
世界各地で広がる異常気象。山火事や干ばつが深刻となり、日本では動物にまで影響が出ています。このまま温暖化が進むと、私たちの暮らしはどう変わるのか。専門家が「2050年の天気予報」を公開しました。
暑さによる“異変”
激しく燃え上がる炎。ギリシャのポルトジェルメノ地域で発生した山火事です。
ヨーロッパ各地では、記録的な暑さによる“異変”が続いています。
現地メディアによると、ルーマニア海軍は3日、国内を流れるドナウ川の岩盤を、およそ180キロの弾薬で爆破しました。背景にあるのは、深刻な干ばつです。
ドナウ川の水位が低下したことにより、チェルナボーダ原発の冷却水が確保できなくなる懸念が高まっています。今回の爆破で、水の流れを妨げる岩盤を取り除き、原発へ水を引き込む狙いです。
動物園のライオン3頭死ぬ
異常な暑さの影響は日本でも起きています。
東京の多摩動物公園では、ライオンが3頭も死んでしまいました。解剖の結果、いずれも脱水状態でした。いわゆる熱中症で立て続けにライオンが死ぬのは、前例がないということです。
現在も別の3頭が治療を受けていて、園は飼育舎にスポットクーラーを設置するなど対策を進めています。
「2050年の天気予報」公開
そうした中、3日に公開されたのは、気候変動対策に取り組む団体が作成した「2050年の天気予報(ver.2)」と題したシミュレーション映像です。
「この夏、各地で40℃以上の酷暑日を記録したのは延べ157地点に及んでいます。午前11時から午後3時は外出自粛令が発令されました」
「2050年の天気予報」は2014年に国連の機関などが発表していましたが、そこで予測された事柄の多くがすでに現実化していることを受けて、アップデートしたものです。
このままのペースで二酸化炭素を排出し続けた場合、2050年には、暑さで乳牛や豚、鶏の生産量が激減。かつ丼も気軽には食べられなくなる可能性があるということです。
さらに、スーパー台風が上陸する恐れもあり、猛烈な勢力で、最大瞬間風速は100メートルに達すると予想されています。
東京大学 未来ビジョン研究センター
江守正多教授
「少なくとも暑い夏が暑くなり続けることを終わらせるためには、いわゆる『脱炭素化』。化石燃料をたくさん使う社会から、システムを変えなくてはいけない」
(2026年8月4日放送分より)
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