お墓倒壊で作業依頼殺到も「完了時期は…」 観光地にも打撃 “お盆目前”の被災地は

お墓倒壊で作業依頼殺到も「完了時期は…」 観光地にも打撃 “お盆目前”の被災地は
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熊本地震では、住宅だけなく、墓地でも大きな被害が出ています。

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お墓倒壊で親戚の会食中止

共同墓地
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最大震度7を観測した宇城市の小高い丘にある共同墓地。ここでは、16基すべてのお墓に被害が出ました。いくつかは完全に倒壊し、骨壺が見えてしまっているものもあります。

墓
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守山眞さん(74)
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守山眞さん(74)
「盆・正月は、みんな集めて会食するんですけど、今回、こういった形で駄目だから、仕方ない。こればっかりは。今回は中止しようということで、子どもや孫たちに話をした」

お墓の修繕作業を見せてもらいました。

お墓の修繕作業
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中からジャッキで墓石を持ち上げ、空いた隙間にロープを設置。墓石は5トンもあるため、重機で、慎重に積み直します。ほかのお墓に比べれば、そこまで大きな被害ではありませんでしたが、それでも復旧に6時間を要しました。

作業依頼殺到も「完了時期は…」

完全に崩れてしまったケースは、まだ手がつけられないのが実情です。

1カ月前、義理の父を亡くした女性。
間もなく迎える四十九日までにお墓を復旧してほしいと願っていますが、修理業者への依頼は、ひっきりなしに入ってきています。

西本石材店 西本勝博社長
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西本石材店 西本勝博社長
「300件から、いまもじゃんじゃん電話がかかっている。(Q.修理は地元の石材店だけで賄える)賄えないでしょう。やはり人の手、手間を(かけないと)。協力してくれるところに、協力してもらうなどしたい」

修理業者が11日から作業に着手するそうですが、完了がいつになるかはまだわかりません。

修繕を依頼した女性
「つらいですね。被害にあって、やっぱりつらいです」

影響は県内の観光地にも

お盆休みに入り、被害が大きかった八代市でも、10日からボランティアの受け入れが始まりました。これで被災した11の自治体すべてでボランティアが稼働したことになります。

お盆期間に加速するであろう復旧作業。対照的に、暗い影を落としているのが観光地です。

日奈久温泉旅館組合
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震源に近い日奈久温泉では、温泉水を送るための配管が損傷し、組合に所属する旅館とホテル合わせて10軒が休業を余儀なくされています。

熊本県全体で見ると、地震発生から10日間で、宿泊施設のキャンセルが約14万6000件に上り、20億円以上の損失が出ています。

天草市のような、震源から離れた地域でもキャンセルはあとを絶ちません。

アレグリアガーデンズ天草 近藤和泰総支配人
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アレグリアガーデンズ天草 近藤和泰総支配人
「7月、8月、9月の宿泊で1500名を超えるキャンセルが出ています。去年を超えるお客さまが来ていただける見込みも、十分、立っていたものですから、そこに対しては、残念な気持ちはありますが、我慢をしないといけない時期なのかなと」

家族と離れても「できることを」

“とにかくいまは、自分にできることをする”。そんな声が、被災者から聞こえてくるようになりました。

ウナギとアユを専門にする店。当初、停電に見舞われましたが、友人が届けてくれた発電機によって、冷凍庫が使用可能になり、発災3日目から弁当を販売しています。

より藤 頼藤浩社長(64)
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より藤 頼藤浩社長(64)
「戻るっていうのは、ちょっと無理かもしれないけど。とりあえず、いまあるものが動けば、それしかないからね。動かさないと、止まってしまってたら、全然、ダメでしょ。いまあるものを。だから『やってますよ』と伝えたいですよね」

ボランティアや復旧作業員が多くやってきてくれるため、仕事に没頭できます。
ただ、時折、頭をよぎるのは、他県に避難し、離れ離れになっている家族のことです。

頼藤さんの家族
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より藤 頼藤浩社長(64)
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より藤 頼藤浩社長(64)
「夜は寂しいですよ。こうやっているうちは、気が紛れるというか」

創業者である祖父の墓を前に頼藤さんが語った心のうち。

より藤 頼藤浩社長(64)
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より藤 頼藤浩社長(64)
「お願いしたり頼ったり。でも自力でやっていくしかないので、どうにかなりますように」

◆お盆休みを前に、熊本県では観光に影響が出てきているようです。

宿泊キャンセル
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今月6日までに入った熊本県の宿泊のキャンセルは約14万6000人分。金額で、約21億円の損失となっています。去年8月には、のべ約77万人が宿泊をしていたので、影響は大きくなりそうです。

宿泊キャンセル数
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地域で見てみますと、温泉地として知られる黒川温泉や、世界最大級の火山がある阿蘇山の阿蘇地域で、約5万1000人分。一部が世界遺産に登録されている天草地域では、約2万7000人分が、宿泊キャンセルとなっています。

それぞれ地元自治体に聞くと、皆さん、被災した方々へ思いを寄せながらも「ぜひ熊本へ観光に来てほしい」と話しています。  

熊本市
「13日から熊本城が再開。観光に来てもらって、復旧復興に向けた支援へつなげたい」 

阿蘇市
「ホテルなどは通常通り営業。観光客も速やかに避難できる体制を整えている」

天草市
「大手を広げて観光に来てとは言いづらいが、飛行機やフェリーでもアクセスは可能」

人吉市
「15日の花火大会は、こんな時だからこそ開催予定。無理をしない範囲で来てほしい」 

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