
保険が適用でき、お得に美しく歯を治療できる国内初の材料が誕生しました。これまでの歯科治療より3割ほど治療費が安くなるという材料はどんなものなのでしょうか。
【画像】銀歯より安く見た目も美しい樹脂製のブリッジ「シンボー」
歯科技工士の負担軽減に
まるで本物の歯のような自然な白さ。実はこれ、樹脂製のブロックを削って作られた人工の歯です。
開発したのは、高知に本社を構える歯科材料メーカーです。
YAMAKIN 加藤喬大主席研究員
「材料の中心、補強材料としてガラス繊維製で作られた芯棒を配置しているところ。4年間にわたり研究開発、辛抱しながら開発したという両方を合わせてSHIN-BOW(シンボー)という製品名になっている。歯を失った場合、保険で白い歯でブリッジが製作可能」
ブリッジ治療とは、虫歯などで歯を失った場合、その両隣の歯を土台にして橋をかけるように人工の歯を固定する治療法です。
特に奥歯のブリッジには強いかむ力がかかります。そのため保険診療では、強度のある金属製のブリッジ、いわゆる「銀歯」が一般的でした。
白いセラミック製のブリッジなどは多くが自由診療のため、患者の負担が高額になることが課題でした。
その常識を変えようとしているのが、この「シンボー」です。強度や耐久性は金属製と同じくらいだといいます。
患者に合わせてコンピューターが設計し、ブロックから3本つながった状態の歯を自動で削り出すことができます。
そのため、人手不足が課題となる歯科技工士の負担軽減につながる技術としても期待されています。
見た目の満足度も高い
6月から奥から2番目と3番目のブリッジ治療に対して、健康保険が適用される樹脂製のブリッジ「シンボー」。都内の歯科医院でも選ぶ患者が増えています。
院長
「右下のかぶせもののかみ合わせを調整していきます。あと、他のかぶせものの周りが悪くなっていないか確認します」
男性は、この歯科医院を運営する医療法人に勤め、患者としてこちらに通っています。
虫歯のため右の奥歯を抜き金属製のブリッジにするか悩んでいたところ、シンボーを選択。支払った費用は、保険適用の銀歯のブリッジよりおよそ3割安かったといいます。
患者(30代)
「見た目は白いので当然銀よりありがたい。値段も銀のものよりも入れた白いやつ(シンボー)のほうが安かったので助かっている」
歯科医院にもメリット
歯並びなどによっては適用できないこともありますが、歯科医院としてもメリットがあり期待を寄せています。
デンタルケアハンズ 山橋昭宏院長
「今も金属の材料費が高騰しているので、金属を使って治療すると、医院的には赤字になりやすいが、新しくできた保険でできる白いかぶせもの(シンボー)は材料費が安く抑えられるので医院にもすごい優しい」
(2026年8月3日放送分より)
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