
埼玉県久喜市は来年度に採用する予定だった職員の募集を、受付開始の前日になって急きょ取りやめました。突然の中止に波紋が広がっています。
父怒り「納得できず」
娘が応募予定だった父親(51)
「もうがっかりです。というか信じられませんでした。正直言って。何が起こっているの?というところでした」
怒りをあらわにするのは、大学4年生の娘が久喜市の採用試験を受ける予定だった父親です。
市は来年度の採用に向けた行政事務職の職員の募集を当初、先月24日から開始する予定でしたが、前日になって急きょ、取りやめると発表しました。
「前日に久喜市のホームページ、募集要項を見ようとしたら、いきなり取り消し。びっくりしちゃって、納得はしてません」
これまでSNSなどで積極的に職員の仕事を紹介し、人材を募集してきた久喜市。突然の募集中止について貴志信智市長が5日に謝罪しました。
「もうこれはひとえに市長である私の責任だと思っておりまして、大変申し訳なく思っております」
厳しい財政状況
背景にあるのが、市の厳しい財政状況だといいます。
小中学校などの公共施設の老朽化が進行し、大規模な改修費用の負担が財政を圧迫しています。
市の貯金にあたる財政調整基金は、2025年度末のおよそ44億円から減少し、対策を取らなければ、2030年度末に底をつく見通しです。
「そういった事態を避けるために早期の対策が必要であるということで、久喜市財政緊急対策再建宣言を発出いたしました」
今回、募集を取りやめることで、およそ1億5000万円の人件費が削減される見込みです。
市民の反応は…。
久喜市民 50代
「これ(試験)を目標にずっと頑張ってきたお子さんだったり、その親御さんが気の毒。正直、複雑なところ」
久喜市民 50代
「財政難であれば仕方ない」
久喜市民 60代
「行政サービスが減るということに関しては、これも大きな問題だと思う」
市長は今後、すべての事業について必要性や効果を検証し、統廃合や縮小を含め、ゼロベースで見直すと話しています。
(2026年8月6日放送分より)
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