相次ぐ水難事故 地形が生む強い水流に注意 離岸流の”5倍”の速さも

相次ぐ水難事故 地形が生む強い水流に注意 離岸流の”5倍”の速さも

各地で相次いでいるのが水の事故です。大人でも溺れてしまう“水の怖さ”。そこに何があるのか、取材しました。(8月15日OA「サタデーステーション」)

検証でみえた恐怖“複雑な水流”

海や山のレジャーが本格化したお盆休み。相次いでいるのが水難事故です。12日、新潟県の海水浴場で父親と6歳の男の子が沖へ流されました。救助され、命に別状はないということです。全国では今週だけで、少なくとも12人が亡くなっています。
子どもを助けに行った大人が亡くなる事例も目立ちます。生死を分けるポイントはあるのでしょうか。

水難学会 斎藤秀俊理事
「お子さんが浮いて流されている状態であれば、安定しているので、早く119番とか118番(海上保安庁の緊急通報)にかけて救助隊を呼ぶ。どこまで今流れているかっていうのを見ながら、常に連絡。これが最も誰もが助かる方法。飛び込んでしまったということであったら、お子さんのそばに行って(浮き輪などで)一緒に浮いて救助を待つ」

さらに、注意が必要なのが複雑な“水の流れ”です。

水難学会 斎藤秀俊理事
「様々な原因がある中で気をつけたいのが、河口流」

10日、新潟市の海水浴場で親子が流され、子ども2人が亡くなる事故が発生。調査にあたった、斎藤秀俊さんが原因の一つとして指摘するのが「河口流」です。

地形が生む水流 離岸流の”5倍”も

「河口流」とはどのようなものなのか。専門家と安全を確保したうえで検証しました。

水難学会 斎藤秀俊理事
「一見安全そうに見えるのに流れが早い」

「河口流」とは、離岸流とは異なり、川の水が海に流れ込む際に、河口周辺で生じる水の流れ。「河口流」は本来、周囲に分散するため、極端に速くなることはありません。しかし、ある条件が重なると、様子が一変します。
17メートル進むのにかかる時間を測り、流れの速さを調べてみます。かかった時間は、43秒。秒速およそ40センチ。

水難学会 斎藤秀俊理事
「相当早いですね。この流れにやられると、もう浮き輪に乗っている人はあっという間に沖に流される」

強い流れが生まれた要因は「地形」。岩や突堤などで流れが妨げられ、水が集中。速い流れとなるのです。

水難学会 斎藤秀俊理事
「一般的だと(離岸流の)2倍くらいの速さ。河口の流れが強ければ強いほど、下手すると(離岸流の)5倍ぐらい早くなる。この砂の下に川(水の流れ)があると考えないといけない。日本どこ行っても同じような現象がある」

生死分ける川の注意点とは

そして川では成人男性が亡くなる事案が相次いでいます。大人の男性でも流されてしまう「2つの注意点」を斎藤教授は指摘します。

水難学会 斎藤秀俊理事
1.「見た目より足元が不安定」
「砂利は、結構傾斜をもっている。この傾斜のあるところに乗っかってしまったときに、下の砂利が崩れると、一気に深い方に持っていかれますので、溺れる原因になる」
2.「急な深み」
「手前は浅く見えるけど、上流に向かうと急に深くなる」
最深部では3メートルを超え、特に大きな岩の近くには、危険が潜んでいるといいます。

水難学会 斎藤秀俊理事
「まずは膝下の水深で遊ぶということ。もう一つは、ライフジャケットを着用するということ」

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