
熊本県氷川町にある公民館。ここは、いま、町で唯一の“福祉避難所”で、介護が必要な高齢者や障がい者など、配慮が必要な人を受け入れています。
4日午前8時半ごろ。避難所の運営は、夜勤からの引継ぎで始まります。
泊りシフトを終えたばかりの職員。町役場に戻って、夕方まで働くそうです。

氷川町の職員
「これから仕事です。通常業務です。(Q.ずっとこういう生活)休む時間もありますけど。まあ、どうにかやります」
避難してきた人。

前田自力さん(85)
「4日目ぐらいから、ちょっと寝られるように。なかなか慣れない。(Q.いま一番、何がしたい)一番したいのは、とにかく家を早く片付けて、我が家で住むこと。うちは、母ちゃんが要介護4、身体障害者で、母ちゃんの面倒も見られない。なかなか片付けに行かれない」
ここは、もともと福祉避難所として、指定されていたわけではありません。
町が事前に福祉避難所と定めていた福祉施設は、2カ所とも地震で停電。電気が生きていた公民館に自然と人が集まって来たため、急きょ、ここを福祉避難所としました。

身体が不自由な人を受け入れる設備もなく、手すりの設置を急ぎます。
避難所に常駐する医療や福祉の専門スタッフがいない代わりに、以前から訪問看護でお世話になっていた看護師が来てくれたそうです。
災害医療チームや、福祉支援を行う専門チームも、4日から本格的に稼働します。

鹿児島市立病院所属 災害支援看護師
「集団生活なので、他人の目線とか、音とかが気になって寝られない。そういう訴えが多くなってくる。活動量が減ってくることで、お通じが出ないとか。食事もちょっと偏った保存食ばかりなので」
氷川町は、依然、ほぼ全域で断水が続いていて、避難所では料理ができないため、支給される食べ物は種類が限られていました。そんな状況だからこそ、いま喜ばれているのが。

谷川麗子さん(78)
「この前、サラダいただいて、うれしかった」
谷川容子さん(98)
「お野菜がこんなおいしいと思ったことない」
しかし、トイレも使えず、風呂にも入れず、洗濯もできません。

木下スズエさん(88)
「お風呂に入って、頭を洗いたいですよね。頭を洗いたいのが一番」
座布団にペットボトルを挟んで、枕にしていました。
木下スズエさん(88)
「(Q.低いと首が痛い)耳鳴りと頭痛がして。頭のヘルニア」
地震のせいで足にあざがある女性。

避難者(70代)
「本当にいろんな人が助けてくれた。一人暮らしでわがままなんでしょうから、みんなと足並みをそろえられるか、すごく心配されて。でも合わせないと前に進めない。合わせないと、ここにいられないじゃない」
杖がないと、歩くのも一苦労の男性。

作原勉さん(77)
「足腰が動かなくなる。寝てばかりいるから。動かないとだめだ」
段ボールのベッドの上で、いま望むこと。

西村勝一さん(75)
「向こうの部屋にテレビあった。だけどつかない気がした。テレビ見たい、高校野球。まだまだ長い、先が」
そんななか、突然、 鹿児島から炊き出しに駆けつけてくれました。

避難者
「おいしい。お野菜よりは、やっぱり肉よね」
そして、4日夜、新たに避難を希望する夫婦の受け入れが決まりました。

宮崎県医師会JMAT 名越秀樹医師
「偶発的に発生した避難所という理解。(Q.実際に見て)やっぱり高齢の方が多い。全盲の方もいる。援助できることは、コツコツとやっていくしかない。必要なものを対応していく」
