
7日に発表された財務省の人事で波紋が広がっています。将来の次官候補と言われる人物がいわゆる出世コースから遠ざかる内容で、総理周辺からは政権に協力的でなかったからという見方も伝わってきています。
【画像】「将来の次官候補」 異例の異動となった一松旬主計局次長
財務省人事めぐり波紋
7日行われた海上保安庁長官の交代式。
先月、国会も閉幕し、「霞が関」では人事異動の季節を迎えました。そんな中、財務省の人事を巡って、動揺が広がっています。
財務省関係者
「正直、予想していなかった」
「人事で総理に手を突っ込まれているのではないか」
それが、7日に発令されたこちらの人事。
「飲食料品消費税の減税」も議論された「社会保障国民会議」にも事務方の一員として参加していた主計局の一松旬次長が本省を離れて、東京税関長に異動するというものです。
財政再建めぐり衝突か
高市総理周辺
「彼はなぜこんなに抵抗するのかと思うぐらい言うことを聞かない。優秀さを発揮する方向を間違えている」
一松氏は、開成高校から東大法学部を卒業し、1995年に当時の大蔵省に入省。予算編成を行う「主計局」で、社会保障担当など主要な主計官を歴任しました。
「10年に一度の大物」と呼ぶ声すらありました。
岸田政権で“総理秘書官”を務めた一松氏。根底には、「財政再建」への強い思いがあるといいます。
「責任ある積極財政」を掲げる高市政権では摩擦もありました。
高市総理周辺
「人事は政権とのスタンスを加味して行った」
財務省出身者 他にも
今回の人事では、内閣府の井上裕之次官と阿久沢孝政策統括官という2人の財務省出身者がともに内閣府を去ることになりました。
政治部 官邸キャップ 千々岩森生氏
「財務省の中はもちろんですけども、他の省庁でも、『財務省がターゲットにされているらしい』とうわさになっています。政権に対して、非協力的だとマズイという、若干、萎縮するような空気感というのが、霞が関全体にじわり広がっていると見ていいと思います」
2014年に安倍政権で「内閣人事局」が発足して以降、中央省庁の幹部人事は、官邸が主導権を握る形となりました。
それが“最強官庁”たる財務省にも及び始めています。
千々岩氏
「時の総理大臣が思う方向に、『この政策を進めたい』ということで人事を行う。これは悪いことではないし、ある種、どの組織でもやる、当然のことではあると思う。 ただ、これで結果が出ないと、当然、人事は恨みを買いますから、何倍にもひずみを生むということになると思いますし、結果が出れば、納得感もあるということなんだと思います」
(2026年8月8日放送分より)
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