
記録的な豪雨となった千葉県では、8人が死亡するなど大きな爪痕を残しました。各地で何が起きていたのか。一夜明けた14日、被害の全貌が見えてきました。
河川カメラものみ込まれ
13日、千葉県を襲った豪雨。千葉市では14日午前1時40分までの12時間雨量が、観測史上最大の348ミリとなりました。わずか半日で、平年の8月の3倍の雨が降ったことになります。
国交省が河川の水位を見るために設置している監視カメラの映像では、川の水位はみるみる上昇し、ついにはカメラが水没する瞬間が捉えられていました。
一夜明けた14日。茂原市をドローンで撮影した映像を見ると、線路が水没した跡が見て取れます。
街が浸水し車水没 停電も
道に囲まれたエリア一帯が冠水した大網白里市。ドローンの映像を見ると、一部の住宅が浸水しているように見えます。その先に見えるコンビニエンスストアも浸水。駐車場には水没した3台の車両があります。
冠水した道を見ると、救助されているのか、2人の男性が左右から誰かを支えるように水の中を歩いています。
これは、住宅の中から撮影した映像。家の前が一面、水に囲まれてしまっています。
電車の線路。その下をくぐる高架下を見ると、その先の駐車場まで冠水。高架下を歩く人。膝上まで水が来ているところを見ると、まだかなりの雨水が行き場をなくしているようです。
男性2人は、腰の下まで水につかりながら、青い箱を浮かせるようにして何かを運んでいます。
荷物を運ぶ男性
「(Q.何を運んでいた?)飲料水を。障がい者施設なんですが、停電して飲み物がないということなのでお持ちしました」
「ここと変わらず床上浸水で、停電もしていて。利用者17名ほどいて、職員6名いて、冷たい飲み物もないし、こういう気温ですから」
「(Q.出られない状態?)そうですね」
「市の方の手助け待っていても、いつ来るか分からない状況ですし、協力できるところは協力していこうと思う」
市内を移動していると…。川の横を通る道路が、大きくくぼみ、穴が開いています。その横を慎重に住民の方が歩いています。かなり大きな穴です。
各地で土砂災害
各地で土砂災害も相次いでいます。
千葉市緑区の上空から見ると、土砂崩れが起きています。
こちらは別の現場。真下には住宅が建っています。ちょうど建物の手前で土砂は止まっていますが、土砂の下にはビニールハウスのようなものが下敷きになっていました。
千葉東金道路には、土砂が流れて通行できない状況になっています。木や土が流れ込んで道路を塞いでしまっています。
斜面の土砂が崩れて道を塞ぎ、そして柵を突き破ってマンションにまで入ってきています。
崩れたのは、駐車場ののり面です。敷かれたアスファルトの土台部分の土が、斜面下に滑り落ちています。土砂は、マンションの1階部分に流れ込んでいました。
片づけをしているのは、地元の住民です。午前中はスコップのみで土砂を片づけていましたが、午後には重機が入りました。
停電でエアコン使えず
千葉県内は、千葉市を中心に、一時1万8000軒以上が停電していました。
千葉市内を移動していると…。街灯はついておらず、住宅の明かりもなく、車のヘッドライトだけが道を照らしているだけの暗闇が迫ります。
自宅が停電しているという女性は、途方に暮れていました。
住民
「きのうの夜から停電していて、スマホの充電もなくなって、今の被害の状況とか、復旧の見込みがどうなっているのかとかも、情報を得られない状況」
「そのうちネットもつながらなくなって、朝になれば復旧しているのと思ったら、きょう一日電気の復旧はなく、途方に暮れています」
自宅はどうなっているのでしょうか。スイッチを入れても電気はつきません。
「冷房がついた状態で(電気が)止まっちゃったので、あの状態で止まってます。開いた状態で」
部屋の中が真っ暗な状態で、スイッチを確認しますが、やはり電気はつかず。番組スタッフも思わず…。
「(Q.暑いですね)暑いですよね。汗が滝汗ですよね」
冷蔵庫も止まったままです。
「本当は冷凍庫なんですけど。もう何も利いていないです。飲み物だけ入れている」
水道とガスは使えている状態ですが、お風呂はというと…。
「水は出ます。温かくはないです。ガス給湯器が(停電で)壊れているので、お湯は出ないですね」
「今も汗が止まりません。電気の復旧が早くできることを願っております」
停電は15日午前6時の時点で、残り120軒まで解消し、復旧は進んでいます。
トランクの中まで水
田んぼの中や、道路の至るところに止められたままの車。
トランクを開けて中を確認している女性。13日、映画館に向かう途中、道路が冠水し車が動かなくなりました。
車の持ち主
「すごい、(水が)入っていた。ここ見てください。入ったってこと。ここまで水が来てたということ」
トランクに積んでいた靴から滴り落ちる水。
「あっという間だった、水がくるのは。シャバシャバシャバっていっている間(道の)横の方に出たら、うわーって水が上がってきて」
「『あそこが一番谷底になっている』って言われて。そんなの知らなかったので」
帰宅困難者が続出
今回の豪雨では、公共交通機関の運休が相次ぐなど、帰宅困難者が続出。そんな中、地元では支援の手が差し伸べられました。
天然温泉 湯~ねる Xから
「帰宅困難の方を受け入れます」
「フロントにて帰宅困難の旨をお伝えいただければ深夜滞在費用無料で館内にご滞在いただけます!」
無料で施設を開放したのは、習志野市にある天然温泉付き簡易ホテル「湯~ねる」です。この粋な計らい。そこには支配人の熱い思いがありました。
湯~ねる 総支配人
「千葉では珍しいこういった事象(豪雨)でしたので、有事だということで、私の判断でやらせていただきました。お店にも何度も電話を入れて、こういった対応(無料開放)するという連絡を入れて、準備をした」
13日は300人余りがこちらを頼って来ました。支配人のフットワークが、帰宅困難者を救うこととなったのです。
「『本当に助かった』『ありがとう』という声を多くいただいた。そういった感謝の声を聞くと、やってよかったなという感情になった」
「助けに来た人が流され」
濁流に流された男性がいるという、千葉市若葉区。その男性の知人は14日、辺りを捜索していました。
行方不明男性の知人
「屋根くぼんでますよね。上がったみたいです」
「冠水した中で、もう身動きが取れなくなって、流される寸前だったみたい。助けに来た人が国道から入ってきて、結局は(助けた人が)流されてしまった」
「一刻も早く、お盆ですので、できれば生きたまま、救出したい気持ちがありますけど。一刻も早く見つかってほしい」
千葉県などによりますと、15日午前0時の時点で、8人が死亡、1人の行方が分かっていません。
マンション地下駐車場浸水
行き場をなくした大量の雨水は、建物の地下へと流れ込みます。
千葉市内のマンションの駐車場は、14日も浸水していました。住民は…。
住民
「早かったですよね。水の勢いがすごいから。今回みんな2度目だったので、前回失敗した人たちは、やっぱり今回は(対策が)早かった」
実はこの駐車場には、1台も車は止まっていないのだといいます。そのわけは、10年ほど前に地下駐車場が冠水した際、車が水没した経験があるからだそうです。そのため、住民はいち早く駐車場から車を移動させ、今回の被害を免れたということです。
水につかったままの地下駐車場。この一帯が停電しているため、ポンプが使えず、排水作業ができない状態でした。しかし、14日、マンションの排水作業が始まりました。
少しずつではありますが、復旧作業は進んでいます。
(2026年8月15日放送分より)
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