
千葉県では13日昼すぎから非常に激しい雨が降り続き、至る所で道路の冠水や車の立ち往生という事態が発生しました。電車などの交通機関もストップしました。成田空港では約6600人がとどまるという事態になりました。
【画像】車いすマークの下まで水が迫る千葉・松戸市の公園の公衆トイレ
千葉各地で道路冠水
千葉県市川市では、至る所で道路が冠水しました。車道と歩道の境目はガードレールでしか分かりません。
車が通るたびに水が波打ち、歩行者のほうに打ち寄せていました。
雷が鳴り響く交差点では、消防隊員がひざまで水につかりながら交通誘導を行う様子も見られました。
自転車はタイヤの半分ほどが水につかり、水没した道路を進もうとした車が進めないと判断したのでしょうか、バックしています。多くの車が迂回(うかい)を余儀なくされていました。
13日午後7時ごろに撮影された映像では、立ち往生する車が何台も連なるなか、バスも動けない状態となっていました。
冠水した市内の幹線道路では、動けなくなった車が数多く取り残された状態になっています。中には…。
ドライバー
「アクセルを踏むと(エンジンが)止まる」
男性は、冠水した道路を運転している途中に車が進まなくなってしまったといいます。
「俺が来た時は(水は)ひざぐらい」
「(Q.その中を進んできた?)そうそう。水が引くのを待っている」
川に近い場所では、道の真ん中でバッテリーが上がり、立ち往生している車もありました。
車の持ち主
「(Q.もっと水があった?)めっちゃありました。ひざ上ぐらいまで多分あって。このナンバーぐらいなんじゃないですか。気付いて引き返そうと思ったころには、もうエンジンだめでしたね。北海道行く予定で空港向かってたんですけど、雨降るって(天気予報で)言っているなと思っていたんですけど、全然ここまでと思っていなかった」
アンダーパスも冠水
新たな運用が始まって以来、初めて発表された警戒レベル5の大雨特別警報。(現在は解除)
船橋市付近では13日午後7時までの1時間でおよそ110ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。
アンダーパスでは、車の天井を超える高さまで冠水。テールランプがついたままの車が水に浮いた状態で放置されていました。
アンダーパスは京葉道路をくぐり、南側へと抜ける道で、歩行者と比較するとかなりの高さであることがうかがえます。水はアンダーパスの高さのぎりぎりの所まで来ていました。
目撃した人
「地面から水の高さは3メートルぐらいあるんじゃないですかね」
「(Q.大雨になったらよく冠水するのか?)ここまでひどいのは初めてです」
「(Q.中に人は?)乗ってないって言ってたんで、みんな脱出したって言ってたんで」
さらに水は住宅の中にも。
「どんどん入ってきます。どうしようもできません」
柏駅前も冠水
水浸しになり、まるで湖のようになった柏駅前。
排水溝からでしょうか、水が激しく噴き出しています。
強い雨が打ち付けるなか、ベビーカーを押して歩く男性の姿もありました。
地下駐車場の入り口。大量の水が下に向かって流れ込んでいます。
水があふれ返った道路を車が走ると、波が押し寄せます。
13日、柏市で、冠水した道路で動けなくなった車の中に高齢の女性が閉じ込められました。女性は助け出されましたが、心肺停止の状態で病院に搬送されました。
また、市川市や八千代市など千葉県内で大雨が原因とみられる死者は3人に上ります。(ANNまとめ 14日午前7時時点)
強まってきたのは雨脚だけではなく、流山市では雷も続きます。
南流山駅前の歩道では、水がたまって足元はくるぶしほどの高さまで水がつかっています。進むのを諦めて引き返す人もいました。地元の人は。
地元住民
「20年ぐらい住んでいるけど、見たことがないです」
タクシー立ち往生
松戸市内では13日午後7時すぎ、再び雨が降り、道路は10センチ以上冠水しているとみられる場所もありました。住宅街の奥まで冠水しているのが分かります。
冠水した道路で立ち往生した車が道をふさいでいるなか、渋滞が発生。中にはUターンする車もありました。
冠水で動けなくなってしまったのでしょうか。道路の真ん中でタクシーがハザードランプをたいて止まっています。横にはタクシーの運転手でしょうか、立っている姿も見えます。
タクシー運転手
「冠水で電気系統がやられて。今、会社には連絡して、レッカーもいっぱいなので、近くで避難して待機している」
「(Q.お客さんは?)あっちまで乗せたんですけど、動けなくなったから、途中でおろして引き返した時に動けなくなった感じですね」
松戸に30年以上住んでいるというタクシー運転手の男性。ここまでの冠水は初めてだといいます。
バイクに乗る男性
「(Q.雨はひどかった?)さっきまでひどかった。この辺に来た時にはこの状態でしたから。30、40分経っている」
「(Q.ずっとここで待機?)そうです」
公園の公衆トイレは半分近く浸水しています。車いすマークのすぐ下まで水が迫り、その横のわずかな隙間が出入り口であることが分かります。
千葉県中部の大網白里市でも、道路脇の2カ所から噴き出す水。排水が間に合っていないのか、水が道路にまであふれ、まるで川のような状態になりました。
気象庁が会見
13日午後5時58分、気象庁は千葉県北西部と南部に線状降水帯が発生したと発表しました。海上から断続的に湿った空気が流れ込み、雨雲が同じ場所に停滞しました。
