこれからですね、開催に向けて頑張っていきたい」
(2026年8月2日放送分より)
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