
総務省が発表した日本の65歳以上の女性の就業者数を示したグラフ。2015年でおよそ289万人だったが増え続け、去年はおよそ401万人となっている。
シニア女性の労働力に期待が高まるなか、番組では、女性の社会進出の先駆けとなり、いまだ現役を続ける世界的ファッションデザイナーのコシノヒロコさん(89)に密着取材した。
コシノヒロコさん密着取材
コシノヒロコさん。3年前から東京都などと連携し、子どもたちとファッションショーを作り上げるプロジェクトを毎年開催している。
今年の目玉となったのは、ショーで使用するアクセサリーの製作。
しかし、当日に講師として登場したコシノさんは、参加した子どもたちをよそに、自身も初挑戦というアクリル廃材のアクセサリー作りに没頭。
「子どもほったらかし(笑)」
「こういうところに連れてきたら絶対だめよ。仕事そっちのけ」
一度興味を持つと、とことん追求しないと気が済まないというコシノさん。
自宅に伺うと、好きなことに熱中する姿はプライベートの生活でも。世界の第一線で活躍し続けるコシノさん。その活力を保つ秘訣に迫った。
芦屋での過ごし方
普段は東京で活動しているコシノヒロコさん。週末には必ず戻るという、兵庫県芦屋市の自宅を訪ねた。
普段は、起きて絵を描くなどした後、午前10時ごろから朝食。
「新鮮な野菜をいっぱい食べるのが最高。私はちょっと草食動物なんです」
その後に向かったのは、自宅内のアトリエだ。
「集中できるのが2~3時間。その後、おなかすいてくるから、ご飯食べて、それからまたやる。私は何かやっている瞬間が自分らしくていい」
自宅では本業を離れ、自由に絵を描くことが多いというコシノさん。
「考えてこうしようと思ったら、ダメで。時には、失敗になる時もある。でも、その失敗を恐れない」
モノをつくることに熱中するコシノさんに、芦屋で共に過ごすスタッフは…。
芦屋のスタッフ
「芦屋はプライベートという位置づけ。どこがプライベートなんだ?食事の後はすぐにここに来て描き始める」
「芦屋に帰ってくると好きなことをやる。89歳になるとは思えないほどパワフルでエネルギッシュ」
走り続ける秘訣は?
そして、午後になると、コシノさんは自宅で“ある習い事”を。
およそ30年、趣味で続けているという三味線。現在は講師を自宅に招き、練習を行う徹底ぶりだ。
「上手に弾けると楽しい、上手に弾けないと悲しい。自分が嫌になる。毎日朝30分は絶対三味線は持たないと、考えて出てくるものじゃなくて自然に弾けないとダメ」
芦屋の自宅でも常に何かに熱中しているというコシノさん。好きなことに熱中することこそが活力の源になっているという。
そんなコシノさんの“癒やし”になっているのが、愛犬の「ルビーちゃん」。この日は8歳の誕生日ということで、ケーキでお祝い。
「(ルビーちゃんがいると)ホッとする。芦屋と東京と行ったり、来たりは苦にならない。気持ちが落ち着く」
愛犬の前では、終始リラックスした様子のコシノさん。
御年89で世界の第一線を走り続けられる秘訣とは?
「やろうと思ったことは絶対的に有言実行でやっちゃうんですよね。(挑戦)それをやめることのほうがストレスになる。切り抜けていくためには絶対的に自分の自信とやる気。こういうことも健康の大きな一つ」
挑戦し続ける原動力は?
プライベートでも精力的に活躍し続けるコシノさんにその原動力を聞いた。
「夢」という文字。これは直筆で書いてもらったものだ。
コシノさんは「夢を持てるということは人間としてとても幸せなこと。これから先のことや、自分がどうありたいかなど、一つ夢を語れることは、その人を成長させることでもある。夢を持つことはすごく大切なこと」と話していた。
そして、そのコシノさんの夢が、なんと「美術大学に入りなおすこと」なのだそうだ。「学生に戻って日本画の基礎を若い学生たちと一緒にみっちり勉強したい」と話した。
(2026年8月13日放送分より)
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