そして、午後7時半、気象庁はレベル5の大雨特別警報を発表しました。(現在は解除)
対象は千葉県の12の市。その後さらに増え、合わせて22の市と町に出されました。レベル5の大雨特別警報は、今年5月に新しい気象警報の運用が始まってから全国で初めてです。
気象庁は緊急会見を開きました。
気象庁
細見卓也予報課長
「千葉市、佐倉市の3時間の降水量がそれぞれ187ミリと158.5ミリで観測史上1位の記録を更新。千葉市の8月の平年の降水量は115.7ミリ。これを上回る雨量が3時間で一気に降ったという状況。これまでに経験のない大雨」
気象庁は14日午前2時8分、千葉県に13日から数えて3回目となる線状降水帯の発生情報を発表しました。
マンホールからは水柱が激しく噴き上がり、道路でも至る所で冠水。ひざ辺りまで水につかりながら歩く人もいました。
さらに、千葉駅前の道路も冠水し、構内の床は水浸しになりました。蘇我駅では線路が完全に見えなくなっています。
被害は室内にも。記録的短時間大雨を観測した八千代市の飲食店では、店内に水が流れ込み、客がテーブルの上に避難しました。水が引いた後は店員が後片付けに追われていました。
千葉県の各地では落雷も発生しました。13日午後10時時点でおよそ4万7000軒が停電しました。
さらに午後9時55分、気象庁は千葉市や市原市にレベル5の土砂災害特別警報を発表しました。14日午前2時には、6つの市に増えました。(午前5時すぎ「レベル4土砂災害危険警報」に切り替え)
帰宅困難者が続出
13日はJRや私鉄各線では運転見合わせなどが相次ぎ、帰宅困難者が続出しました。
柏駅では改札の外に多くの人が。
駅前に出ると、タクシープールは多くの人でごった返している状態です。長い行列ができていて、50人ぐらいが並んでいる状態です。
帰宅困難者
「(Q.どのくらい待っている?)3時間くらい」
「(Q.タクシーで帰らざるを得ない?)そうですね、雨も降っているので」
影響は成田空港でも。
帰宅困難者
「電車が全部止まっていて帰れない状態です」
「(Q.どうする?)バスかホテルか、でもバスがないので困りました」
駅員
「当駅を発車するすべての電車が運転を見合わせています」
電車やバスが運休したことで、成田空港のターミナルにはおよそ6600人がとどまり、配布された寝袋などを利用して一夜を明かしました。
帰宅困難者
「もともと帰ろうとしたんですけど、悪天候の関係で(飛行機が)欠航になっちゃって…こうやって寝泊まりする形になりました」
千葉県庁では一時滞在施設での受付を待つ人の長い列ができています。
帰宅困難者
「駅で待っていたんですけど、(雨が)全然やまないので避難所に来ました」
「電車が止まってしまってホテルを探していたんですけど、ホテルも埋まってしまっていて取れなくて。そういった時に県庁が開いているっていうのを知って来られたので、すごくありがたいなっていう感じです」
千葉県庁などでは一時滞在施設が開設され、14日午前5時半時点で1500人以上が滞在していたということです。
関東各地 激しい雷雨
13日は千葉県以外でも、関東を中心に激しい雷雨となりました。
埼玉県三郷市の交差点。冠水した道路を車がゆっくりと走りますが、車が通るたびに波が立っています。水は歩行者の足首以上の高さに見えます。
草加市でも歩道と車道の区別がつかなくなっています。
一方、都内では13日午前11時すぎ、空はどんよりと曇っていましたが、そのおよそ10分後には東の空に黒い雲が広がり、急に激しい雨が降り始めました。
ビルの上層階が見えなくなるほどの分厚い雨雲。その下では…。
急に大粒の雨が降り始めました。5分ほどで交差点には水たまりができ始め、その上を車が通るので水しぶきが上がっています。道路の脇も川のような水の流れができ始めています。
午後3時の東京の空は、雨雲が何度も何度も押し寄せてきたのが分かります。世田谷区などを流れる野川の河川カメラには、水位が上がっていく様子が捉えられていました。
気象庁は東京・杉並区を流れる善福寺川、野川、仙川にレベル4の氾濫危険警報、練馬区や世田谷区などにはレベル4大雨危険警報を発表しました。(いずれも現在は解除)
また、神奈川県川崎市でも午後3時すぎ、激しい雨が降り始め、道路が川のようになり、側溝から水があふれかえっている状態になっています。強い雷の音も鳴りました。別の所でもマンホールからは高い水しぶきを上げて水が噴き出しています。
横浜市の遊水地にあるテニスコートには濁流がしぶきを上げて流れ込みます。ものの10分でプールのような状態になっていました。
一方、台風15号の被害が癒えぬ栃木県小山市では、再び道路が冠水。車は水の中を走行する状況です。
撮影者によりますと、突然、バケツをひっくり返したような降り方になったため、走行を諦めたそうです。
映像には住宅街が冠水した様子が捉えられていました。道を慎重に歩く人の姿も確認できます。
撮影者
「ビックリしました。周りに川も何もないので、ここ通れるか?と足を止めたり車も止まって、ゆっくり渡っていた」
小山では1時間に50ミリを超える、今年一番の非常に激しい雨を観測しました。
(2026年8月14日放送分より)
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